五色沼|観光の魅力・歴史・アクセス方法・営業時間を写真&動画でチェック!

福島県裏磐梯にある五色沼湖沼群は、1888年(明治21年)の磐梯山水蒸気爆発による小磐梯の山体崩壊で、岩なだれが川をせき止めて誕生した神秘的な湖沼群です。毘沙門沼やるり沼、青沼などがあり、エメラルドグリーンやコバルトブルーなど沼ごとに異なる美しい色を楽しめます。特に青沼の鮮やかな色合いは自然が作り出したとは思えないほどで訪れる人を魅了します。最大の毘沙門沼では手漕ぎボート(冬季休業)が楽しめ、幸せを呼ぶといわれるハート模様の鯉に出会えることも。全長約3.6kmの自然探勝路は初心者でも歩きやすく、四季折々の風景が満喫できます。2016年にはミシュラン・グリーンガイドで一つ星を獲得した人気スポットです。

基本情報

名称
五色沼 (ごしきぬま)
所在地
福島県耶麻郡北塩原村桧原
アクセス
JR磐越西線猪苗代駅から磐梯東都バス約30分 五色沼入口下車徒歩約5分
駐車場
駐車場 あり
営業時間
散策自由
連絡先
電話番号: 0241-32-2349
公式サイト

マップ

詳細情報

五色沼は福島県北部・裏磐梯エリアに点在する湖沼群の総称で、正式名称は「五色沼湖沼群」といいます。1888年(明治21年)、磐梯山頂北側の小磐梯を含む区域で水蒸気爆発が発生し、山体崩壊による岩なだれが川をせき止めた結果、この一帯に約300もの湖沼が形成されました。2016年には「ミシュラン・グリーンガイド」で1つ星に認定され、国内外から注目を集めています。

名前の由来と色の変化
“五色”とは5つの沼を意味するのではなく、沼ごとに異なる多彩な色彩に由来します。湖面はエメラルドグリーン、コバルトブルー、ターコイズブルー、エメラルドブルー、パステルブルーなどさまざまで、天候や季節、時間帯、見る角度、水中に含まれる火山性物質や鉱物粒子、酸性度、水深などの条件によって色が変化するといわれています。そのため訪れるたびに異なる表情に出会えるのが大きな魅力です。

主な湖沼と見どころ
毘沙門沼:五色沼最大の湖沼。手漕ぎボートを楽しめます(営業は例年4月~11月、冬季休業)。多くの鯉が泳ぎ、赤いハート模様の鯉に出会えたら“幸せになれる”と人気です。
青沼:鮮やかで澄んだ青色が特徴で、“神秘の湖沼”を象徴する存在です。
赤沼:水中の鉄分により周囲の草木が赤く染まって見える独特の景観が楽しめます。
みどろ沼:見る角度や光の加減によって三色に見えるといわれる個性的な沼。
柳沼:透明度が高く、清澄な水色が魅力の沼です。

五色沼自然探勝路
湖沼群を結ぶ「五色沼自然探勝路」は全長約3.6km、徒歩約1時間30分の初心者向けコースです(案内によっては片道約4km・所要1時間20分〜2時間と表記される場合もあります)。コースは東側(五色沼入口・毘沙門沼側)と西側(裏磐梯高原駅・柳沼側)に入口・駐車場・バス停があり、最初にバスで反対側へ移動し、片道を歩くのが一般的で便利です。道はなだらかですが、雨上がりは滑りやすいため、トレッキングシューズなど滑りにくい靴をおすすめします。途中には展望ポイントもあり、湖沼群の色彩とともに日本百名山・磐梯山の雄大な姿を望むことができます。

季節ごとの魅力
春から夏にかけては新緑や深緑に映える湖面の色が美しく、秋は例年10月中旬〜11月上旬に紅葉が見頃を迎えます。冬はスノーシューを履いて散策でき、雪に覆われた幻想的な湖沼群を楽しめます。積雪期は夏道が隠れるため、道迷いや滑落防止の観点から現地ガイドの同行をおすすめします。

ペットと安全マナー
探勝路はペット同伴も可能ですが、必ずリードを着用し、排泄物は完全に持ち帰ってください。周囲にはクマやサルなどの野生動物も生息しているため、刺激しないよう十分に注意が必要です。また国立公園内の特別保護地区にあたるため、動植物や石の採取、コース外への立ち入りはご遠慮ください。

アクセスのヒント
車では磐越自動車道・猪苗代磐梯高原ICから裏磐梯方面へ約20分。公共交通利用の場合はJR猪苗代駅から路線バスで「五色沼入口」または「裏磐梯高原駅」で下車します。毘沙門沼のボート営業は天候や時期に左右されるため、訪問前に最新情報を確認されると安心です。

混同に注意
浄土平側・一切経山山頂から望む火口湖「五色沼(通称:魔女の瞳)」は、裏磐梯の五色沼湖沼群とは別の場所です。旅行計画の際は目的地を確認のうえお出かけください。