
飯坂温泉|観光の魅力・歴史・アクセス方法・営業時間を写真&動画でチェック!
基本情報
- 名称
- 飯坂温泉 (いいざかおんせん)
- 所在地
- 〒960-0201 福島県福島市飯坂町十綱町3
- アクセス
- JR福島駅より福島交通飯坂温泉駅まで飯坂電車で約25分
東北自動車道福島飯坂ICより車で約10分 - 営業時間
- 各スポットにより異なります。
- 連絡先
- 電話番号: 024-542-4241
- 公式サイト
マップ
詳細情報
飯坂温泉は、福島県福島市の西部、摺上川沿いに広がる東北を代表する温泉郷です。約2000年前に日本武尊(やまとたけるのみこと)が発見したと伝えられる古湯で、歴史は非常に古く、鳴子温泉(宮城)、秋保温泉(宮城)と並び「奥州三名湯」に数えられています。江戸時代の元禄2年(1689年)には、俳聖・松尾芭蕉が『奥の細道』の旅の途中に立ち寄ったことでも知られ、正岡子規や与謝野晶子など、多くの文人墨客がこの地を訪れました。かつては「東の飯坂、西の別府」とも称されるほどの名声を誇った温泉地です。
温泉と共同浴場
飯坂温泉には80軒を超える旅館・ホテルが立ち並び、宿泊はもちろん日帰り入浴も楽しめます。また、町のあちこちに9つの共同浴場(資料によっては8軒とされる場合もあります)と4つの足湯があり、地元の方々の生活に根付いた温泉文化を体感できます。散歩がてらに「はしご湯」を楽しむのも魅力のひとつです。
特に象徴的な存在が「鯖湖湯(さばこゆ)」です。日本武尊や松尾芭蕉も入浴したと伝えられ、飯坂温泉のシンボル的な存在となっています。旧鯖湖湯は明治22年に建てられ、当時現存していた共同浴場の中では日本最古の木造建築共同浴場とされました。その後、老朽化のため平成5年(1993年)に忠実に再建されました。浴槽には与謝野晶子が歌に詠んだ“寒水石”が再利用されており、歴史と文化を肌で感じることができます。
飯坂の湯はまろやかで湯冷めしにくく、美肌の湯としても知られています。観光客だけでなく地元の人々にとっても憩いの場であり、昔ながらの温泉情緒を今に伝えています。
歴史と文化
飯坂温泉は、古くは「鯖子の湯」「鯖湖の湯」と呼ばれていました。俳人・松尾芭蕉は『奥の細道』の旅の途中でここに宿泊し、与謝野晶子は「我浸る寒水石の湯槽にも 月のさし入る飯坂の里」と歌に詠みました。文人墨客に愛された歴史を持つ名湯として、文学的にも価値の高い温泉地です。
周辺の楽しみ
飯坂温泉は「くだものの里」としても有名です。温泉街近郊には「フルーツライン」と呼ばれる果樹園地帯が広がり、6月のサクランボから始まり、桃、梨、ブドウ、リンゴと、初夏から晩秋にかけて旬の果物狩りを楽しむことができます。四季折々の果物は、観光とあわせて訪れる楽しみのひとつです。
また、温泉街には「九曜亭」や土産物を扱う「郷工房・古今」などの施設があり、観光の思い出づくりにも最適です。
飯坂温泉は、約2000年前に日本武尊が発見したと伝えられる古湯であり、奥州三名湯のひとつに数えられる東北屈指の名湯です。鯖湖湯をはじめとした共同浴場や足湯、そして豊かな果物の恵みなど、温泉情緒と地域の文化が調和する温泉地です。古き良き温泉街の風情を残しながらもアクセスは便利で、日帰りでも宿泊でも楽しめます。訪れる人々に心地よいひとときを提供し続ける、東北を代表する温泉地といえるでしょう。