京都御所

京都御所|観光の魅力・歴史・アクセス方法・営業時間を写真&動画でチェック!

京都御所は日本の歴史と文化において非常に重要な場所です。この広大な敷地は、京都市中心部の京都御苑にあり、面積は約65万平方メートルにも及びます。敷地は東西約250m、南北約450mの築地塀と清流の溝で囲まれ、一歩足を踏み入れると、都市の喧噪から離れた静寂な世界が広がります。
元々794年に桓武天皇が都を平安京(現在の京都)に移した際に設置され、明治維新まで約1000年間にわたって天皇の住居でした。その後も紫宸殿(しちんでん)などの歴史的建築が保存されており、重要な儀式なども今なおここで執り行われます。
建物は幾度もの火災によって焼失し、最後の大規模な再建は1855年、安政の時代に行われました。特に紫宸殿は、歴代天皇の即位の儀が行われた場所であり、平安時代の建築様式を色濃く反映しています。このほかにも、敷地内には皇后宮常御殿や美しい庭園があり、一年を通して多くの観光客や研究者が訪れます。
2016年からは予約不要で一般公開されるようになり、日本の歴史や文化を身近に感じることができるようになりました。このように、京都御所はその歴史的・文化的価値だけでなく、都市緑地としての機能も果たしており、多くの人々に愛されています。

基本情報

名称
京都御所 (きょうとごしょ)
所在地
〒602-8611 京都府京都市上京区京都御苑3
アクセス
地下鉄烏丸線 今出川駅下車 徒歩5分
市バス 烏丸今出川下車 徒歩5分
京阪電鉄 出町柳駅下車 徒歩20分
駐車場
駐車場 あり
営業時間
4月~8月  9:00~16:20(最終退出 17:00まで)
9月及び3月 9:00~15:50(最終退出 16:30まで)
10月~2月  9:00~15:20(最終退出 16:00まで)
定休日
月曜日(祝日の場合は翌日) 年末年始(12/28~1/4) 行事等の実施のため、支障のある日
料金
参観無料
連絡先
電話番号:075-211-1215
公式サイト
キーワード

マップ

詳細情報

京都御所は、京都市中心部の広大な「京都御苑(きょうとぎょえん)」内に位置する、かつての皇居です。京都御苑全体の面積は約65万平方メートルに及び、その中心部を占める京都御所は約11万平方メートルです。東西約250メートル、南北約450メートルの敷地は築地塀(ついじべい)と「御溝水(ごこうずい)」と呼ばれる水路で囲まれ、都市の喧噪を離れた静寂な空間が広がっています。

歴史的背景
平安京遷都と内裏の誕生(794年)
桓武天皇が平安京へ遷都した際、宮城(大内裏)の中枢として「内裏(だいり)」が整備されました。

里内裏の時代(960年以降)
天徳4年(960年)に初めて内裏が焼失して以降、火災が相次いだため、天皇は平安宮外に造営された「里内裏(さとだいり)」を仮の御所として利用するようになりました。

現在地への定着(1331年)
南北朝時代の元弘元年(1331年)、光厳天皇が「東洞院土御門殿(ひがしのとういんつちみかどどの)」で即位されたことを契機に、この地が恒常的な皇居となりました。以後、明治2年(1869年)に明治天皇が東京へ遷るまで約500年間、歴代天皇の御所として機能しました。

江戸・幕末の造営(1855年)
江戸時代を通じて幕府の支援により修理・造営が繰り返され、現在の御所は安政2年(1855年)に、平安時代の造営様式を踏襲して再建されたものです。

建築と主な見どころ
建物 概要
紫宸殿(ししんでん) 御所の中心に立つ正殿で、即位礼など最重要儀式の舞台。庭には「左近の桜」と「右近の橘」が植えられ、典雅な佇まいを誇ります。
清涼殿(せいりょうでん) 平安中期から歴代天皇の住まいであった御殿。現在は儀式用建物で、「御手水の間」「朝餉の間」には調度品が残り、宮廷文化を伝えています。
御常御殿(おつねごてん) 天皇の日常の居所として用いられ、明治2年に皇居が東京へ遷るまで使用されました。内部には障壁画や精緻な調度品が保存されています。
庭園 池、松林、石橋などが巧みに配置され、四季折々の自然美と静謐な雰囲気を楽しめます。

一般公開と現在の利用
かつては春・秋の特別公開のみでしたが、2016年(平成28年)7月26日から通年公開となり、宮内庁の管轄のもと予約不要で自由に参観できます。国内外の観光客・研究者が訪れ、日本の歴史と文化を身近に体感できる場となりました。また、天皇陛下や皇族方の行幸啓時の御宿泊、即位関連儀式や茶会など、皇室行事の舞台としても今なお使用されています。

文化的価値と役割
京都御所は、宮廷建築・装飾芸術・庭園美学の粋を伝える日本文化の集大成です。寛政度内裏(1790年)と安政度内裏(1855年)の再建によって復古された建築様式や調度は、平安時代以来の伝統儀式を支える舞台装置としても価値が高く、皇室文化の核心を今に伝えています。さらに、京都御苑は広大な都市緑地として市民の憩いの場となり、歴史・文化・自然を同時に体感できる貴重な空間です。

京都御所を訪れることで、日本の政治・文化・宗教が織り成す千年の歴史、洗練された美意識、自然との共生など、日本文化の本質を深く味わえます。伝統美と精神性が凝縮されたこの空間は、訪れるすべての人々に深い感動と学びをもたらしてくれるでしょう。

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