
東日本大震災津波伝承館いわてTSUNAMIメモリアル|観光の魅力・歴史・アクセス方法・営業時間を写真&動画でチェック!
「いわてTSUNAMIメモリアル」は、道の駅高田松原と連携し、被災地で実際に発生した出来事、当時の映像や写真を通じて、東日本大震災の真実を伝えます。同時に、この悲劇を繰り返さないための教訓を強調し、訪れる人々に震災津波の破壊力と脅威を実感させ、命を守る知識を提供します。
施設内ではパネルや映像を通じて、震災津波の状況や教訓について紹介されており、セミナーや教育普及活動も行われています。また、展示のテーマは「いのちを守り、海と大地と共に生きる」で、地球上でも特に自然災害の危険性が高い日本において、知恵と技術を駆使して備え、自然災害に強い社会を築く必要性が強調されています。
基本情報
- 名称
- 東日本大震災津波伝承館いわてTSUNAMIメモリアル (ひがしにほんだいしんさいつなみでんしょうかん いわてつなみメモリアル)
- 所在地
- 陸前高田市気仙町字土手影180番地(高田松原津波復興祈念公園内)
- アクセス
- 【一関より】
JR一ノ関駅よりJR大船渡線でJR 気仙沼駅まで約1 時間20分
JR気仙沼駅からJR大船渡線BRTで「奇跡の一本松駅」まで約30分
【花巻空港より】
JR花巻空港よりJR東北本線一ノ関行きでJR一ノ関駅まで約1時間
JR一ノ関駅よりJR大船渡線気仙沼行きでJR気仙沼駅まで約1時間20分
JR気仙沼駅よりJR大船渡線BRTで「奇跡の一本松駅」まで約30分 - 駐車場
- 普通車136台
- 営業時間
- 9:00~17:00(最終入館16:30)
- 定休日
- 年末年始(12/29~1/3)、施設メンテナンス休館あり
- 料金
- 無料
- 連絡先
- 電話番号:0192-47-4455
- 公式サイト
マップ
詳細情報
東日本大震災津波伝承館(愛称:「いわてTSUNAMIメモリアル」)は、2019年9月22日に開館した震災伝承施設で、岩手県陸前高田市の高田松原津波復興祈念公園内に位置しています。岩手県が設置・運営する施設であり、東日本大震災津波の事実と教訓を後世に伝えるとともに、自然災害への備えを促す学びの場を提供し、復興に向けて進む姿と支援への感謝を国内外に発信することを目的としています。
基本理念と使命
この施設の展示テーマは「いのちを守り、海と大地と共に生きる」です。
日本列島は自然災害の危険性が非常に高い土地であり、とりわけ三陸沿岸は津波の常襲地として知られています。1896年の明治三陸地震津波、1933年の昭和三陸地震津波、1960年のチリ地震津波、そして2011年の東日本大震災津波と、岩手県はたびたび甚大な被害を受けてきました。近代以降、津波による犠牲者数が最も多いのは岩手県であり、「二度と犠牲を繰り返さない」という強い思いが伝承館の根幹にあります。
館のミッション・ステートメントでは、震災で得た教訓を共有し、知恵と技術をもって備え、自ら行動することで命を守る社会を築くことの重要性、そして国内外から寄せられた支援への感謝を未来へとつなぐことが強調されています。
展示内容とゾーン構成
館内は4つのゾーンに分かれ、震災や津波に関する歴史・事実・教訓・復興を体系的に学べるよう構成されています。
ゾーン1:「歴史をひもとく」
日本列島における自然災害リスクの高さや三陸地域の津波常襲性を紹介します。津波堆積物を含む地層標本、年表、観測データ、シミュレーション映像などを通じて、先人が培ってきた知恵や文化、防災の歩みを振り返ります。
ゾーン2:「事実を知る」
東日本大震災津波の被害の実相を、写真や映像、被災物、被災者の証言を通して伝えます。一瞬で多くの命や街並みが奪われた現実を直視し、津波の脅威と命の重さを心に刻みます。
ゾーン3:「教訓を学ぶ」
「逃げる」「助ける」「支える」といった震災時の人々の行動を紹介し、命を守るための教訓を体系的に学びます。知恵と技術によって備え、主体的な行動が命を救うことを伝えています。
ゾーン4:「復興を共に進める」
国内外から寄せられた支援への感謝と、復興に向けて歩む被災地の姿を紹介します。このゾーンは隣接する「道の駅高田松原」側に設置されており、展示を通じて地域の「今」に触れることができる構造となっています。
さらに、館内には2つのシアターがあり、津波の映像や被災の記録を上映し、より深く震災を体感できる仕組みが整えられています。
学びと普及活動
展示に加えて、解説員による案内付き見学(団体向け)、セミナーや教育普及活動も行われています。防災教育の拠点として、訪れる人々が「自分の命を守る行動」を考える場を提供しています。入館料は無料で、誰もが気軽に学びの場へアクセスできることも特徴です。
復興と未来への発信
「いわてTSUNAMIメモリアル」は、震災の悲劇を忘れないための施設であると同時に、復興へと歩む姿を発信する施設でもあります。被災地の姿を世界へ伝え、自然災害に強い社会を実現すること、そしてこれまで寄せられた支援への感謝を未来へとつなぐことを使命としています。
東日本大震災津波伝承館「いわてTSUNAMIメモリアル」は、震災の事実をありのままに伝えるとともに、教訓を未来へ継承し、命を守るための知恵と行動を育む学びの拠点です。岩手県が背負ってきた津波の歴史を振り返りながら、復興への歩みと世界とのつながりを示す場として、多くの人々に防災意識と希望を伝え続けています。