
龍泉洞|観光の魅力・歴史・アクセス方法・営業時間を写真&動画でチェック!
観光コースとして約700mが一般に公開されており、入口から直線的に伸びる神秘的な洞窟空間や、透明度の高い水を豊富にたたえる「ドラゴンブルー」の輝きを持つ地底湖が見どころです。昭和30年代の調査で発見された第一地底湖から、最大水深98mを誇る第三地底湖まで見学できます。
龍泉洞の水は岩泉町の上水道として利用され、お土産としても人気です。また、龍泉洞には「キクガシラコウモリ」をはじめとする5種類の生息が確認されています。観光の際は、優しく手を触れずに観察しましょう。
さらに、龍泉洞と共通チケットで入場できる龍泉洞新洞科学館も楽しめます。この科学館は自然洞窟を利用しており、200mの鍾乳洞が公開されています。ここでは、太古の地層に育まれた様々な形の鍾乳石が見どころで、縄文時代初期と見られる遺跡も発見されています。龍泉洞とその周辺は、大自然の驚異と歴史を感じさせる場所として訪れる価値があります。
基本情報
- 名称
- 龍泉洞 (りゅうせんどう)
- 所在地
- 〒027-0501 岩手県岩泉町岩泉字神成1-1
- アクセス
- 盛岡駅東口1番バス停より、JRバス東北「盛岡-岩泉(龍泉洞)」乗車 乗車時間:2時間10分(1日4往復)
車で盛岡から約110分(国道455号)
車で花巻空港から約150分(国道4号・国道455号)
車で八戸から約120分 (国道45号・しもへいグリーンロード) - 駐車場
- あり(無料)
- 営業時間
- 10月~4月 8:30~17:00(最終入洞時間)
5月~9月 8:30~18:00(最終入洞時間) - 定休日
- 年中無休
- 料金
- 大人・高校生1,100円
小・中学生550円 - 連絡先
- 電話番号:0194-22-2566
- 公式サイト
マップ
詳細情報
龍泉洞は、岩手県岩泉町に位置する日本三大鍾乳洞の一つであり、昭和13年(1938年)に「岩泉湧窟及びコウモリ」として国の天然記念物に指定されました。現在も調査が続けられており、洞窟の総延長は推定5,000m以上、確認されているだけでも4,088m以上に達し、高低差は±195mに及びます。洞内には複数の地底湖が存在し、特に世界有数の透明度を誇る「ドラゴンブルー」の湖水は幻想的な美しさで知られています。
洞内の特徴
鍾乳石と洞窟構造
洞内には、悠久の時をかけて形成された鍾乳石や石筍など、自然の造形美が広がっています。観光コースは約700mが一般公開されており、直線的に伸びる通路は断層に沿って形成されたものです。かつて「龍が通ってできた」との伝説も残されています。
地底湖
龍泉洞では現在8つの地底湖が確認されており、そのうち3つが観光用に公開されています。
第一地底湖(水深35m):1920年代から探検の対象となり、1959年に本格調査が開始されました。上部から眺められる展望台もあります。
第二地底湖(水深38m):1962年、越智研一郎氏による潜水調査で発見。北方の森林地帯から14kmにわたり集水される水が流れ込んでいます。
第三地底湖(水深98m):1967年に発見。観光コースの最終地点であり、深く澄み渡る青い水が神秘的な輝きを放ちます。
その奥にもさらに地底湖が存在し、現在も調査が進められています。
生息する生物
龍泉洞には5種類のコウモリが生息しており、代表的なものに「キクガシラコウモリ」や「ウサギコウモリ(※観光案内での通称、学術的には他の種を含む)」があります。一つの洞窟に5種類ものコウモリが棲むのは日本でも珍しく、観光の際には手を触れずに優しく観察することが推奨されています。
水と伝承
龍泉洞の水は岩泉町の上水道として利用されているほか、ボトリングされてお土産としても人気です。古くから「一口飲むと三年長生きする」との言い伝えがあり、人々に親しまれてきました。また、岩や鍾乳石の形状にちなみ「龍の頭」「亀岩」といった名称が付けられたスポットも見どころです。
観光スポットと科学館
龍泉洞の見学は「エアーカーテン」と呼ばれる空気の層を抜ける入口から始まり、幻想的な鍾乳石や青く輝く湖水を堪能できます。洞内の照明はLED化されており、光の演出によって一層神秘的な雰囲気が楽しめます。
また、入口の向かいには 龍泉新洞科学館(通称:龍泉洞新洞科学館)があり、共通チケットで入場できます。約200mの鍾乳洞を利用した展示空間で、様々な形の鍾乳石を観察できるほか、縄文時代初期とみられる遺跡からは土器や装飾品、貝殻などが出土しています。
龍泉洞は、日本三大鍾乳洞の一つとして名高く、国の天然記念物にも指定されている貴重な自然遺産です。総延長は5,000m以上と推定され、世界有数の透明度を誇る地底湖、悠久の時を刻んだ鍾乳石、そして多様な生態系が一堂に会しています。観光客は約700mの公開コースを通じて、神秘的で幻想的な自然の造形美を体感できます。訪れる人に忘れられない感動を与える場所であり、大自然の驚異と歴史を同時に味わえるスポットです。