定禅寺通|観光の魅力・歴史・アクセス方法・営業時間を写真&動画でチェック!

定禅寺通は、仙台市中心部を東西に延びる大通りで、特に約700メートルにわたるケヤキ並木が「杜の都」を象徴する景観として親しまれています。中央分離帯には遊歩道が整備され、エミリオ・グレコの《夏の思い出》やアルベルト・クロチェッティの《水浴の女》などの彫刻が点在し、野外美術館のような雰囲気を楽しめます。春の新緑や秋の紅葉は格別で、9月の「定禅寺ストリートジャズフェスティバル」や12月の「SENDAI光のページェント」など季節ごとの催しも魅力です。沿道にはガラス張りの文化施設「せんだいメディアテーク」をはじめとする商業・文化施設が並び、散策や買い物にも人気のスポットとなっています。

基本情報

名称
定禅寺通 (じょうぜんじどおり)
所在地
〒980-0803 仙台市青葉区国分町2丁目付近
アクセス
仙台市営地下鉄南北線「勾当台公園駅」下車すぐ
駐車場
なし
営業時間
散策自由

マップ

詳細情報

定禅寺通は、仙台市中心部を東西に貫く全長約1.4kmの幹線道路で、「杜の都」を象徴するシンボルロードとして親しまれています。特に東二番丁通から西公園付近までの約700m区間は、4列に整えられたケヤキ並木が続き、市街地のビルの谷間に鮮やかな緑の帯をつくります。ケヤキは1958年(昭和33)に植栽が始まり、現在は約160本が並びます。その美しさは高く評価され、1987年(昭和62)には「日本の道100選」に選定されました。

中央緑道と彫刻
車道中央には幅約11mの緑道(中央分離帯の遊歩道)が整備され、ベンチが点在します。木漏れ日の下を歩く散策路には、エミリオ・グレコ《夏の思い出》やアルベルト・クロチェッティ《水浴の女》などのブロンズ像が設置され、街なかの野外ギャラリーのような雰囲気を楽しめます。

四季の表情とイベント
春は新緑がトンネルのように芽吹き、夏は濃い緑陰が涼しさを与えます。秋は黄金色や朱色に色づいたケヤキが通りを彩り、冬には雪景色とイルミネーションが幻想的な雰囲気を生み出します。9月には「定禅寺ストリートジャズフェスティバル」が開かれ、国内外から集うミュージシャンの音楽で通りが活気づきます。12月には「SENDAI光のページェント」が開催され、数十万球の電飾が並木を包みます。会期は毎年12月上旬から31日頃までで、例年約280万人が訪れます。全ての電飾を一斉に消し、再点灯する「スターライト・ウィンク」も名物です。

周辺の文化施設と街並み
通り沿いには、伊東豊雄氏設計のガラス張りの文化施設「せんだいメディアテーク」があり、図書・映像資料の閲覧や展覧会、上映会などが行われています。周辺には勾当台公園や西公園、一番町商店街、国分町の飲食街などがあり、散策や買い物、観光を幅広く楽しめます。市役所や県庁も近接し、都心機能と文化・芸術が共存するエリアです。

まちづくりと環境
定禅寺通のうち駅前側は戦前からの拡幅区間で、西側の並木が密な部分は戦後の都市計画で整備されました。ケヤキは夏の陽射しをやわらげ都市景観を豊かにする一方、幹線道路として自動車交通量が多く、ヒートアイランドや排気ガスによる影響が課題です。市では剪定や更新植栽を重ね、緑の保全と交通機能の両立を図っています。

楽しみ方とアクセス
昼間は木漏れ日の下でアートを鑑賞しながら散策でき、夜はライトアップや街の灯りと並木の調和した幻想的な風景を楽しめます。撮影スポットとしては、せんだいメディアテーク前のガラス越しの並木、彫刻とケヤキの対比、交差点から望む遠近感のある並木の眺めが人気です。
アクセスは仙台駅から徒歩約20〜25分、地下鉄南北線「勾当台公園」駅や東西線「大町西公園」駅が至近で、各方面からバスも多数運行しています。イベント開催時には混雑するため、時間に余裕をもった散策がおすすめです。

定禅寺通は、自然と芸術、文化と賑わいが調和した仙台の象徴的な都市景観であり、四季折々の魅力と多彩なイベントを通して、訪れる人々を今も魅了し続けています。