作並温泉

作並温泉|観光の魅力・歴史・アクセス方法・営業時間を写真&動画でチェック!

作並温泉は仙台市街から車で約40分の距離にあり、「仙台の奥座敷」として親しまれています。721年に僧・行基が奥州の地を旅していた時、仏法僧の鳴き声に誘われて深い森の斜面を降り立ち広瀬川の川底に湧く湯を発見し、これを仏の導きとしてその効能と湯浴みの仕方を広く人々に教えたとされます。1189年には源頼朝も湯に浸かり疲れを癒したと伝えられています。1796年に藩主・伊達斉村が許可し、温泉街の礎が築かれました。肌に優しい「美女づくりの湯」として知られ、露天風呂や岩風呂などが楽しめます。泉質は無色透明で、疲労回復や高血圧に効果があります。

基本情報

名称
作並温泉 (さくなみおんせん)
所在地
宮城県仙台市青葉区作並
アクセス
JR仙山線作並駅から仙台市営バス作並温泉行きで10分、作並温泉元湯下車すぐ
駐車場
駐車場 あり
営業時間
各スポットにより異なります。
料金
各スポットにより異なります。
連絡先
電話番号:022-395-2211
公式サイト

マップ

詳細情報

作並温泉は、仙台市街地から車で約40分の距離にある温泉地で、古くから「仙台の奥座敷」として親しまれています。山形方面へと抜ける国道48号線(関山街道)沿いに位置し、秋保温泉と並んで仙台市民や観光客に広く愛されてきました。温泉街には近代的なホテルから素朴な湯宿までが立ち並び、訪れる人々を静かな渓谷の自然と温もりある湯で迎えてくれます。

歴史と伝承
作並温泉の起源は古く、721年に僧・行基が仏法僧(ブッポウソウ)の鳴き声に導かれて広瀬川の川底に湧く湯を発見したと伝えられています。その効能と湯浴みの方法を人々に広めたのが始まりとされます。

また、1189年の奥州合戦の際、源頼朝がこの地で湯に浸かり疲れを癒したという逸話も残されています。室町時代には岩松氏の子孫である寿隆(喜惣治)が湯を再び開き、1796年(寛政8年)には仙台藩主・伊達斉村が正式に開湯を許可。これを機に温泉街の礎が築かれました。その後、正岡子規をはじめ多くの文化人も訪れ、今日まで名湯として親しまれています。

泉質と効能
作並温泉は湯量が豊富で、肌に優しい泉質から「美女づくりの湯」と称されています。これは、刺激が少なくなめらかな湯が肌にやさしいとされることに由来します。

現在の泉質分類では以下のように表されます。
単純温泉(無色透明・無味無臭):刺激が少なく幅広い方に適し、疲労回復・神経痛・高血圧・動脈硬化などに効果が期待されます。

ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉(旧称:含食塩芒硝泉):塩分や硫酸塩を含み、浴用では慢性関節炎・外傷・慢性皮膚病・動脈硬化などに良いとされます。

体にやさしい泉質は幅広い年代に支持され、心身の癒しを与えてくれます。

温泉の楽しみ方
作並温泉の各宿泊施設には、個性豊かな湯舟が揃っています。
広瀬川沿いの天然岩風呂
深さ約1.3mの立ち湯
麦飯石を用いた薬効風呂
四季折々の自然を感じられる露天風呂
豊富な湯量を活かした多彩な浴槽が用意されており、湯めぐりの楽しみが広がります。

周辺観光と見どころ
温泉街とその周辺には魅力的な観光スポットが数多くあります。
鳳鳴四十八滝:広瀬川上流に点在する滝群で、四季折々に美しい渓谷美を見せます。
鎌倉山(通称ゴリラ山):ある角度から見るとゴリラの顔に見える山として親しまれています。
ニッカウヰスキー宮城峡蒸溜所:工場見学や試飲が楽しめ、国内外から多くの観光客が訪れます。
作並渓流つり場:イワナやヤマメ釣りができる自然体験スポット。
作並こけし:江戸時代末期から続く伝統工芸品で、絵付け体験も可能。温泉街入口にある巨大こけしは作並のシンボルです。
定義如来 西方寺:平家落人伝説にまつわる古刹で、地元の厚い信仰を集めています。
また、近隣の山寺(立石寺)へは電車で約15分とアクセスも良く、温泉と観光を組み合わせて楽しむことができます。

作並温泉は、
▸仙台の奥座敷と呼ばれる歴史ある温泉地
▸行基や源頼朝の伝説に彩られた由緒ある名湯
▸肌にやさしく「美女づくりの湯」と称される泉質
▸岩風呂や立ち湯など多彩な温泉めぐり
▸豊かな渓谷美や名所、文化体験を楽しめる観光拠点
といった魅力を備えています。都会の喧騒から離れ、自然と歴史に包まれた湯浴みを堪能できる、東北を代表する温泉地です。

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