会津さざえ堂

会津さざえ堂|観光の魅力・歴史・アクセス方法・営業時間を写真&動画でチェック!

会津さざえ堂は、1796年に福島県会津若松市の飯盛山に建立された、高さ16.5メートルの六角三層の木造建築です。正式名称は「円通三匝堂」で、その独特な二重らせん構造は世界でも非常に珍しく、国の重要文化財に指定されています。中には斜めになった窓があり、傾いたスロープを通って上り下りが一方通行で行えます。この構造には、レオナルド・ダ・ヴィンチの影響や住職の夢のお告げなど、いくつかの説があります。かつては三十三観音像が配置され、ここを訪れるだけで巡礼ができる場所として多くの人々が訪れました。現在も多くの参拝者が訪れ、奇妙で不思議な体験を楽しむことができます。また、近くには白虎隊の霊像がある「宇賀神堂」もあり、歴史と文化を感じられるスポットとなっています。

基本情報

名称
会津さざえ堂 (あいづさざえどう)
所在地
〒965-0003 福島県会津若松市一箕町八幡滝沢155
アクセス
車:磐越自動車道会津若松ICから車約30分
鉄道:JR磐越西線会津若松駅からまちなか周遊バスハイカラさん・あかべぇ  飯盛山下から徒歩約5分
駐車場
駐車場 あり
営業時間
8:15 ~ 日没  (4月~12月)9:00 ~ 16 : 00(1月~3月)
定休日
無休
料金
小学生200円
中学生200円
高校生300円
大学生300円
大人400円
連絡先
電話番号:0242-22-3163
公式サイト

マップ

詳細情報

会津さざえ堂は、寛政8年(1796年)に福島県会津若松市の飯盛山に建立された、高さ16.5メートルの六角三層の木造建築です。正式名称は「円通三匝堂(えんつうさんそうどう)」といい、平成8年(1996年)に国の重要文化財に指定されています。建設を考案したのは、当時飯盛山にあった正宗寺の住職・僧郁堂(いくどう)で、当時の人々の観音信仰を背景に誕生しました。

建築構造の特徴
最大の特徴は、世界的にも非常に珍しい「二重らせん構造」です。堂内には階段がなく、板張りのスロープを回りながら進みます。上りでは一回転半、下りでも一回転半し、合計三回転して堂をめぐる仕組みになっています。これにより、参拝者はすれ違うことなく一方通行で安全に巡礼できるよう設計されています。この仕組みは、巻貝「さざえ」の形状に似ていることから「さざえ堂」と呼ばれるようになりました。

内部には斜めの窓が設けられ、傾斜を体感しながら上り下りできるため、不思議で奇妙な感覚を味わうことができます。この発想の源については、レオナルド・ダ・ヴィンチの構想が伝わった説や、住職の夢のお告げによるものなど、いくつかの説が残されています。

信仰と巡礼の役割
かつてはスロープ沿いに西国三十三観音像が安置されており、参拝者はこのお堂を巡るだけで三十三観音参りができました。江戸時代、遠方への巡礼が難しかった庶民にとっては、この堂を訪れること自体が夢のような体験であり、大変合理的な信仰施設でした。壁にはお札が多数貼られ、当時多くの人々が訪れたことがうかがえます。

その後の変遷
明治時代になると、神仏分離令により三十三観音像は取り外されました。その後、明治23年には白虎隊十九士の霊像が安置され、のちに会津藩主・松平容敬(かたたか)が編纂した「皇朝二十四孝」の絵額が掲げられ、現在まで伝えられています。現在でも観音像は残されていませんが、建築物自体が大きな信仰と文化の象徴となっています。

周辺の見どころ
会津さざえ堂は、白虎隊自刃の地として知られる飯盛山の山腹に位置しています。すぐそばには白虎隊十九士の霊像を安置する「宇賀神堂」もあり、会津の歴史と文化を深く感じられるスポットになっています。

会津さざえ堂は、六角三層・二重らせん構造という点で世界唯一の木造建築であり、信仰と合理性を融合させた歴史的建造物です。平成8年(1996年)に国の重要文化財に指定され、上りと下りが交わらない不思議な構造は訪れる人を魅了し続けています。現在でも多くの参拝者や観光客がその奇妙で不思議な体験を楽しんでおり、歴史的価値と文化的魅力を兼ね備えた、会津を代表する名所といえるでしょう。

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