蔵王の御釜

蔵王の御釜|観光の魅力・歴史・アクセス方法・営業時間を写真&動画でチェック!

宮城と山形の県境にある蔵王山は日本百名山の一つで、蔵王の御釜は「刈田岳」「熊野岳」「五色岳」と周囲を3つの山に囲まれた火口湖です。湖面はエメラルドグリーンの水をたたえ、荒々しい火口壁と対比して神秘的な雰囲気です。冬の樹氷と共に蔵王のシンボルです。お釜の形からその名がつき、太陽の光で色が変わるため「五色湖」とも呼ばれます。周囲は約1km、直径は約325m、水深は最大27.6mで、生物は生息していません。蔵王エコーライン・ハイラインを経て展望台へ行け、途中にはレストランや売店もあります。刈田岳山頂には「刈田嶺神社 奥宮」があり、熊野岳山頂へ続く登山道「馬の背」からも御釜を望めます。

基本情報

名称
蔵王の御釜 (ざおうのおかま)
所在地
〒989-0916 宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉倉石岳国有林内
アクセス
東北自動車道「村田IC」もしくは「白石IC」から車で約1時間
ミヤコーバス「蔵王刈田山頂行き」土日祝日のみ1日1本運行
駐車場
約350台(無料)
営業時間
蔵王ハイライン(有料道路)7:30-17:00まで
※登山では可
定休日
11月初旬~4月下旬は冬期閉鎖のため見学不可
連絡先
電話番号: 0224-34-2725
公式サイト
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詳細情報

蔵王の御釜は、宮城県と山形県の県境に位置する蔵王連峰にある火口湖です。周囲は「刈田岳」「熊野岳」「五色岳」の3つの山に囲まれており、円形の火口湖を形成しています。その形が大きな釜に似ていることから「御釜」と呼ばれています。湖面はエメラルドグリーンを基調とし、光の当たり方や天候によって青や深緑などさまざまな色彩に変化するため、「五色湖(ごしきこ)」の別名でも親しまれています。冬の樹氷と並び、蔵王を代表するシンボルとなっています。

火口湖の特徴
御釜は記録上、これまでに26回の噴火を繰り返してきました。最新の噴火は明治28年(1895年)2月15日とされています。昭和14年(1939年)の測深調査では湖の深さは約63mありましたが、その後、五色岳断崖の崩壊による堆積で湖底が埋まり、昭和43年(1968年)の調査では最大深度27.6m、平均深度17.8m、直径約325m、周囲約1,080mと報告されています。

湖水は強酸性であるため、生物は生息していません。また水温は特殊な「双温水層(そうおんすいそう)」と呼ばれる構造を持ち、表層から10数メートルで摂氏2度にまで低下し、それより深くなると逆に温度が上昇します。表面より深部が温かいという特異な水温構造は、世界的にも大変珍しい現象です。

御釜の湖水は南西側から流れ出して濁川となり、賽の磧(さいのかわら)の北側を経由して最終的に太平洋へと注いでいます。

観光とアクセス
御釜は蔵王観光のハイライトの一つであり、容易に展望できます。宮城側からは「蔵王エコーライン」を経由し、さらに有料道路「蔵王ハイライン」を進むと、終点の駐車場から徒歩2~3分で御釜展望台に到着します。展望台の近くには「蔵王山頂レストハウス」があり、休憩や食事、土産物の購入も可能です。なお、エコーラインとハイラインは4月下旬に開通し、11月上旬には閉鎖されるため、訪れる際は通行期間に注意が必要です。

刈田岳山頂(標高1,758m)には「刈田嶺神社 奥宮」があり、御釜から徒歩約10分で参拝できます。さらに健脚の方には、熊野岳へ続く登山道「馬の背」もおすすめです。こちらから望む御釜は格別ですが、1時間ほどのトレッキングコースとなるため、登山装備を整えて挑むことをおすすめします。

気候と注意点
御釜周辺は標高が高いため、夏でも気温が低く、天候も変わりやすい場所です。晴れていても急に雲に覆われ視界が遮られることがあり、強風によって体感温度も下がります。訪れる際には長袖や防寒具を持参し、歩きやすい靴で足元に注意しながら散策すると安心です。

蔵王の御釜は、湖面の神秘的な色彩変化と荒々しい火口壁の景観が織りなす、日本有数の火口湖です。自然現象としての貴重さに加え、季節ごとに異なる表情や展望台からの雄大な眺めは、多くの人々を魅了し続けています。

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