
高尾山 |観光の魅力・歴史・アクセス方法・営業時間を写真&動画でチェック!
基本情報
- 名称
- 高尾山 (たかおさん)
- 所在地
- 〒193-0844 東京都八王子市高尾町
- アクセス
- 京王高尾線「高尾山口駅」から、ケーブルカー乗り場「清滝駅」まで徒歩約5分
- 駐車場
- 駐車場 あり
- 営業時間
- 【ケーブルカー】
8:00から運行(最終時刻は月によって異なる)
【リフト】
[5-11月]9:00-16:30
[12-4月]9:00-16:00 - 定休日
- 年中無休
- 料金
- 【ケーブルカー、リフト運賃(片道)】
[大人(中学生以上)]490円
[小人(3歳以上)]250円
【ケーブルカー、リフト運賃(往復)】
[大人(中学生以上)]950円
[小人(3歳以上)]470円 - 連絡先
- 電話番号: 042-673-3461
- 公式サイト
マップ
詳細情報
高尾山(たかおさん)は、東京都八王子市に位置する標高599メートルの山で、都心からわずか約50キロメートルというアクセスの良さから、年間260万人以上、近年では300万人に達するとも言われる登山者が訪れる、日本屈指の人気を誇る観光・登山スポットです。
京王線の高尾山口駅からすぐ登山口にアクセスできるため、日帰りで自然を満喫できる場所として多くの人に親しまれています。また、山頂からは東京の市街地はもちろん、天候の良い日には富士山や丹沢山地、冬には南アルプスまで見渡すことができ、絶景のパノラマが楽しめます。
登山ルートとアクセス
高尾山には、整備された登山道が7つあり、初心者から上級者まで自分のペースや体力に応じて選ぶことができます。代表的なものとして、自然研究路と呼ばれる1号路〜6号路、稲荷山コースなどがあります。どのルートもおおむね1時間半ほどで山頂に到達できるのが特徴です。
また、山麓からはケーブルカーやリフトが整備されており、登山に不慣れな方でも安心して中腹(標高約472メートル)まで登ることができます。ケーブルカー高尾山駅のすぐそばには展望台があり、関東平野の大パノラマや東京の高層ビル群、さらには筑波山、奥秩父、日光連山、横浜ランドマークタワー、東京タワーなども一望できます。
高尾山薬王院と歴史
高尾山の中腹には、真言宗智山派(しんごんしゅうちざんは)の古刹「高尾山薬王院有喜寺(やくおういんゆうきじ)」があります。この寺院は奈良時代の僧・行基(ぎょうき)によって開かれ、鎌倉時代には俊源大徳(しゅんげんだいとく)によって中興されました。
飯縄権現(いづなごんげん)を本尊とする薬王院は、成田山新勝寺や川崎大師平間寺と並び、「関東三大本山」とも称される霊場として、古くから多くの信仰を集めています。また、薬王院には東京都の重要文化財に指定されている「飯縄権現堂」などの貴重な建造物もあり、多くの参拝者が訪れます。
境内や参道には、茶屋や土産物店が立ち並び、とろろそば、団子、天狗焼きなどの高尾名物を楽しむことができます。夏には中腹にビアガーデンが開設され、大人にも人気のスポットとなっています。
自然と生態系
高尾山は、標高こそ高くありませんが、自然の宝庫としても知られています。山全体が「明治の森高尾国定公園」に指定されており、また東海自然歩道の東京側の起点にもなっています。
高尾山には1,300種を超える植物が確認されており、これは日本の植物種の約3分の1に相当するとされます。タカオスミレなどの希少な植物や、ブナの木など太平洋側の低山では珍しい樹種も見られるなど、海抜599メートルという低山ながら驚くほど多様な植生を誇ります。
また、野鳥や昆虫、ムササビなどの小動物も多く生息しており、6つの自然研究路には動植物や昆虫についての解説板が設置され、まるで野外博物館のような環境が整っています。
南斜面(3号路側)にはカシ類などの暖帯林が、北斜面(4号路側)にはイヌブナなどの落葉広葉樹を主体とする温帯林が広がっており、異なる気候帯が同じ山に共存しているという非常に珍しい特徴も備えています。
国際的評価と観光地としての魅力
2007年には、フランスの旅行ガイド『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』で三つ星(「わざわざ旅行する価値がある」)として掲載され、以降は海外からの観光客も増加しました。現在では「世界で最も登山者が多い山」とも称されています。
アクセスの良さ、豊かな自然、歴史ある寺院、四季折々の風景、そして名物グルメ。高尾山は、そのすべてを日帰りで体験できる、日本屈指の魅力を備えた山です。
春は新緑、夏は涼やかな森、秋は美しい紅葉、冬は遠くの山々を望む澄んだ空気と、訪れるたびに異なる表情を見せてくれる高尾山。自然と文化が調和したこの場所で、心安らぐひとときをぜひお過ごしください。