
酒造資料館 東光の酒蔵|観光の魅力・歴史・アクセス方法・営業時間を写真&動画でチェック!
基本情報
- 名称
- 酒造資料館 東光の酒蔵 (しゅぞうしりょうかん とうこうのさかぐら)
- 所在地
- 〒992-0031 山形県米沢市大町二丁目 3-22(柳町上通り)
- アクセス
- JR米沢駅より車で約6分
JR南米沢駅より車で約5分
東北中央自動車道 米沢八中央IC11分 - 駐車場
- 30台
- 営業時間
- 9:00~16:30(館内展示見学の最終入場は閉館の30分前まで)
- 定休日
- 12月31日、1月1日
- 料金
- 大人 350円、中・高校生 250円、小学生 150円
- 連絡先
- 電話番号: 0238-21-6601
- 公式サイト
マップ
詳細情報
概要と歴史
米沢市にある「酒造資料館 東光の酒蔵」は、1200坪の広大な敷地に500坪の建物を配した、東北最大級の酒造資料館です。運営元である小嶋総本店は1597年(慶長2年)創業、安土桃山時代から続く老舗の酒蔵で、米沢藩上杉家の御用酒屋として栄えました。江戸時代の飢饉時に禁酒令が出された際にも、酒造りを許される名誉を持つ数少ない酒蔵の一つとして知られています。
「東光」の銘柄は現在でも全国的に高い評価を受けており、酒造資料館ではその長い歴史と文化を肌で感じることができます。
館内の見どころ
館内は、明治時代に実際に酒造りが行われていた酒蔵を改修した趣き深い空間が広がり、酒造りの工程や道具を間近で見ながら学ぶことができます。
• 仕込み蔵
床面積140坪の土蔵を改修した仕込み蔵では、大桶や六尺桶が整然と並び、その迫力に圧倒されます。往時の酒造り現場に足を踏み入れたかのような臨場感を味わうことができ、テレビドラマや海外有名化粧品のCMのロケ地としても使用されています。
• 展示品
酒造りの道具、徳利などの酒器、江戸時代から伝わる記録類、さらに室町末期から桃山時代に作られたとされる古備前焼の大甕など、貴重な展示が揃っています。酒造りの工程をパネルや音声案内で学べるため、知識を深めながら楽しめます。
• 母屋と建築
蔵元の母屋は「くさび工法」と呼ばれる伝統建築で、ボルトを一切使わず34人の飛騨の匠によって復元されました。現代では再現困難とされる技術による建築物で、文化財的価値も高いものです。
• 上杉鷹山公展示室
併設展示室では、米沢藩の名君・上杉鷹山公にまつわる資料も公開されています。日本史に関心のある方にも見応えのある特別展示です。
試飲と買い物
館内には蔵元直営の販売処があり、東光銘柄の日本酒を試飲・購入することができます。
• 無料試飲だけでなく、普段は口にできない高級酒やコンクール受賞酒もリーズナブルに試すことができます。
• 専属スタッフが丁寧に説明してくれるため、日本酒初心者でも安心です。
• 酒蔵限定酒の購入が可能で、旅の記念や贈答品として人気があります。
• 日本酒を原料とした酒粕エキス入り化粧品など、独自の商品も取り扱っています。
歴史的背景と文化的意義
「東光の酒蔵」は1983年まで実際に酒造りが行われていた酒蔵を改修し、翌1984年に資料館として開館しました。その後も改修を重ね、現在の姿へと整えられています。酒造りの伝統と文化を広く伝える場として、観光客や日本酒愛好家に親しまれています。
また、皇太子殿下・妃殿下(現上皇ご夫妻)が行啓された際の記録も残されており、格式ある酒蔵としての誇りを今に伝えています。
酒造りの環境と理念
米沢は豊富な水源、良質な米、そして寒冷な気候に恵まれた酒造りに適した土地です。小嶋総本店ではこの自然の恵みに感謝しながら、手造りにこだわり、微生物の働きを尊重した酒造りを続けています。雪国特有の澄んだ空気と低温環境が、繊細で上質な日本酒を育む要素となり、銘酒「東光」はその象徴として多くの人々に愛されています。
「酒造資料館 東光の酒蔵」は、米沢の自然と伝統の中で培われた酒造りの魅力を五感で体験できる場所です。歴史ある展示物や建築の見学を通じて文化を学び、試飲を通じて自分好みの一杯を見つける楽しみもあります。日本酒文化を深く知る観光スポットとして、訪れる価値の高い資料館です。