
銀山温泉|観光の魅力・歴史・アクセス方法・営業時間を写真&動画でチェック!
基本情報
- 名称
- 銀山温泉 (ぎんざんおんせん)
- 所在地
- 山形県尾花沢市銀山
- アクセス
- 山形新幹線 大石田駅からバスで40分(銀山温泉行き乗車、終点下車)
東北自動車道 古川ICから車で1時間15分 - 営業時間
- 情報なし
- 連絡先
- 電話番号:0237-28-3933
- 公式サイト
マップ
詳細情報
歴史と由来
銀山温泉は、山形県尾花沢市に位置する情緒あふれる温泉地です。その名は、江戸時代初期に繁栄した「延沢銀山」に由来しています。銀山の衰退後も湯治場として細々と続きましたが、大正2年(1913年)の大洪水で多くの宿が流され、しばらく温泉利用は低迷しました。その後、昭和元年(1926年)にボーリングによって高温で豊富な源泉が湧出し、各旅館が一斉に建て替えを行い、旅館街として再興されました。昭和初期に整えられた洋風木造多層建築の旅館群は今も姿を残しており、昭和61年(1986年)には「銀山温泉家並保存条例」が制定され、風情ある街並みを守る取り組みが進められています。平成以降は新幹線の延伸によりアクセスが改善し、全国的に知られる温泉地として多くの観光客を集めています。
景観と街並み
銀山川の両岸に並ぶ木造旅館は、大正末期から昭和初期の雰囲気を今に伝え、まるでタイムスリップしたかのような風景を楽しむことができます。夕暮れ時に灯るガス灯はノスタルジックな光で街を彩り、幻想的な景観を演出します。その佇まいは映画『千と千尋の神隠し』を思わせると評されることもあります。また、NHK連続テレビ小説『おしん』のロケ地としても有名です。旅館の壁に描かれた「鏝絵(こてえ)」や、雪の結晶模様のタイルなど、細部にまで趣が感じられます。
四季の楽しみ
春:山桜が咲き誇り、山菜が顔を出す季節。風味豊かな味覚と共に春の訪れを堪能できます。
夏:鳥のさえずりや滝の水音が涼を誘い、湯上がりの散策で爽やかな夏を楽しめます。
秋:紅葉に染まる山々の景色を眺めながらの散策は格別で、きのこ料理が味覚を満たします。
冬:雪景色に浮かぶガス灯が幻想的で、雪見露天や鍋料理で冷えた体を温められます。
温泉と癒し
銀山温泉の泉質は「含硫黄-ナトリウム-塩化物・硫酸塩温泉」で、弱い塩味と硫黄の香りが特徴です。効能は疲労回復、健康増進、病後回復期などに良いとされ、古くから湯治場として親しまれてきました。旅館の内湯や露天風呂に加え、共同浴場や銀山川沿いの無料足湯「和楽足湯」もあり、気軽に湯浴みを楽しむことができます。
グルメと体験
ブランド牛として知られる尾花沢牛の霜降り肉や、地元のそば粉を使った尾花沢蕎麦は必ず味わいたい名物です。さらに、銀山温泉の名物「カリーパン」をはじめ、温泉まんじゅう、くるみ餅、スイカ漬けなど、個性豊かなご当地グルメも魅力です。また、大正ロマンを感じさせる貸衣装を身にまとって街を歩く体験は、非日常感を一層高めてくれます。
アクセスと周辺観光
東京から山形新幹線で約3時間、大石田駅から直通バスで約40分と、秘境でありながらアクセスは良好です。周辺には落差22mの直瀑「白銀の滝」や、新緑や紅葉が美しい「洗心峡」、さらに歴史を物語る「延沢銀山遺跡」など、自然と歴史を楽しめるスポットが点在しています。
銀山温泉は、四季折々の自然美と大正浪漫漂う街並み、そして温泉とグルメが調和した、日本情緒あふれる温泉地です。訪れる人々を懐かしい時代へと誘い、今もなお多くの旅人を魅了し続けています。