
酸ヶ湯温泉|観光の魅力・歴史・アクセス方法・営業時間を写真&動画でチェック!
大浴場には5つの浴槽があり、それぞれの湯の特徴を楽しむことができます。混浴で気を使う方は、湯あみ着を購入することも可能です。四季折々の自然を楽しむことができ、冬は樹氷の美しい山岳スキーや、秋は紅葉狩りを目的に多くの人が訪れます。
基本情報
- 名称
- 酸ヶ湯温泉 (すかゆおんせん)
- 所在地
- 〒030-0197 青森県青森市荒川南荒川山国有林酸湯沢50
- アクセス
- 青森駅下車 東口→酸ヶ湯温泉前/JRバスで約1時間10分
新青森駅下車 東口→酸ヶ湯温泉前/JRバスで約1時間20分
十和田湖休屋→酸ヶ湯温泉前/JRバスで約1時間30分
青森空港から国道4号より国道103号経由、八甲田・十和田湖方面車で1時間 - 駐車場
- あり
- 営業時間
- ヒバ千人風呂(混浴) 7:00~18:00(8:00~9:00は女性専用)
玉の湯(男女別) 9:00~17:00 - 料金
- 大 人 1000円(貸しタオル付のみ)
小学生 500円
幼 児 無料 - 連絡先
- 電話番号: 017-738-6400
- 公式サイト
マップ
詳細情報
酸ヶ湯温泉は、青森県青森市、八甲田山の西麓・標高約925メートルの高地に位置する、約300年の歴史を有する由緒ある温泉地です。自然豊かな環境と高い湯治効果で知られ、古くから多くの湯治客に親しまれてきました。昭和29年(1954年)には、国民保養温泉地の第1号に指定され、全国的にも高い評価を受けています。
ヒバ千人風呂と温泉の魅力
酸ヶ湯温泉の象徴ともいえるのが、「ヒバ千人風呂」と呼ばれる大浴場です。青森県産のヒバ材をふんだんに使用して造られたこの浴室は、約160畳(約260㎡)の広さと、天井高約5メートルを誇り、柱のない開放的な構造が特徴です。その雄大なスケールと木の香りに包まれた空間は、訪れる人々に強い印象を残します。
浴室内には、「熱の湯」「冷の湯」「四分六分の湯」「湯滝」の4つの異なる泉温や性質の浴槽があり、強酸性の硫黄泉を用いた湯をさまざまなスタイルで楽しむことができます。泉質はpH約2の酸性・含硫黄泉で、神経痛、関節痛、筋肉痛、冷え性、疲労回復、皮膚病、胃腸障害など、幅広い効能が期待されます。
総ヒバ造りの浴室から立ち昇る香りと蒸気は、自然素材ならではの温もりと安らぎをもたらし、心身ともに癒やされる特別な体験を提供します。
混浴と女性への配慮
ヒバ千人風呂は混浴形式ですが、脱衣所は男女別に設けられており、湯あみ着(湯浴み着)の着用も可能です。湯あみ着は館内の売店で購入またはレンタルが可能で、混浴に抵抗がある方にも安心して入浴していただけます。
さらに、毎日20時〜21時および翌朝8時〜9時は女性専用の入浴時間が設けられています。また、混浴に不慣れな方やプライベート空間を重視される方には、男女別の内風呂(別棟)も用意されています。
湯治文化と宿泊施設
酸ヶ湯温泉は、江戸時代から続く「湯治(とうじ)」文化を今に伝える温泉宿としても知られています。宿泊施設は、「旅館棟」と「湯治棟」の2つのスタイルに分かれており、滞在目的に応じた選択が可能です。
旅館棟(イ棟・7号館)
6畳〜8畳の和室には縁側や床の間が設けられており、落ち着いた雰囲気の中でゆったりと過ごせます。イ棟では、お部屋での夕食提供も行われており、プライベートな時間を大切にしたい方に好適です。
湯治棟
長期滞在に適した簡素な造りの部屋で、洗面所やトイレは共用ですが、炊事場が完備されており、ガス台・調理器具・電子レンジなどが利用可能です。自炊をしながら自身のペースで心身の健康を整える、昔ながらの湯治スタイルを体験できます。
いずれの棟も、食事付き・素泊まりのプランを自由に選ぶことができ、予算や旅行スタイルに合わせた滞在が可能です。
歴史と名前の由来
酸ヶ湯温泉は江戸時代中期に開湯され、当初は野生の鹿が湯に浸かって傷を癒していた様子から「鹿湯(しかゆ)」と呼ばれていました。その後、泉質が強い酸性を示すことから「酸ヶ湯」と改称され、現在に至ります。
その名のとおり、酸ヶ湯の湯はpH2前後の強い酸性を持ち、高い殺菌効果があります。皮膚疾患やアトピー性皮膚炎、胃腸障害のほか、慢性の疾患にも効果が期待されています。
館内には「温泉療養相談室」が併設されており、専門医による健康相談や正しい入浴方法の指導を無料で受けることもできます。
周辺の見どころと自然
酸ヶ湯温泉の周囲には、四季折々の自然を楽しめる観光スポットが数多く存在しています。
まんじゅうふかし
温泉の蒸気を利用した温熱療法。腰掛けることで下半身を温め、胃腸病や痔などに効果があるとされています。
地獄沼
爆裂火口の跡地で、硫黄の匂いとともに今なお噴気が上がる、ダイナミックな自然景観を堪能できます。
睡蓮沼
春から初夏にかけてミズバショウが咲き、秋には紅葉の名所としても人気です。
城ヶ倉渓流
雄大な自然美が楽しめる渓谷で、散策や写真撮影にも最適なスポットです。
八甲田の樹氷とスキー
冬期(12月上旬〜5月上旬)には、八甲田山の名物である樹氷を眺めながら滑走できるスキーツアーも開催されており、幻想的な雪景色を満喫できます。
酸ヶ湯温泉は、湯治文化を現代に伝える貴重な温泉地であり、雄大な自然との調和の中で心と体を癒せる特別な場所です。ヒバの香りに包まれた千人風呂での入浴体験、そして四季折々に表情を変える周辺の景色は、訪れる人々に深い安らぎと感動を与えてくれます。
観光としての短期滞在はもちろん、健康維持やリフレッシュを目的とした長期滞在にも適しており、まさに日本を代表する温泉文化の一端を担う存在といえるでしょう。