
十和田湖|観光の魅力・歴史・アクセス方法・営業時間を写真&動画でチェック!
基本情報
- 名称
- 十和田湖 (とわだこ)
- 所在地
- 青森県十和田市奥瀬十和田湖畔休屋486
- アクセス
- JR新青森駅よりJRバスで
約3時間10分(夏季)
約4時間(冬季) - 駐車場
- あり
- 営業時間
- 見学自由
- 連絡先
- 電話番号:0176-75-1531
- 公式サイト
マップ
詳細情報
十和田湖は、青森県と秋田県の県境にまたがる、雄大で神秘的なカルデラ湖です。十和田八幡平国立公園を代表する景勝地のひとつであり、標高およそ400メートルに位置する湖は、まるで空や山々を鏡のように映し出す、静寂に包まれた世界をつくり出しています。
春の新緑、夏の深い緑、秋の錦絵のような紅葉、そして冬の厳かな雪景色と、訪れる季節ごとに異なる表情を見せてくれます。
圧倒的なスケールと神秘の地形
十和田湖は、およそ20万年前に始まった火山活動によって形成された「二重カルデラ湖」です。巨大な噴火によってできた陥没地に、長い年月をかけて雨水がたまり、今の湖となりました。
湖の周囲は約46km、最深部の水深は327メートルに達し、日本で3番目に深い湖として知られています。このダイナミックな地形は、地球のエネルギーと悠久の時間の流れを実感させてくれます。
湖の中央部には御倉半島と中山半島が突き出しており、そのあいだに広がる「中湖」が最も深いエリアです。北国にありながら全面が凍ることが少なく、冬でも静かに水をたたえる様子から「神秘の湖」とも呼ばれています。
四季を彩る自然と命の営み
湖の周囲には、ブナやミズナラなどの自然林が広がり、多様な動植物が共生する豊かな森を形成しています。春には山桜が咲き誇り、5月から6月には新緑が湖畔を包み込みます。10月中旬から下旬には外輪山が紅葉に染まり、見事な錦絵のような景色が広がります。
冬になると一帯は雪に覆われ、森閑とした銀世界へと変貌します。その静寂の中で感じる自然の力強さと美しさは、心を深く癒してくれます。
遊歩道を歩けば、小さな苔や石、草花などのひとつひとつが、この広大な自然の一部であることを実感できるでしょう。
湖上と自然を楽しむアクティビティ
十和田湖では、四季を通じて多彩なアウトドア体験を楽しむことができます。
遊覧船:休屋(やすみや)から子ノ口(ねのくち)を結ぶ航路は特に人気で、約50分間の湖上クルーズで、周囲の山々や水面に映る自然の美しさを堪能できます。
カヌー・SUP:4月から11月にかけて、湖面を静かに進むアクティビティが体験できます。自然と一体になるような感覚が魅力です。
サイクリング・ハイキング:湖岸沿いや外輪山のルートでは、爽快なサイクリングや本格的なハイキングを楽しめます。
冬の自然体験:1月から3月には、スノーシューやスノーランブラーを使って雪原を歩き、氷柱や氷瀑を間近で観賞するツアーも人気です。
歴史と神話が息づくスポット
■ 十和田神社 ― 龍神信仰が息づくパワースポット
中山半島に鎮座する「十和田神社」は、古来より龍神信仰の地として知られています。伝説によると、修行僧・**南祖坊(なんそぼう)**が龍と戦い、やがて自らも龍と化して「青龍大権現」として祀られたと伝えられています。
深い森の中にたたずむ社殿は、訪れる人々に静けさと精神的な癒しを与えてくれる特別な場所です。
■ 乙女の像 ― 高村光太郎が遺した愛のかたち
休屋地区の湖畔には、詩人であり彫刻家でもあった高村光太郎の最後の作品「乙女の像」が立っています。1953年に建立されたこのブロンズ像は、彼の妻・智恵子をモデルに制作されたもので、その愛情と詩情が込められています。
台座には、智恵子の故郷である福島県産の黒御影石が使用されており、作品の背景にある物語にも心を打たれます。
十和田湖の味覚と癒し
十和田湖は、ヒメマスの名産地としても知られています。身が柔らかく脂がのったヒメマスは、刺身や塩焼き、甘露煮などで堪能できます。ほかにも、ワカサギ料理や地元の十和田産ワインなど、地域ならではの味覚が楽しめます。
また、近年では湖畔の自然と調和する「十和田サウナ」も注目を集めています。自然の中で心と身体を整えるサウナ体験は、訪れた人に格別の癒しを与えてくれます。
観光シーズン中には遊覧船の運航や、周辺に整った宿泊施設なども充実しており、日帰りでも宿泊でも楽しめる観光地となっています。
十和田湖は、自然・文化・神話が調和した特別な場所です。訪れるたびに新しい発見と感動があり、どの季節も違った魅力にあふれています。