千畳敷カール|観光の魅力・歴史・アクセス方法・営業時間を写真&動画でチェック!
基本情報
- 名称
- 千畳敷カール (せんじょうじきかーる)
- 所在地
- 長野県駒ケ根市赤穂1
- アクセス
- JR飯田線 駒ヶ根駅下車 路線バスで約45分「しらび平駅」~ ロープウェイ約7分
中央道 駒ヶ根ICから 2km 約3分「菅の台バスセンター」に駐車。路線バスで約30分「しらび平駅」~ロープウェイ約7分 - 駐車場
- 普通車900台
- 営業時間
- 散策自由、ロープウェイ営業時間:8~17時(季節により変更あり)
- 定休日
- 不定休
- 料金
- 散策自由、バス(菅の台~しらび平)往復大人1660円、小人840円、ロープウェイ往復大人2030~3050円、小人1010~1510円
- 連絡先
- 電話番号:0265-81-7700
- 公式サイト
- キーワード
マップ
詳細情報
千畳敷カールは、長野県南西部に広がる中央アルプスの主峰・木曽駒ヶ岳の山域、宝剣岳(ほうけんだけ)東側に位置するお椀型の地形(カール・圏谷)です。約2万年前の氷河期に発達した氷河の侵食によって形成されたといわれており、中央アルプスを代表する景勝地として知られています。千畳敷カール周辺は中央アルプス国定公園に含まれており、特別保護地区に指定されている区域もある貴重な自然環境です。
名称の由来は「畳を千枚敷けるほどの広さがある」ということから来ており、その名の通り広大なスケールを誇ります。一帯は地下深くでマグマが冷え固まってできた花崗岩(かこうがん)で構成され、荒々しい岩肌と高山植物の繊細な美しさが織りなすコントラストは、この地ならではの絶景です。
標高2,612メートルに位置する「千畳敷駅」まで、しらび平駅(1,662メートル)から中央アルプス駒ヶ岳ロープウェイで約8分でアクセスできます。起点と終点の高低差は950メートルあり、日本一の高低差を誇る山岳ロープウェイとして知られています。また、千畳敷駅は日本で最も標高の高い場所にある駅としても有名です。中央自動車道駒ヶ根ICからバスとロープウェイを利用して約1時間で到着できるため、本格的な登山装備がなくても、初心者やお子様でも気軽に高山の絶景を楽しむことができます。
千畳敷駅を降りると、目の前に雄大な千畳敷カールの景色が広がります。カール内には整備された遊歩道があり、約45分から50分ほどで一周することができます(積雪期は散策不可)。散策の際には、写真撮影などで立ち止まる場合は遊歩道の端に寄るなど、譲り合って利用することが呼びかけられています。
千畳敷カールの最大の魅力は、四季折々に表情を変えるダイナミックな自然美です。
春(4月~6月)は残雪の世界が広がり、青い空と白銀の峰々が織りなす静謐な風景を楽しむことができます。雪渓ではバックカントリースキー、周辺ではスノーシューを楽しむ人々の姿も見られ、春の訪れを感じさせる季節です。
夏(7月~8月)は、約150種類もの高山植物が咲き誇る最盛期です。特に7月中旬から8月中旬にかけては、クロユリ、コバイケイソウ、シナノキンバイ、チングルマなどが可憐な花を咲かせ、カール一面がお花畑のようになります。可憐な花々が足元に揺れ、まるで宝石箱をひっくり返したかのような光景が広がります。遊歩道を歩いていると、その美しさに目を奪われ、時が経つのを忘れてしまうほどです。夏は登山シーズンでもあり、日帰り登山者から縦走登山者まで多くの山好きが訪れます。
秋(9月~10月)は、紅葉の名所としても名高い季節です。例年9月下旬から10月上旬にかけて見頃を迎え、ナナカマドの赤、ミヤマハンノキやダケカンバの黄、ハイマツの緑が岩肌の白と鮮やかな対比を見せます。10月半ばには初冠雪が重なり、雪・紅葉・山麓の緑が織りなす「三段紅葉」が見られることもあります。千畳敷から始まる紅葉前線は約1カ月かけて山麓へと下っていくため、長い期間紅葉を楽しむことができます。駒ヶ岳ロープウェイから眺める紅葉は特に美しく、日本経済新聞の「紅葉が楽しめるロープウェイ」ランキングで全国1位に選ばれたこともあります。
冬(11月~3月)は深い雪に包まれ、気温がマイナス20度に達する日もあります。一面の銀世界の中で、樹氷やダイヤモンドダスト、風が作り出すシュカブラ(雪紋)など、厳しい寒さの中でしか見られない現象が見られることもあります。紺碧の空と純白の雪景色の対比は圧巻で、幻想的な冬ならではの魅力を感じることができます。
また、天候に恵まれれば、千畳敷カールから富士山・北岳・間ノ岳という日本最高峰ベスト3を一望できる日もあります。雲海に浮かぶ南アルプスの美しい山並みは、まさに絶景です。木曽駒ヶ岳は「日本百名山」および「花の百名山」にも選ばれており、中央アルプス一帯には希少で手つかずの自然が多く残されています。
このように千畳敷カールは、約2万年前の氷河が刻んだ壮大な地形と、四季折々に移ろう豊かな自然が融合した特別な場所です。下界では決して味わうことのできない感動的な景色が広がり、その体験は訪れた人の心に深く刻まれることでしょう。全国から多くの登山者や観光客が訪れる理由が、そこにはあります。