地獄谷野猿公苑|観光の魅力・歴史・アクセス方法・営業時間を写真&動画でチェック!
基本情報
- 名称
- 地獄谷野猿公苑 (じごくだにやえんこうえん)
- 所在地
- 〒381-0401 長野県下高井郡山ノ内町大字平穏6845
- アクセス
- 長野電鉄長野線 湯田中駅下車 バス15分
信州中野ICから 15km 20分
- 駐車場
- 駐車場 あり
- 営業時間
- 8:30~17:00(閉苑)、11~翌3月は9:00~16:00
- 定休日
- なし
- 料金
- 大人(18歳以上)800円 子ども(小学生〜高校生)400円 子ども(6歳未満)無料
- 連絡先
- 電話番号:0269-33-4379
- 公式サイト
- キーワード
マップ
詳細情報
地獄谷野猿公苑は、長野県北部にある上信越高原国立公園内に位置する、野生のニホンザルを間近で観察できる施設です。志賀高原を源とする横湯川の渓谷沿いにあり、周囲は険しい崖に囲まれた自然豊かな環境にあります。
この地域は標高約850メートルに位置し、冬は非常に厳しい寒さに見舞われます。冬季には最低気温がマイナス10℃を下回ることもあり、積雪は1メートルを超えることもあります。冬の期間は長く、地域全体が雪に覆われる日が多いなど、非常に寒冷で過酷な土地です。
また、険しく切り立った崖が多く、至るところから温泉の湯気や噴煙が立ち上がる独特の風景が見られることから、人々はこの地を「地獄谷」と呼ぶようになりました。
開苑の歴史と世界的な注目
地獄谷野猿公苑は、1964年(昭和39年)に開苑しました。開苑以来、野生のニホンザルの興味深い生態を間近で観察できる場所として、国内外から多くの人々に親しまれています。
特に有名なのが、雪が降る寒い冬に温泉に浸かるニホンザルの姿です。この珍しい光景は世界的にも注目され、1970年にはアメリカの「LIFE」誌の表紙に掲載され、海外にも広く報道されました。
さらに1998年の長野冬季オリンピックの際には、選手や報道関係者など世界中の人々が訪れたことで、地獄谷野猿公苑の存在は一層広く知られるようになりました。
野生のニホンザルと餌づけの工夫
ニホンザルは、北海道と沖縄を除く日本各地の山林に生息しています。しかし本来、山奥にいる野生のサルは人間が簡単に見つけられるものではなく、見つけても遠くにいたり移動してしまったりするため、間近でじっくり観察することは難しいです。
そのため地獄谷野猿公苑では、「餌づけ」という方法を取り入れ、サルたちが公苑に集まりやすい環境を作っています。餌づけとは、サルたちが普段食べているものより少し良い餌を用い、「ここに来れば食べ物がある」と学習させることで習慣づける方法です。
同時に、人間がいても危険がないことを覚えさせる「ヒトづけ」も行われています。ただし、サルたちの生態が損なわれたり栄養過多になったりしないように、餌の量や内容には十分な配慮がされています。
また、地獄谷野猿公苑では観光客による餌やりは禁止されており、餌の販売も行っていません。餌づけはあくまで観察のためであり、餌を与えること自体が目的ではありません。
檻や柵で隔てない観察スタイル
地獄谷野猿公苑の大きな特徴は、基本的にサルと人間を檻や柵で隔てることなく、同じ空間で自然に近い状態のニホンザルを観察できることです。
そのため、野生動物としての群れの生活や、仲間同士のコミュニケーション、親子の様子などを、非常に近い距離で観察することができます。
ただし、あくまで野生動物であるため、サルに触れることは禁止されており、安全のためのルールを守る必要があります。
温泉に入るサルの誕生と猿専用露天風呂
地獄谷野猿公苑が「温泉に入るサル」で知られるようになったのは、昔からの習慣ではありません。
餌づけが成功してサルたちが公苑にいる時間が長くなると、エサを待つ間にのんびり過ごす時間ができました。その中で、ある偶然から子ザルが近くの旅館(後楽館)の露天風呂に入ることを覚えたと言われています。冬の寒い時期に温泉に入ると体が温まり、気持ち良かったのでしょう。
その行動が徐々に仲間のサルたちにも広まり、多くのサルが温泉に入るようになりました。しかし人間の温泉にサルが入ることは衛生上好ましくないため、公苑内にサル専用の露天風呂が作られました。
それ以来、温泉に入る行動は代々受け継がれ、現在も冬になると多くのサルが温泉に入る姿が見られます。
温泉に入る理由と季節による違い
サルたちが温泉に入るのは、冬の地獄谷の厳しい寒さをしのぐために身につけた行動の一つと考えられています。特に気温が低く寒さが厳しい日や、雪が激しく降る天候の悪い日には、温泉に入るサルが増えることがあります。
一方で、夏の暑い時期や気温が穏やかな季節には、温泉に入る必要が少ないため、積極的に入る姿はあまり見られません。
また、温泉に入ることはサルの生活の一部であり、すべてのサルが必ず温泉に入るわけではありません。温泉が嫌いなサルもいますし、好きなサルでも餌を食べることや仲間との交流の方が重要な場合もあります。
サルは人間のように体を洗って清潔にする目的で温泉に入るわけではなく、単純に体が温まって気持ち良いという感覚で入っていると考えられています。温泉に浸かりながら目を閉じて居眠りをしているサルもおり、その表情は非常に印象的です。
一年を通して楽しめるサルたちの姿
地獄谷野猿公苑では、四季を通じてニホンザルのさまざまな姿を観察できます。
• 春(4月下旬〜6月上旬)は出産シーズンで、生まれたばかりの赤ちゃんザルに出会える時期です。
• 夏は子ザルたちが元気に遊ぶ姿が見られ、活発な行動が増えます。
• 秋は恋の季節となり、群れの中での関係性や行動に変化が見られます。
• 冬は雪景色の中で温泉に入るサルが見られる可能性が高く、最も有名なシーズンです。
このように一年を通して、野生のニホンザルの自然な生活を観察できる点が、地獄谷野猿公苑の大きな魅力となっています。
観光の注意点
地獄谷野猿公苑は山奥にあるため、訪れる際には季節に応じた服装や装備が必要です。特に冬季は積雪が多く、滑りやすい道もあるため、防寒対策や歩きやすい靴が欠かせません。
また野生動物のため、営業時間内であってもサルが公苑にいない場合があります。さらに温泉に入る姿も、天候やサルの気分によって左右されるため、必ず見られるとは限りません。
園内では、観光客の餌やりやサルに触れる行為は禁止されています。安全のためにもルールを守り、距離を保ちながら観察することが大切です。
周辺観光との楽しみ方
地獄谷野猿公苑の周辺には、渋温泉や湯田中温泉など有名な温泉街があり、観光とあわせて楽しむことができます。地獄谷でサルたちの暮らしを観察した後に温泉街でゆっくり過ごすことで、より充実した旅になります。
地獄谷野猿公苑は、長野県北部の上信越高原国立公園内に位置し、標高850メートルの厳しい自然環境の中で、野生のニホンザルを間近に観察できる貴重な施設です。1964年の開苑以来、温泉に入るサルの姿で世界的に知られるようになり、多くの観光客や研究者、写真家が訪れています。
基本的に檻や柵で隔てない自然に近い環境で、四季を通じてサルたちのさまざまな生活の姿を観察できることが大きな魅力です。特に冬の雪景色の中で温泉に浸かるサルたちの姿は、地獄谷野猿公苑ならではの特別な光景として、多くの人々を惹きつけています。