東寺

東寺|観光の魅力・歴史・アクセス方法・営業時間を写真&動画でチェック!

東寺(正式名称:教王護国寺)は、平安京唯一の現存遺構であり、世界遺産にも登録されています。平安京が造営された2年後に国立寺院として嵯峨天皇によって建立され、弘法大師空海に託されました。この寺は日本初の真言密教寺院となり、その教えを21体の仏像による「立体曼荼羅」で視覚的に表現しています。
東寺は多くの国宝・重要文化財を有していますが、特に注目すべきは国宝指定された五重塔です。この木造塔は高さ55メートルで、日本最高の木造建築物として知られ、京都の風景としても象徴的です。特に桜や紅葉の季節にはライトアップが行われ、その美しい姿が多くの人々を魅了しています。
広大な境内は瓢箪池を有し、その水面に五重塔や桜、紅葉が映る情緒豊かな風景は、写真撮影のスポットとしても人気です。このようにして、東寺は歴史、宗教、美の三位一体をなす場所として、訪れる人々に多くの感動を提供しています。

基本情報

名称
東寺 (とうじ)
所在地
〒601-8473 京都府京都市南区九条町1
アクセス
近鉄電車「東寺」駅下車、徒歩約10分
市バス「東寺東門前」下車すぐ
JR「京都」駅下車、徒歩約15分
駐車場
あり(毎月21日は駐車不可)
営業時間
開門時間 5:00~17:00
金堂・講堂 8:00~17:00(16:30受付終了)
定休日
なし
料金
境内参拝自由
※金堂・講堂・五重塔は有料(時期により料金が異なる)
※宝物館、観智院は別途有料
連絡先
電話番号:075-691-3325
公式サイト
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マップ

詳細情報

東寺は、京都市南区に位置する真言宗の総本山で、正式名称を教王護国寺(きょうおうごこくじ)といいます。794年の平安京遷都の2年後にあたる796年(延暦15年)に、国家鎮護を目的とした官寺(国が建立した寺院)**として創建されました。現存する唯一の平安京の遺構として、1994年には「古都京都の文化財」の構成資産のひとつとして世界文化遺産に登録されています。

その後、823年に唐から帰国した弘法大師空海(くうかい)が、嵯峨天皇から東寺の下賜を受け、ここに日本初の密教寺院が誕生しました。空海は、密教の中心尊である大日如来を主軸とし、境内に密教宇宙を可視化する「曼荼羅世界」を仏像によって立体的に表現(立体曼荼羅)するという壮大な構想を実現しました。

京都のランドマーク「五重塔」
東寺を象徴する建築としてまず挙げられるのが、五重塔(ごじゅうのとう)です。高さ約55メートルを誇り、日本一高い木造塔として知られています。初代の五重塔は空海の死後間もなく建てられましたが、落雷や火災により4度焼失。現在の塔は1644年(寛永21年)に徳川家光の寄進により再建された5代目で、国宝に指定されています。

内部は通常非公開ですが、春と秋の特別公開期間中には見学可能で、極彩色に彩られた天井や、密教の仏像群が荘厳な雰囲気を醸し出します。

密教の世界を体感「立体曼荼羅」
東寺の中心建物である講堂(こうどう)には、密教の宇宙観を仏像で立体的に表現した「立体曼荼羅」が安置されています。これは、悟りの世界を表す胎蔵界曼荼羅と、智慧の世界を表す金剛界曼荼羅をもとに構成されており、中央の大日如来を中心に、21体の仏像が円形に配置されています。

そのうち16体が国宝に指定されており、仏像一体一体の迫力と荘厳さが訪れる人々を圧倒します。密教の教えを視覚的に学び取ることができる、貴重な空間です。

空海の面影を感じる「御影堂」と生身供
東寺の北側に位置する御影堂(みえいどう)は、空海が実際に住まいとした場所です。建物自体も国宝に指定されており、現在も毎朝6時から「生身供(しょうじんく)」と呼ばれる法要が行われています。この法要では、空海が生きていた時と同じように、一の膳・二の膳・お茶が供えられます。一般の参拝者も参加できるため、空海の精神性と向き合う貴重な機会となります。

仏像と建築美の粋「金堂」
金堂(こんどう)は、かつて火災で焼失したのち、1491年に再建されました。中国宋代の影響を受けた「天竺様」と日本の「和様」を融合させた建築様式が特徴で、美しい外観と内部空間が見どころです。

内部には本尊の薬師如来を中心に、日光菩薩・月光菩薩を従えた「薬師三尊像」が安置されており、さらに十二の守護神である十二神将像が台座を囲んでいます。これらはすべて重要文化財に指定されており、信仰と美術の融合を見ることができます。

宝物館と文化財の宝庫
東寺には、国宝の「兜跋毘沙門天(とばつびしゃもんてん)」や、全長6メートルを超える「千手観音菩薩立像」などをはじめとする、約2万点の国宝・重要文化財が所蔵されています。これらは東寺の宝物館に収蔵されており、年2回(春・秋)に開催される特別展で一般公開され、多くの参拝者や研究者を魅了しています。

四季を彩る自然と弘法市
東寺は、春と秋に美しい景色を見せてくれる自然の名所としても人気です。春には約200本の桜が境内を彩り、特に樹齢120年・高さ13mを超えるシダレザクラ「不二桜」は圧巻の美しさです。秋には約250本のカエデが紅葉し、五重塔や仏堂との調和がまるで絵画のような光景を生み出します。

桜や紅葉の時期には、夜間ライトアップも実施され、幻想的な雰囲気に包まれた境内を楽しむことができます。

また、毎月21日には、空海の命日にちなんだ「弘法市(こうぼういち)」が開かれます。骨董品、古道具、着物、地元グルメなどを扱う露天が並び、京都最大級の縁日として多くの人々でにぎわいます。

東寺は、JR京都駅八条口から徒歩約15分という便利な場所にあり、東海道新幹線の車窓からも五重塔の姿を望むことができます。
東京方面から来る場合はA席(進行方向左側)
大阪方面からはE席(進行方向右側)
を確保すると、車窓からの絶景を楽しめます。

東寺は、真言密教の聖地としての信仰的価値、国宝や重要文化財を有する歴史的価値、そして四季折々の自然美が融合する、日本が誇る文化遺産です。訪れるたびに新たな感動と気づきを得られるこの場所で、弘法大師空海の教えと精神に触れてみてはいかがでしょうか。

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