羊山公園|観光の魅力・歴史・アクセス方法・営業時間を写真&動画でチェック!
基本情報
- 名称
- 羊山公園 (ひつじやまこうえん)
- 所在地
- 〒368-0023 埼玉県秩父市大宮6360
- アクセス
- 秩父鉄道御花畑駅(芝桜駅)から徒歩約20分
西武鉄道西武秩父駅から徒歩約20分
西武鉄道横瀬駅から徒歩約20分 - 駐車場
- 駐車場 あり
- 営業時間
- 入園自由(4月中旬~5月上旬の芝桜の丘は8:00~17:00)
- 料金
- 芝桜見頃期間中は有料
入園料 一般300円
4月上旬~4月中旬 桜
4月中旬~5月初旬 芝桜 - 連絡先
- 電話番号:0494-25-5209
- 公式サイト
マップ
詳細情報
羊山公園は、埼玉県秩父市の東側、秩父のシンボルとして知られる武甲山の麓に位置する自然豊かな公園です。県立武甲自然公園の一部に含まれ、市民の憩いの場として親しまれています。園内は四季折々の美しい風景が楽しめ、春の芝桜や桜、夏の緑、秋の紅葉、冬の雪景色と、一年を通して自然の魅力に包まれています。
🌸 芝桜の丘
羊山公園の最大の見どころは「芝桜の丘」です。
この丘は約17,600平方メートルという関東有数の広さを誇り、10品種・40万株以上の芝桜が植栽されています。花の色は白、ピンク、紫、淡いブルーなど多彩で、丘全体が花の絨毯のように彩られます。見頃は例年4月中旬から5月初旬で、開花期には「ちちぶマルシェ」も開催され、地元グルメや特産品が楽しめます。
丘は起伏のある地形を活かして設計されており、高台からは芝桜のグラデーションを見渡すことができます。背景には雄大な武甲山がそびえ、自然と花の美しいコントラストが広がります。この絶景は写真映えスポットとしても人気を集めています。
🌳 見晴しの丘と桜の名所
公園北側にある「見晴しの丘」は、古くから桜の名所として知られています。ここからは秩父市街地や奥秩父の山々を一望することができます。園内にはソメイヨシノや八重桜を中心に約1,000本の桜が植えられており、春には桜のトンネルの下でお花見を楽しむ人々で賑わいます。また、秩父夜祭の花火もこの見晴しの丘から望むことができ、夜の景観も魅力的です。
🐏 ふれあい牧場と「羊山」の由来
羊山公園の名称は、かつてこの地に「埼玉県種畜場秩父分場」があり、綿羊(めんよう)が飼育されていたことに由来します。その歴史を引き継ぐ形で、現在も「ふれあい牧場」で羊が飼育されており、来園者が間近で羊と触れ合うことができます。特に子ども連れの家族に人気のスポットです。牧場では日本コリデール種が飼われています。
🎨 文化・学びの施設
園内およびその周辺には、文化的な施設も多くあります。
• やまとーあーとみゅーじあむ(園の隣接地に所在):棟方志功の版画をはじめとする多くの美術作品を展示しています。
• 武甲山資料館:秩父のシンボル・武甲山の地質や自然環境、採石の歴史などを紹介しています。
これらの施設では、秩父の自然・文化・歴史を深く学ぶことができます。
👧 わんぱく広場と芝生広場
園の中央部には「わんぱく広場」や「芝生広場」があります。わんぱく広場には木製の遊具が整備され、自然の風景と調和しています。安全点検も定期的に行われており、子どもが安心して遊べる空間となっています。芝生広場では春に桜の木の下でピクニックを楽しむ姿も見られます。
🧭 歴史と設計
羊山公園は、「日本の公園の父」と呼ばれる東京大学教授・本多静六博士によって設計されました。本多博士は日比谷公園や明治神宮の森の設計にも携わった著名な林学博士で、自然を活かした公園設計を特徴としています。昭和11年(1936年)の「秩父公園計画概要」では、当初は現在よりも規模が小さいながらも、自然の地形を生かした美しい設計が描かれていました。
🗻 地形と自然環境
羊山丘陵は、荒川の侵食によって形成された中位段丘に位置し、約13万年前に作られた地形とされています。地質は厚さ数m~20mの羊山礫層と関東ローム層からなり、地形学的にも貴重な地域です。公園からは尾田蒔丘陵や奥秩父の山並みが見渡せ、自然と歴史が調和する景観を楽しめます。
羊山公園は、芝桜と桜の名所として知られるだけでなく、自然・文化・学び・歴史が一体となった魅力あふれる総合公園です。春には花のじゅうたんが広がり、夏には緑、秋には紅葉、冬には澄んだ空気の中で秩父の山々を眺めることができます。家族連れからカップル、写真愛好家まで、誰もが楽しめる秩父を代表する観光スポットです。