山下公園|観光の魅力・歴史・アクセス方法・営業時間を写真&動画でチェック!
基本情報
- 名称
- 山下公園 (やましたこうえん)
- 所在地
- 231-0023 神奈川県横浜市中区山下町279
- アクセス
- JR京浜東北・根岸線/横浜市営地下鉄ブルーライン「関内」駅から徒歩20分
みなとみらい線「元町・中華街」駅から徒歩3分 - 駐車場
- 駐車場 あり
- 営業時間
- 入園自由
- 連絡先
- 電話番号:045-671-3648
- 公式サイト
- キーワード
マップ
詳細情報
山下公園は、1930年(昭和5年)3月に開園した、日本で最初に整備された臨海都市公園であり、現在では横浜を代表する観光名所として広く知られています。
この公園は、1923年の関東大震災で発生した大量の瓦礫を海面に埋め立てて造成された、震災復興事業の象徴でもあります。大正14年(1925年)に護岸工事が始まり、約4年をかけて公園の基盤が整えられました。
開園当初には、ホテルニューグランド前に正門が設けられ、その周囲には左右対称に花壇とパーゴラが広がる華やかな景観が整備されました。また、海側には石積み護岸のバルコニーや水際へ降りる石階段が造られ、現在も中央と西側のバルコニーが残されており、当時の姿を今に伝えています。
第二次世界大戦中には日本海軍によって、戦後には米軍によって接収されましたが、1954年以降段階的に返還され、1960年に公園全域が市民へ全面開放されました。
園内の景観と特徴
山下公園は、海に面した開放的な景観が最大の魅力となっています。横浜ベイブリッジや港を行き交う船を見渡すことができ、港町横浜らしいロマンチックな雰囲気が漂います。
園内には広々とした芝生、沈床花壇、美しい並木道が広がり、散策やピクニックに最適です。春には桜、チューリップ、バラなど四季折々の花々が彩りを添え、訪れた人々を楽しませてくれます。また、開園当時の門柱・外柵、旧ボートベイシンの橋や水門など、歴史を感じさせる構造物も多く残されています。
代表的なモニュメント・記念碑
山下公園には、国際都市・横浜の歴史を象徴する多くの記念碑が点在しています。
• 赤い靴はいてた女の子像
童謡「赤い靴」にちなんだ像で、多くの観光客が訪れる人気スポットです。
• インド水塔(昭和12年寄贈)
在日インド人協会によって寄贈されたイスラム建築風の水塔で、細部の意匠が美しく、横浜の近代建築としても価値があります。
• 水の守護神(サンディエゴ市寄贈)
横浜市の姉妹都市であるアメリカ・サンディエゴ市から寄贈されたモニュメントで、友好交流の象徴です。
• かもめの水兵さんの歌碑
港町横浜と深い縁を持つ童謡を記念した碑で、園内の散策をより楽しいものにしてくれます。
これらの記念碑は園内各所に点在し、散策しながら記念碑巡りを楽しむことができます。
氷川丸と海辺の景色
山下公園の象徴的存在として知られるのが、園内に係留されている豪華客船「氷川丸」です。
「北太平洋の女王」と呼ばれた歴史を持つこの船は、現在では重要文化財に指定されています。船内は日中に見学が可能で、海と氷川丸の組み合わせは写真映えするスポットとしても高い人気があります。
バラの名所〈未来のバラ園〉
山下公園は、横浜を代表するバラの名所としてもよく知られています。
園内にある「未来のバラ園」は2016年(平成28年)に再整備され、つるバラやスタンダード仕立てのバラなど、立体的で多彩な植栽を楽しめる庭園として生まれ変わりました。
• 約160種・1,900株のバラを植栽
• 春と秋には園内がバラの香りに包まれる
• 病虫害に強い品種を採用し、自宅でのバラ栽培の参考にもなる構成
氷川丸を背景に咲くバラは特に美しく、多くの写真愛好家が訪れる人気の撮影スポットです。
現代の山下公園と周辺環境
山下公園は横浜観光の中心地に位置し、周囲には赤レンガ倉庫、大さん橋、中華街、港内観光船ターミナルなど数多くの観光スポットが集まっています。そのため、観光の合間に立ち寄る人が多く、年間を通して賑わいを見せています。
また、ベイブリッジを背景に広がる海沿いの芝生では、テイクアウトしたランチを楽しむピクニックの光景もよく見られ、観光客から地元住民まで幅広い層に親しまれています。
山下公園は、
• 関東大震災からの復興の象徴として誕生した歴史ある臨海公園
• 横浜らしい海と船の風景を楽しめる絶景スポット
• 国際交流の歴史を物語る多くの記念碑が点在
• バラをはじめとした四季の花々が美しい庭園公園
• 観光地としても市民の憩いの場としても愛される存在
という、多彩な魅力を兼ね備えた横浜の象徴的な公園です。
海・歴史・花・文化が調和した公園として、今も多くの人々に親しまれています。