
男鹿真山伝承館|観光の魅力・歴史・アクセス方法・営業時間を写真&動画でチェック!
伝承館は、男鹿地方特有の伝統的家屋「曲り家」を再現しており、囲炉裏のある部屋では、なまはげの実演を体験することができます。その迫力ある登場は一見の価値があり、衣装から落ちた藁は魔除けとして持ち帰ることができます。
隣接する「なまはげ館」では、男鹿半島のさまざまななまはげのお面が展示されており、ユネスコ無形文化遺産にも登録されたこの伝統文化を深く知ることができます。また、伝承館での「なまはげ習俗学習講座」では、真山地区の大晦日の行事が再現され、実際の行事のような迫力を感じることができます。
男鹿真山伝承館は、真山神社やなまはげ館と合わせて、男鹿観光の見どころの一つとして多くの訪問者を魅了しています。無料駐車場も完備しており、男鹿を訪れた際には必ず体験して欲しいスポットです。
基本情報
- 名称
- 男鹿真山伝承館 (おがしんざんでんしょうかん)
- 所在地
- 〒010-0685 秋田県男鹿市北浦真山字水喰沢
- アクセス
- 男鹿駅からバスで50分
秋田道昭和男鹿半島ICから車で40分
羽立駅からタクシーで15分 - 駐車場
- 駐車場 あり
- 営業時間
- 4月から11月9:30・10:30・11:30・13:30・14:30・15:30
12月から3月(※平日は除く)9:30・10:30・11:30・13:30・14:30・15:30 - 料金
- 大人 1,100円
小・中学生 400円 - 連絡先
- 電話番号: 0185-33-3033
- 公式サイト
マップ
詳細情報
男鹿真山伝承館は、秋田県男鹿半島にある「なまはげ」文化を臨場感たっぷりに体感できる施設です。隣接する「なまはげ館」とともに、ユネスコ無形文化遺産「来訪神:仮面・仮装の神々」に含まれる国重要無形民俗文化財の伝統行事「男鹿のナマハゲ」を深く知ることができます。
建物は、男鹿地方に伝わる伝統的家屋「曲り家(まがりや)」を再現しています。これは母屋と厩(馬屋)がL字型に接続した造りで、茅葺き屋根と囲炉裏を備え、かつての農家の暮らしをそのまま感じさせる空間です。この囲炉裏の間を舞台に、「なまはげ習俗学習講座」が行われます。
講座では、まず真山地区で受け継がれてきた大晦日のナマハゲ行事についての解説があります。続いて、普段は地元の人しか目にできない本来の行事が忠実に再現されます。真山地区のナマハゲは角のない面をかぶり、二人一組で家々を訪れます。訪問前には「先立(さきだち)」と呼ばれる役の者が家の主人に入室の許可を確認し、その合図を受けて「ウオー!」という轟く声とともに乱入します。
その動きには古くからの厳格なしきたりがあります。家に上がるとまず四股を7回踏み、初めて室内を歩き回ります。「怠け者はいねが!」「泣ぐ子はいねがー!」と叫びながら畳を踏みしめ、家人を探ります。主人は暴れるナマハゲをなだめ、酒や料理でもてなしますが、席に着く前にも四股を5回踏むのが決まりです。主人との問答が終わると、来年の豊作や家族の無病息災、子どもの健やかな成長を祈願し、立ち去る前に四股を3回踏みます。この「7・5・3」の四股は真山地区独自の作法で、幸せを願う象徴的な動作です。
実演中は迫力満点の掛け声と所作が続き、衣装からこぼれ落ちた藁は魔除けになるといわれています(自然に落ちたものを持ち帰るのは可)。観光客は間近でその迫力と作法を体験でき、単なる「怖い存在」ではない、ナマハゲの来訪神としての本来の意味を理解できます。
隣のなまはげ館では、男鹿各地の多様な面や衣装、映像資料などを通して、この行事の歴史や地域差を学べます。真山神社も近く、周辺とあわせて訪れる観光客が多くいます。無料駐車場も完備されており、男鹿観光のハイライトとして外せないスポットです。