奥入瀬渓流

奥入瀬渓流|観光の魅力・歴史・アクセス方法・営業時間を写真&動画でチェック!

奥入瀬渓流は、ミシュラン・グリーンガイドで二つ星の観光名所で、約14kmにわたる絶景の渓流です。どこを歩いても自然の美しさに心奪われ、特に5月中旬~6月中旬と10月中~下旬はベストシーズンです。朝靄と木漏れ日が合わさった幻想的な景観は、訪れる者を魅了します。十和田湖から流れ出る奥入瀬川は、多くの滝や清流を形成し、特別名勝や天然記念物として保護されています。渓流沿いの遊歩道は、四季折々の風情を楽しみながら、滝や清流、岩などを満喫でき、約4時間半のトレッキングが楽しめます。深い自然林、断崖、緑のトンネルなど、多彩な自然景観が広がり、訪れる人々をいつでも歓迎します。十和田湖観光の際、奥入瀬渓流は必見のスポットです。

基本情報

名称
奥入瀬渓流 (おいらせけいりゅう)
所在地
青森県十和田市奥瀬栃久保183
アクセス
青森駅、三沢駅、八戸駅からJRバス「十和田湖休屋行き」
料金
自転車レンタル料

基本料金(4時間)
e-Bike(湧水館のみ) 3,000円(MTBタイプの電動アシスト自転車)
電動アシスト自転車  2,000円
シティサイクル    1,000円
連絡先
電話番号:0176-74-1233
公式サイト

マップ

詳細情報

奥入瀬渓流は、青森県十和田市に位置する全長約14kmの渓谷で、十和田湖の子ノ口(ねのくち)から焼山(やけやま)までを結ぶ、東北地方屈指の自然景勝地です。その美しさから、十和田湖とともに国の「特別名勝」「天然記念物」に指定されており、さらにフランス発行の旅行ガイド『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』でも二つ星(★★)を獲得しています。

十和田湖から流れ出る奥入瀬川は、数々の滝や清流、岩を織り成しながら、深い自然林の中を流れており、四季折々に変化する風景が訪れる人々を魅了し続けています。

魅力と特徴
自然美のトンネルと遊歩道
渓流沿いには車道と遊歩道が整備されており、初心者でも安心してトレッキングを楽しむことができます。頭上を覆う木々の葉が幾重にも重なり、まるで緑のトンネルの中を歩いているかのような感覚になります。春は新緑、夏は深緑、秋は紅葉、冬は雪景色と、季節ごとの絶景が広がります。

特におすすめの季節は、5月中旬から6月中旬の新緑の時期と、10月中旬から下旬の紅葉シーズンです。早朝には朝靄と木漏れ日が織りなす幻想的な光景に出会えることもあります。

おすすめの散策ルート(フルコース:約4時間)
写真撮影や自然観察を楽しみたい方には、下流の「焼山」から上流の「子ノ口」へ向かうルートが人気です。順光になるため、自然光を活かした美しい写真が撮れます。体力に余裕がある方は、下記のコースを徒歩でゆっくり巡るのがおすすめです。

散策コース例:子ノ口 → 焼山
子ノ口
 ↓(約20分)
銚子大滝
 ↓(約50分)
雲井の流れ
 ↓(約30分)
雲井の滝
 ↓(約30分)
馬門岩(まかどいわ)
 ↓(約15分)
石ヶ戸(いしげど)
 ↓(約70分)
焼山

道中には滝や岩壁、豊かな森林、澄んだ水の流れが続き、訪れるたびに新たな発見があります。

主な見どころ
銚子大滝(ちょうしおおたき)
高さ約7メートル、幅約20メートルを誇る奥入瀬川本流唯一の大滝です。轟音とともに水しぶきをあげる迫力満点の景観は「魚止めの滝」とも呼ばれ、十和田湖への魚の遡上を妨げてきたとされています。

雲井の滝(くもいのたき)
高さ約20メートル、三段に分かれて流れ落ちる滝で、豊かな水量と荘厳な佇まいが魅力です。支流の雲井川から落ちる滝で、長年の浸食によって形成されました。

阿修羅の流れ
奥入瀬渓流を象徴する景勝地の一つ。激しい流れと周囲の木立が織りなすコントラストが美しく、写真家や画家にも人気があります。観光整備の一環として岩の配置が工夫されており、絵画的な景観が広がります。

石ヶ戸の瀬と伝説
穏やかな流れと大小の岩が織りなす美しい空間です。近くには「石の小屋=石ヶ戸(いしげど)」があり、「鬼神のお松」という盗賊にまつわる伝説が残されています。

三乱の流れ(さみだれのながれ)
流れの中の岩にムラサキヤシオの花が咲く、5月中旬の絶好の撮影スポットです。静かな流れと花々の調和が印象的です。

紫明渓(しめいけい)
かつては清流が輝く名所として知られていましたが、現在は地形や水量の変化により、往時の姿は失われています。それでも冬景色は息を呑む美しさで、今も人気の撮影地です。

多様な動植物と生態系
野鳥
奥入瀬渓流では、セグロセキレイ、ヤマセミ、カワガラス、ミソサザイ、アカショウビンなど、渓流ならではの野鳥が観察できます。鳥のさえずりを聞きながら歩く楽しさも魅力です。

動物
運がよければ、ニホンカモシカが姿を見せることもあります。特に晩秋や冬の落葉期には、木々の隙間から見つけやすくなります。

両生類
5月下旬頃には、トウホクサンショウウオの卵塊が水たまりに見られることもあります。周辺には他にもハコネサンショウウオやクロサンショウウオが生息しています。

植物と自然環境
湿潤な気候と安定した水量により、谷底の河辺林にはトチノキ、カツラ、サワグルミなどが多く見られます。これらの花から採れる蜂蜜は、十和田の名産品として知られています。

春にはキクザキイチリンソウやニリンソウが林床を彩り、その後はシダ類が季節の移ろいとともに姿を現します。

レンタサイクルの利用
奥入瀬渓流では、レンタサイクル(身長143cm以上対象)を利用して、風を感じながら効率的に巡ることも可能です。徒歩では時間が足りない方や、広範囲を回りたい方にはおすすめの方法です。

注意点・アドバイス
混雑を避けたい場合は、朝早くの訪問が理想的です。

ベストシーズンは新緑と紅葉時期ですが、オンシーズンは渋滞が発生しやすいため、公共交通機関の利用や早朝出発がおすすめです。

奥入瀬渓流は、誰でも気軽に大自然とふれあえる貴重な場所です。車での観光も可能ですが、ぜひ遊歩道を歩きながら、渓流の音、木々の香り、風のやわらかさに包まれる時間を楽しんでください。

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