秋田県立美術館

秋田県立美術館|観光の魅力・歴史・アクセス方法・営業時間を写真&動画でチェック!

秋田県立美術館は、著名な建築家・安藤忠雄氏の設計により、静謐でシンプルな空間が特徴です。館内では、世界的画家・藤田嗣治の傑作「秋田の行事」をはじめ、様々なアーティストの作品が展示されています。特に、藤田嗣治の「秋田の行事」は、縦約3m、横20.5mの壮大な壁画で、秋田の風俗や文化を生き生きと描き出しており、多くの訪問者を引きつけます。
美術館は、1967年に平野政吉コレクションを中心に開館し、2013年に現在の場所へと移転しました。館内には、平野が収集した多数の藤田嗣治の作品やヨーロッパの絵画が展示されています。
この美術館は、教育普及活動にも注力し、美術館教室や特別展示などを通じて、訪問者に芸術の魅力を伝えています。立地も千秋公園の近くという利点を活かし、訪問者は芸術と共に秋田の自然も楽しむことができます。

基本情報

名称
秋田県立美術館 (あきたけんりつびじゅつかん)
所在地
〒010-0001 秋田県秋田市中通1丁目4-2
アクセス
JR秋田駅から徒歩10分
駐車場
駐車場 なし
営業時間
10:00〜18:00(竿燈期間中など、開館時間を延長する場合あり)
定休日
不定休
料金
一般310円、大学生210円、高校生以下無料
連絡先
電話番号:018-853-8686
公式サイト
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詳細情報

秋田県立美術館は、秋田駅近くの文化施設エリア「エリアなかいち」に位置し、日本を代表する建築家・安藤忠雄氏の設計により2013年(平成25年)9月28日に開館しました。建物は三角形のモチーフを随所に取り入れ、コンクリート打ち放しの壁面やスリット窓が生み出す光と影のコントラストが美しい、静謐でシンプルな空間です。自然光が差し込む大きな吹抜けのエントランスホール、柱や壁に支えられない螺旋階段、水庭越しに千秋公園の四季折々の景色を望めるラウンジなど、建築自体も大きな見どころとなっています。

歴史と所蔵品
美術館の始まりは1967年(昭和42年)、秋田市千秋明徳町に開館した旧秋田県立美術館です。秋田の資産家・平野政吉(1895–1989)が収集した美術品、いわゆる「平野政吉コレクション」を中心に展示してきました。その中でも特に有名なのが、洋画家・藤田嗣治(レオナール・フジタ、1886–1968)の作品群です。藤田と平野は1930年代に親交を深め、ともに秋田に美術館を建設する構想を抱きました。藤田は多数の作品を平野に譲渡し、その目玉として制作されたのが大壁画《秋田の行事》(1937年)です。

大壁画《秋田の行事》
《秋田の行事》は、高さ3.65メートル、幅20.50メートルにも及ぶ世界最大級の壁画で、竿燈まつりや雪室、農作業、伝統芸能など、昭和初期の秋田の祭りと暮らしが生き生きと描かれています。この大作は、平野家の米蔵でわずか15日間という驚異的な速さで制作され、完成以来、秋田を象徴する芸術作品として多くの人を魅了しています。壁画には当時の秋田の産業や商人町の情景も織り込まれ、日本人の祝祭と日常を表す普遍的な営みが表現されています。

展示と活動
館内では《秋田の行事》をはじめ、1930年代の藤田嗣治作品を常設展示しています。『町芸人』や『カーナバルの後』、『眠れる女』など、藤田特有の乳白色の肌や繊細な描写を堪能できる作品も揃っています。また、藤田以外の多様なアーティストによる企画展・特別展も随時開催し、芸術文化活動の発表の場として県民や来館者に開かれた美術館運営を行っています。貸しギャラリーも備え、地域の創作活動を支援しています。

建築の魅力
安藤忠雄氏の設計による館内は、三角形をテーマにしたデザインが随所に施され、旧美術館の屋根形状とも呼応しています。天然御影石の床、自然光がやわらかく入る天井構造、そして水庭に映る空や木々の姿など、時間や季節によって変化する空間体験が魅力です。訪問者は展示だけでなく、建物そのものが生み出す「美術的体験」を楽しむことができます。

ロケーションと利用
美術館は千秋公園のすぐ近くにあり、鑑賞後は公園散策とともに秋田の自然美も味わえます。2階のミュージアムカフェからは水庭と公園を一望でき、ゆったりとした時間を過ごせます。秋田県立美術館は、藤田嗣治の芸術、安藤忠雄建築の魅力、そして秋田の文化・風景を一度に体感できる、秋田観光のハイライトのひとつです。

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