
八望台|観光の魅力・歴史・アクセス方法・営業時間を写真&動画でチェック!
基本情報
- 名称
- 八望台 (はちぼうだい)
- 所在地
- 〒010-0672 秋田県男鹿市戸賀浜塩谷和山
- アクセス
- JR男鹿駅からなまはげラインを進んでなまはげ館・オートキャンプ場を過ぎ交差点を左折(約20分)。 男鹿水族館GAOからは入道崎方向へ約10分。
- 駐車場
- あり
- 営業時間
- 自由見学
- 連絡先
- 電話番号:0185-24-9220(男鹿市観光課)
- 公式サイト
マップ
詳細情報
八望台は、秋田県男鹿市、男鹿半島の北端に位置する高台に設けられた展望地で、標高およそ180メートルの場所から360度の大パノラマを楽しめる絶景スポットです。その名のとおり、「八方を望むことができる景勝地」として知られており、日本海や戸賀湾、さらには「一ノ目潟」「二ノ目潟」といった世界的にも珍しい特殊火山湖(マール)を眼下に一望することができます。
この「八望台」という名称は、昭和27年(1952年)に男鹿半島を訪れた高松宮殿下によって命名されたものです。もともと旧北浦町がこの景勝地の名称を公募し、その中から選ばれた名前を、殿下が正式に命名されたと伝えられています。
展望台には木製の大きなデッキが整備されており、西には江戸時代に風待ち港として栄えた戸賀湾、東には爆裂火口に水がたまってできた一ノ目潟と二ノ目潟、さらには男鹿半島を象徴する寒風山(かんぷうざん)や、遠く奥羽山脈、青森県境までもを見渡すことができます。これらの火山湖は、水蒸気やガス爆発によって形成された「マール」と呼ばれる火口湖で、国内外でも珍しい地形として注目されています。男鹿半島にはこのほかにも三ノ目潟が存在し、火山地形の貴重な自然遺産を形成しています。
また、八望台は男鹿半島随一の夕陽鑑賞スポットとしても人気があり、特に天気の良い日の夕暮れ時には、真っ赤に染まった太陽がゆっくりと日本海へと沈んでいく情景が広がり、訪れる人々を魅了します。その幻想的な光景は、入道崎と並んで夕陽の名所として地元の人々にも広く親しまれています。
江戸時代の紀行家・菅江真澄もこの地を訪れ、一ノ目潟や二ノ目潟、戸賀湾を望む風景を図絵として残しています。当時とほぼ変わらない自然景観を、現代の私たちも同じ場所から楽しむことができるという点も、八望台の大きな魅力のひとつです。
アクセスも良好で、県道121号線沿いに位置しており、大型駐車場やトイレなどの設備も整っているため、ドライブの途中に立ち寄るスポットとしても最適です。現在も比較的観光客が少ないため、静かに自然を満喫したい方にとってはおすすめの穴場スポットです。
また、近隣には秋田の重要無形民俗文化財である「なまはげ」に関連した施設として、なまはげ館や男鹿真山伝承館、真山神社などがあります。これらをあわせて観光ルートに組み込むことで、男鹿の自然と文化をより深く体感することができます。