造幣局 |観光の魅力・歴史・アクセス方法・営業時間を写真&動画でチェック!

造幣局は、明治4年(1871年)に大阪で創業した独立行政法人で、貨幣や勲章、金属工芸品などを製造しています。創業当時は最新の洋式設備を導入し、日本に近代工業を紹介する先駆けとなりました。敷地内には造幣博物館があり、毎年4月には「桜の通り抜け」が一般公開され、多くの人で賑わいます。

基本情報

名称
造幣局  (ぞうへいきょく)
所在地
〒 530-0043 大阪市北区天満1-1-79
アクセス
大阪メトロ谷町・堺筋線「南森町」駅下車、徒歩約15分
JR東西線「大阪天満宮」駅下車、徒歩約15分
JR環状線「桜ノ宮」駅又は「京橋」駅下車、徒歩約15分
大阪シティバス「桜の宮橋」停留所下車すぐ
駐車場
周辺の有料駐車場をご利用ください。
営業時間
見学:(午前)9:00・10:00・10:30、(午後)13:00・13:30・14:30
定休日
土、日、祝日、年末年始
料金
無料
連絡先
電話番号:06-6351-6150
公式サイト

マップ

詳細情報

造幣局は、明治4年(1871年)4月4日に現在の大阪市北区天満に創設された国の機関で、貨幣や勲章、金属工芸品などの製造を行っています。明治新政府は、幕末の混乱した貨幣制度を整備し、近代国家としての基盤を築くため、先進諸国に劣らない品質の貨幣を製造することを目指し、洋式設備を備えたこの施設を設けました。

創業当時の日本では、機械による生産がまだ発展しておらず、必要な機材や資材の多くを局内で自給自足していました。たとえば、硫酸やソーダ、石炭ガスの製造のほか、電信・電話の設備、さらには天秤や時計などの精密機器も自ら製作していました。事務面では、日本で初めて複式簿記が導入され、インクまでも自製するなど、あらゆる分野で先進的な取り組みが行われていました。また、断髪・洋装・廃刀といった当時の欧化政策も率先して実践し、造幣局は近代化の象徴的存在としても注目されました。

このように、造幣局は単なる貨幣製造施設にとどまらず、明治初期における欧米文化の移植と近代工業の先駆けとして重要な役割を果たしてきました。大阪が今日のような商工業都市として発展する基盤を築いた存在ともいわれています。

現在では、貨幣の製造に加えて、勲章や褒章、記念貨幣、収集用貨幣セット、金属工芸品の製造をはじめ、金・銀・白金などの地金の精製や品位証明(ホールマーク)、鉱物の分析・試験といった事業も行っており、高度な技術で日本の通貨制度の安定と国民生活の向上に貢献しています。

敷地内には「造幣博物館」が設けられており、貨幣の歴史や製造技術を学ぶことができます。さらに毎年4月には、一般公開イベント「桜の通り抜け」が開催され、満開の桜を楽しむことができる春の風物詩として多くの来場者でにぎわいます。