大阪市立美術館

大阪市立美術館|観光の魅力・歴史・アクセス方法・営業時間を写真&動画でチェック!

大阪市立美術館は、昭和11年(1936年)に天王寺公園内に開館しました。住友家の旧本邸跡地に建てられた本館と、平成4年(1992年)に新設された天王寺ギャラリー(旧地下展覧会室)から構成され、地上3階、地下3階の建物です。日本や中国の絵画・彫刻・工芸など約8,700件の作品を収蔵し、特別展やコレクション展、美術団体による公募展を開催しています。館内には美術研究所も併設され、実技研究や普及活動が行われています。2025年3月1日にはリニューアルオープンし、展示・収蔵環境の向上や新たな施設の整備が行われました。

基本情報

名称
大阪市立美術館 (おおさかしりつびじゅつかん)
所在地
〒543-0063  大阪府大阪市天王寺区茶臼山町1-82天王寺公園内
アクセス
JR・ Osaka Metro御堂筋線・谷町線「天王寺駅」、
近鉄南大阪線「大阪阿部野橋駅」より徒歩約10分
駐車場
駐車場 なし
営業時間
9:30~16:30(閉館17:00)
定休日
月曜日(月曜日が祝日の場合は開館し、翌平日休館) 年末年始 (12月28日~1月4日)
料金
一般:300円
高大:200円
連絡先
電話番号:06-6771-4874
公式サイト

マップ

詳細情報

大阪市立美術館は、昭和11年(1936年)5月、大阪市民に優れた美術文化に触れる機会を提供し、生活に潤いを与えるとともに、美術家の活動を支援し、大阪の文化振興に資することを目的に開館しました。美術館の所在地は、天王寺公園の中に位置し、その敷地はかつて住友家の本邸および庭園(現在の慶沢園)があった場所です。この土地と庭園は、住友家から大阪市に寄贈されたものであり、美術館の設立には、民間からの大きな貢献があったことがうかがえます。

建物は、本館(地上3階・地下1階)と、平成4年(1992年)に新設された新館(地下3階)から構成されています。本館では、国内外の優れた美術作品を紹介する特別展のほか、美術館の所蔵品を活用したコレクション展を定期的に開催しています。コレクション展では、日本および中国の絵画、彫刻、工芸など約13,500点におよぶ作品を所蔵・展示しており、社寺などから寄託された作品も随時紹介されています。これらの作品の中には、国宝や重要文化財に指定されているものも多数含まれており、美術史的・文化史的に極めて重要な資料が揃っています。

また、地下に設けられた天王寺ギャラリー(旧称:地下展覧会室)では、美術団体が主催する公募展が年間を通じて開催され、多くの市民や美術愛好家に開かれた展示空間として親しまれています。公募展では、絵画や彫刻、工芸など様々なジャンルの新進作家やベテランの作品が披露され、地域の美術活動の活性化に貢献しています。

さらに、美術館には教育機関としての役割もあり、本館3階には美術研究所が併設されています。ここでは素描、絵画、彫塑の実技研究を行っており、専門的な美術教育や研究が推進されています。近年では、学芸員によるギャラリートークの実施や、小・中学生を対象とした実技指導など、教育普及活動も活発に行われており、市民と美術との架け橋となる役割を担っています。

大阪市立美術館の特色として、多彩な寄贈・寄託コレクションの存在が挙げられます。その中でも、代表的なものとして「阿部コレクション」「山口コレクション」「田万コレクション」「カザールコレクション」「住友コレクション」「小野順造コレクション」「田原コレクション」などがあり、それぞれに美術館の収蔵品の幅と深みを加えています。