
道頓堀|観光の魅力・歴史・アクセス方法・営業時間を写真&動画でチェック!
近年、とんぼりリバーウオークや「だるま大臣」など新名所も登場し、外国人観光客も多く訪れるようになりました。コロナ禍で一時は閑散としていましたが、2022年10月以降、元の活気を取り戻しつつあります。街作りにも力が入れられ、安全で清潔な環境が提供されています。
夜にはネオンが美しく、特にグリコマンの看板は写真スポットとしても人気です。食文化も豊かで、お好み焼きやたこ焼きなど、地元の名物料理が楽しめます。400年以上の歴史を有するこのエリアは、今も変わらず多くの人々を魅了しており、観光客はもちろん、地元民にとっても欠かせない場所です。
道頓堀は、その歴史、文化、そして食に溢れた活気で、大阪を訪れるすべての人々に必見のスポットです。一度は訪れて、その多彩な魅力を自分自身で感じてみてください。
基本情報
- 名称
- 道頓堀 (どうとんぼり)
- 所在地
- 〒542-0071 大阪府大阪市中央区道頓堀
- アクセス
- 地下鉄御堂筋線・四つ橋線・千日前線「なんば」駅、阪神電車・近鉄「大阪難波駅」14番出口からすぐ
地下鉄堺筋線・千日前線「日本橋」駅 2番出口からすぐ
南海電鉄「なんば」駅 北出入口から北へ徒歩約7分 - 駐車場
- 周辺の有料駐車場をご利用ください。
週末は満車の駐車場が多いです。 - 営業時間
- 店舗により異なる
- 定休日
- 店舗により異なる
- 連絡先
- 電話番号:06-6211-4542(道頓堀商店会事務局)
- 公式サイト
マップ
詳細情報
道頓堀は、大阪市中央区のミナミエリアに位置する、日本を代表する繁華街の一つです。道頓堀川に沿って広がるこのエリアは、巨大なネオン看板や立体的な看板が立ち並ぶ光景で知られ、「大阪らしさ」が凝縮された観光名所として、国内外から多くの観光客を魅了しています。
歴史と由来
道頓堀の起源は、江戸時代初期の1612年頃に遡ります。この年、安井道頓(やすい どうとん)という人物が、私財を投じて現在の南堀江方面からの運河開削に着手しました。道頓は大坂夏の陣(1615年)で戦死しましたが、その従弟である安井道卜(やすい どうぼく)が工事を引き継ぎ、同年に道頓堀川が完成しました。
彼らの功績を称え、この運河は「道頓堀」と命名されました。その後、江戸幕府による都市整備政策の一環として道頓堀周辺の町づくりが進められ、1626年頃には芝居小屋の移転が行われ、演劇文化の拠点としての基礎が築かれました。
芝居と芸能の町としての発展
17世紀後半から道頓堀は、「浪花五座」と称される複数の劇場が立ち並ぶ一大演劇エリアとして発展しました。中座、角座、浪花座などの名だたる劇場が登場し、歌舞伎や人形浄瑠璃(文楽)などが盛んに上演されるようになります。
1684年には竹本義太夫によって竹本座が創設され、1703年には豊竹若太夫による豊竹座が誕生します。これらの劇場では、日本を代表する劇作家・近松門左衛門の作品が数多く初演され、『曽根崎心中』『冥途の飛脚』など、後世に語り継がれる名作が誕生しました。
このような背景から、道頓堀は東京でいえば浅草、海外ではニューヨークのブロードウェイにもなぞらえられるような、演劇や芸能の「憧れの舞台」として名を馳せるようになります。
戦後から現代への変遷
昭和時代には、道頓堀や宗右衛門町にジャズ喫茶やダンスホールが広がり、外国人ミュージシャンが来日して演奏するなど、多彩な音楽文化が根付いていきました。また、ライブレビューや漫才、落語といったエンターテインメントも盛んになり、吉本興業が拠点を構えたことで、道頓堀は「お笑いの聖地」としての存在感を一層強めました。
現在も、松竹座や再開された角座、なんばグランド花月などが活躍しており、道頓堀は演劇・演芸文化の中心地としての賑わいを維持しています。
食文化の中心地
「大阪は食い倒れの街」と称されるように、道頓堀は大阪グルメを象徴するエリアでもあります。たこ焼き、お好み焼き、とんぺい焼き、串カツなどの「粉もん」料理をはじめ、バラエティ豊かな飲食店が軒を連ね、訪れる人々の味覚を楽しませています。
大阪の食文化は、「薄いけれど味がある」と言われるように、出汁を活かした繊細な味わいが特徴です。大阪湾の新鮮な魚介類、近隣地域から仕入れる野菜、そして薄口醤油や地酒など、食材と調味料に恵まれた環境がこの独特な味の基盤となっています。
名所と現在の魅力
道頓堀といえば、グリコのネオンサイン、かに道楽の巨大カニ看板、くいだおれ太郎の人形といった、立体的でユニークな看板がシンボル的存在となっています。特に戎橋(えびすばし)周辺は人気のフォトスポットとして知られ、夜になるとネオンが輝き、大阪の夜のにぎわいを演出します。
近年では、「とんぼりリバーウォーク」や、串かつだるまビルの屋上に設置されたユニークなキャラクター「だるま大臣」など、個性的な新名所も登場しています。また、道頓堀川をめぐるクルーズや、食品サンプル作り、釣り堀といった体験型観光も充実しており、訪れる人々に多彩な楽しみ方を提供しています。
コロナ禍と復活
新型コロナウイルス感染拡大の影響により、一時期は観光客の姿が減少しましたが、2022年10月以降、街には徐々に活気が戻り始めました。現在では外国人観光客の姿も多く見られ、「安全・安心・清潔なまちづくり」を掲げた国際観光都市としての整備も進められています。
道頓堀は、400年以上の歴史を持ち、芝居・食・ポップカルチャーなど多様な文化が融合する、まさに「大阪の縮図」といえるエリアです。観光客にとっても、地元の人にとっても、何度訪れても新しい魅力が見つかる場所。大阪を訪れるなら、ぜひ一度は足を運び、その活気と味わいを五感で体験してみてください。