兼六園

兼六園|観光の魅力・歴史・アクセス方法・営業時間を写真&動画でチェック!

兼六園は、水戸の偕楽園、岡山の後楽園と並ぶ日本三名園の一つで、加賀百万石の豊かな文化と歴史を反映した特別名勝です。金沢市中心部に位置し、四季折々の美しさが訪れる人々を魅了しています。
この庭園は「廻遊式」の設計がされており、大きな池、築山、茶屋などが巧妙に配置されています。歴代の加賀藩主が、長寿と繁栄の願いを込めて、神仙思想に基づいて庭を築きました。例えば、5代藩主・綱紀は瓢池に三神仙島を、13代藩主・斉泰は霞ヶ池に蓬莱島を築きました。
ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで最高ランクの3つ星を獲得しており、海外からの観光客にも人気があります。特に冬の「雪吊り」や夜のライトアップは見逃せない美しさです。
敷地面積は約11.4万平方メートルと広大で、ガイドツアーに参加することで、各名所の歴史や意味を深く理解できます。金沢は着物レンタルも充実しており、兼六園や隣接する金沢城での記念撮影がおすすめです。
四季折々の自然美と歴史的背景が融合した兼六園は、一度は訪れたい日本の名園です。

基本情報

名称
兼六園 (けんろくえん)
所在地
〒920-0936 石川県金沢市兼六町1
アクセス
金沢駅 兼六園下下車 金沢城公園(石川門口)・兼六園(桂坂口)
金沢駅 広坂下車 金沢城公園(玉泉院丸口)・兼六園(真弓坂口)
金沢駅 出羽町下車 兼六園(小立野口)
駐車場
普通車480台・バス(マイクロバス含む)40台収容
営業時間
3月1日~10月15日
7:00~18:00 (最終入園17:30)
10月16日~2月末日
8:00~17:00 (最終入園16:30)
観桜期や紅葉期などライトアップ(夜間開園)を行っています。詳しくは、お知らせやイベント案内をご覧下さい。
定休日
年中無休(時雨亭除く)
料金
個人
・大人(18歳以上) 320円
・小人(6歳~18歳未満) 100円
団体(有料対象者30名以上)
・大人(18歳以上) 250円
・小人(6歳~18歳未満) 80円
連絡先
電話番号:076-234-3800
公式サイト
キーワード

マップ

詳細情報

▶加賀百万石の文化を映す、歴史的文化遺産
水戸偕楽園(かいらくえん)、岡山後楽園(こうらくえん)とならぶ日本三名園の一つ、兼六園。兼六園は江戸時代の代表的な大名庭園として、加賀歴代藩主により、長い歳月をかけて形づくられてきました。金沢市の中心部に位置し、四季折々の美しさを楽しめる庭園として、多くの県民や世界各国の観光客に親しまれています。
▶広大な土地に、池、築山、御亭を配置した、廻遊式の庭園
兼六園は、「廻遊式」の要素を取り入れながら、様々な時代の庭園手法をも駆使して総合的につくられた庭です。廻遊式とは、寺の方丈や御殿の書院から見て楽しむ座観式の庭園ではなく、土地の広さを最大に活かして、庭のなかに大きな池を穿ち、築山(つきやま)を築き、御亭(おちん)や茶屋を点在させ、それらに立ち寄りながら全体を遊覧できる庭園です。いくつもの池と、それを結ぶ曲水があり、掘りあげた土で山を築き、多彩な樹木を植栽しているので、「築山・林泉・廻遊式庭園」とも言われています。
▶歴代藩主が抱いた繁栄の願いを投影
何代もの加賀藩主により、長い年月をかけて形づくられてきた兼六園ですが、作庭における基本的な思想は一貫していたようです。その思想とは神仙思想。大きな池を穿って大海に見立て、そのなかに不老不死の神仙人が住むと言われる島を配します。藩主たちは、長寿と永劫の繁栄を庭園に投影したのです。最初の作庭者、5代藩主・綱紀(つなのり)は、瓢池に蓬莱(ほうらい)・方丈(ほうじょう)・瀛州(えいしゅう)の三神仙島を築きました。また、13代藩主・斉泰(なりやす)も、霞ヶ池に蓬莱島を浮かばせています。
▶すぐれた景観の代名詞「六勝(ろくしょう)」
六勝とは、[宏大(こうだい)][幽邃(ゆうすい)][人力(じんりょく)][蒼古(そうこ)][水泉(すいせん)][眺望(ちょうぼう)]のこと。宋の時代の書物『洛陽名園記(らくようめいえんき)』には、「洛人云う園圃(えんぽ)の勝 相兼ぬる能わざるは六 宏大を務るは幽邃少なし 人力勝るは蒼古少なし 水泉多きは眺望難し 此の六を兼ねるは 惟湖園のみ」という記述があります。その伝えるところは、以下の通りです。「庭園では六つのすぐれた景観を兼ね備えることはできない。広々とした様子(宏大)を表そうとすれば、静寂と奥深さ(幽邃)が少なくなってしまう。人の手が加わったところ(人力)には、古びた趣(蒼古)が乏しい。また、滝や池など(水泉)を多くすれば、遠くを眺めることができない」そして、「この六つの景観が共存しているのは湖園(こえん)だけだ」と結ぶのです。すばらしい景観を持した庭園として賞された湖園。兼六園は、この湖園に似つかわしく、六勝を兼ね備えているという理由から、文政5年(1822)、その名を与えられました。
▶宏大(こうだい)・幽邃(ゆうすい)
「宏大」と「幽邃」は相反する意味を持ちます。広々としたところは、明るく開放的であるのが定石。これに対して、幽邃の境地は、静寂と奥深さを持っています。ある老臣の拝観記には、「近うして望み見て曠濶(こうかつ)にして廣く、闊達(かったつ)にして闡明(せんめい)なり」とあり、広くて明るい庭であるとしながら「偏(ひとえ)に山中のごとし」と付け加えました。その頃から、人々は、兼六園に宏大と幽邃が共生していることを実感してきたのです。
▶人力(じんりょく)・蒼古(そうこ)
「人力」と「蒼古」も矛盾する関係にあります。人の手が加われば、そのままの自然が失われてしまいます。しかし、兼六園は「小島洲渚のあるところ、往々橋を設けざるはなし」と言われるほど人の手が加わっていたにもかかわらず、「巨木樹林陰翳(いんえい)し」ていて、「所々に苔むしたるが其数を知らず」という状態を保っていました。今、兼六園を訪れる人々も、園のすみずみまで人の手が入っていることを認める一方で、さびた趣を感じずにはいられません。
▶水泉(すいせん)・眺望(ちょうぼう)
「水泉」とは、池や滝などの水を指します。水が流れるのは、山間や谷底などの低いところ。このため、水と戯れながら遠望を楽しむことはなかなかできません。しかし、兼六園では、すぐそばに様々な水の競演を楽しみながら、遠くは内灘砂丘や能登半島、眼前には卯辰山から白山、さらに医王山を眺めることができます。「水泉」と「眺望」の共存。それは、他の庭園が真似できない兼六園最大の特徴です。

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