
牛久大仏|観光の魅力・歴史・アクセス方法・営業時間を写真&動画でチェック!
基本情報
- 名称
- 牛久大仏 (うしくだいぶつ)
- 所在地
- 〒300-1288 茨城県牛久市久野町2083
- アクセス
- JR常磐線牛久駅から関東鉄道牛久浄苑行きバスで23~34分、牛久大仏下車すぐ
- 駐車場
- 820台
- 営業時間
- 9:30~16:30(閉園17:00)、土・日曜、祝日は~17:00(閉園17:30)、10~翌2月は~16:00(閉園16:30)
- 定休日
- 無休
- 料金
- 大人(中学生以上)800円、小人(4歳〜小学生)400円
- 連絡先
- 電話番号:029-889-2931
- 公式サイト
マップ
詳細情報
牛久大仏は、茨城県牛久市にある阿弥陀如来像で、正式名称を「牛久阿弥陀大佛」といいます。圏央道の阿見東インターチェンジ付近からもその姿が見え、初めて目にする人を圧倒するほどの巨大なスケールを誇ります。
高さは120メートル(像高100m、台座20m)におよび、青銅製立像としては世界最大で、1995年にはギネス世界記録に登録されました。その大きさは奈良の大仏(像高約15m)が手のひらに乗ってしまうほどで、まさに「世界一の青銅仏像」と称されます。
🧘♂️ 建立の背景と宗教的意義
牛久大仏は、浄土真宗東本願寺派(本山・東本願寺=茨城県牛久市)によって建立されました。浄土真宗の開祖・親鸞聖人(1173〜1262年)が関東地方で布教活動を行った際、現在の茨城県一帯を拠点としたことにちなんでいます。牛久の地は親鸞聖人ゆかりの地であり、その教えを後世に伝えるためにこの巨大な阿弥陀如来像が建てられました。
🏗️ 圧倒的なスケール
大仏は総重量約4000トン。身体各部の寸法も驚くべき大きさです。
• 顔の長さ:20m
• 左手のひら:18m
• 人差し指の長さ:7m
• 耳の長さ:10m
• 鼻の高さ:1.2m
• 口の長さ:4m
高さ120mという数字は、阿弥陀如来の「十二の光明」にちなんで定められました。
🏯 胎内(内部)構造と各階の見どころ
牛久大仏の内部は5階構造になっており、それぞれが異なる宗教的・芸術的なテーマを持っています。
1階:「光の世界」
煩悩に覆われた暗闇を抜け、一筋の光が差す空間です。人々の心を照らす阿弥陀如来の慈悲を象徴しています。
2階:「念仏の間」および「知恩報徳の世界」
「念仏の間」では法要などが行われ、正月には書き初め体験も実施されます。「知恩報徳の世界」には約77席の写経席があり、心静かに写経体験(別途料金500円〜)ができます。
3階:「蓮華蔵世界」
約3,400体の胎内仏が安置された金色の世界です。朝夕には読経が響き渡り、厳かな雰囲気に包まれています。
4階:「霊鷲山の間」
仏舎利(釈尊のご遺骨)が奉安され、釈尊の生涯を伝えるパネル展示が行われています。
5階:胸部展望台(地上85m)
5階部分の胸部に設けられた展望台からは関東平野を一望でき、晴れた日には東京スカイツリーや富士山を望むことができます。まさに“空の上からの極楽”といえる絶景です。
🌸 浄土庭園と周辺施設
大仏の足元には、極楽浄土をイメージした浄土庭園が広がっています。約2万平方メートルの敷地には、四季折々の花々が咲き誇り、春は桜や芝桜、初夏には牡丹・しゃくやく・紫陽花、秋にはコスモスが一面を彩ります。5月からは花摘み体験も楽しめます。
園内には以下のような施設も整備されています。
• 小動物公園(ウサギやヤギとのふれあい、お猿の曲芸など)
• 食事処や仲見世通り
• 写経体験コーナー
宗教を問わず誰でも楽しめる観光施設として人気があり、多くの人々で賑わいます。近年では外国人観光客も増えており、アジアの仏教徒は敬虔な祈りを捧げ、西洋の旅行者はその壮大さに東洋の神秘を感じています。
🕯️ 年中行事と法要
牛久大仏では、年間を通してさまざまな行事が行われています。
• 初詣・修正会(しゅうしょうえ)
毎年12月31日夜から正月三が日にかけて厳修されます。ライトアップや花火が行われ、期間中は大仏胎内3階まで無料で拝観できます。
• 万燈会(まんとうえ)
無数の灯籠と灯明がともされる物故者追悼法要で、霊園に埋葬されている方々の供養を行います。奉納花火や万燈行列には一般の方も参加可能です。
• 永代経法要(6月)
奉安された胎内仏の供養を永代にわたって行う厳粛な法要で、毎年6月に厳修されます。
🌏 牛久大仏の魅力と現代的意義
牛久大仏は平成4年(1992年)に完成しました。以来、「平和・感謝・報恩」の心を象徴する存在として、多くの人々の信仰と観光の場となっています。近年はパワースポットとしても注目され、訪れる人々の心を癒やしています。
また、現代的な建築技術と伝統的な仏教思想を融合した造形は、日本文化と精神性の壮大さを世界に示す象徴的存在です。
牛久大仏は、宗教的信仰の象徴であると同時に、文化・観光・癒しの場として多くの人々に親しまれています。その圧倒的な高さと内部の荘厳な世界、そして四季を彩る庭園は、訪れる人々に深い感動と静かな安らぎを与えます。一度訪れれば、まさに「心の極楽浄土」を体感できる場所です。