箱根神社

箱根神社|観光の魅力・歴史・アクセス方法・営業時間を写真&動画でチェック!

箱根神社は757年に万巻上人によって創建され、奈良時代から多くの人々に崇敬されています。特に源頼朝や徳川家康といった武将からの篤い信仰を受け、関東総鎮守として知られるようになりました。箱根神社は、開運厄除、心願成就、交通安全などの御神徳で知られ、多くの参拝者で賑わいます。神社の門前には老杉の並木や平和の鳥居があり、芦ノ湖に映る風景は息をのむ美しさです。末社の九頭龍神社も縁結びの神として名高く、毎月13日の月次祭では全国から多くの参詣者が訪れます。都心から約2時間で訪れることができ、天然の美しい景観と歴史の重みを感じられる場所として、観光スポットとしても人気があります。

基本情報

名称
箱根神社 (はこねじんじゃ)
所在地
〒250-0522 神奈川県足柄下郡箱根町元箱根80-1
アクセス
[バス]箱根登山バス・伊豆箱根バス(箱根町行き)「元箱根」 [車]箱根新道・芦ノ湖大観IC→国道1号線 約10分
駐車場
有り(180台)/7:00~17:00
営業時間
参拝時間 24時間
定休日
無休
料金
大人:大人:500円 宝物殿拝観料(中学生以上)
子供:子供:300円 宝物殿拝観料(小学生以下)
連絡先
電話番号:0460-83-7123
公式サイト
キーワード

マップ

詳細情報

箱根神社は、奈良時代の天平宝字元年(757)に万巻上人が箱根大神の御神託を受けて芦ノ湖畔に創建した古社です。源頼朝や徳川家康など武家の篤い崇敬を受け、「関東総鎮守・箱根権現」として広く親しまれてきました。開運厄除・心願成就・勝運守護・交通(道中)安全・縁結びの御神徳で知られ、国内外から多くの参拝者が訪れます。都心から約2時間で、豊かな自然と歴史を体感できる人気の神社です。
歴史
• 創建:天平宝字元年(757)、万巻上人が箱根山(全国屈指の山岳信仰の霊場)での入峰修行中に御神託を受けて鎮斎されました。平成19年(2007)には御鎮座1250年祭が斎行されました。
• 中世の崇敬:鎌倉期に源頼朝が深く信仰し、将軍家の新年恒例行事「二所詣(伊豆・箱根両所権現への参詣)」が行われました。以後、北条氏・徳川家康ら武家の崇敬によって社勢が栄えました。
• 近世以降:箱根道・東海道の整備とともに庶民信仰が高まり、「箱根の権現様」として開運・道中安全などを祈る参詣が盛んになりました。毎月1日・15日には月次祭があり、申し込みにより参列できます。
御祭神と御神徳
• 御祭神(総称:箱根大神)
o 瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)
o 木花咲耶姫命(コノハナサクヤヒメノミコト)
o 彦火火出見尊(ヒコホホデミノミコト)
• 御神徳:開運厄除、心願成就、勝運守護、交通(道中)安全、縁結び、金運・商売繁盛(九頭龍信仰)など。
文化・法制にみる位置づけ
『御成敗式目(貞永式目)』(1232)では第一条に神社の修理・祭祀の重視が掲げられ、起請文には伊豆・箱根両所権現の名が筆頭に挙げられています。「神は人の敬によりて威を増し…」という名言は、神と人の相互関係を端的に示し、箱根神社が武門・庶民双方から崇敬された歴史的背景を物語ります。
境内・見どころ
• 参道と老杉:本殿へ向かう参道の両側には樹齢6~8百年級の老杉が並び、森厳な雰囲気を醸します。
• 四つの鳥居と動線:
o 第一鳥居:元箱根入口に建ち、国道をまたぐ鳥居として国内最大級の規模を誇ります。
o 第二鳥居:門前町元箱根の奥に位置し、観光バス駐車場も近接しています。
o 第三鳥居:境内参道の入口。老杉の並ぶ平坦な参道へ続きます。
o 第四鳥居:手水舎の横にあり、本殿へ向かう石段の起点です。
• 本殿へのルート:
o 正参道(石段90段)
o 脇参道(緩やか・階段なし)
o 宝物殿ルート(宝物殿内のエレベーターを利用し、本殿近くまで上がれるバリアフリールート)
体力や体調に合わせて選べます。
• 手水舎:第四鳥居脇にあり、参拝前に口と手を清める場所です。
• 矢立の杉:坂上田村麻呂の戦勝祈願の伝承を持つ御神木です。
• 安産杉:御祭神の神話にちなみ、子授け・安産のご利益で崇敬されます。
• 宝物殿・儀式殿:境内の杉を御用材として用いた神殿を備え、神前式(約30分・34名規模)も執り行われます。
• 平和の鳥居(湖上の水中鳥居):
現在の水中鳥居は、1952年の講和条約締結を記念して再建されたものです。
さらに1964年、箱根大神御鎮座1200年と東京オリンピック開催を奉祝し、吉田茂元首相の真筆による「平和」の扁額が掲額されました。芦ノ湖と富士山を望む象徴的な景観として人気です。
九頭龍神社(本宮・新宮)と「龍神水」
• 由来:万巻上人が荒ぶる毒龍を調伏し、芦ノ湖の守護神として甦らせたのが九頭龍神です。箱根大神の御神徳と深く結びついています。
• 本宮:芦ノ湖の「九頭龍の森」に鎮座し、毎月13日10時から月次祭が行われ、どなたでも参列できます。
• 新宮:平成12年(2000・辰年元旦)に箱根神社境内へ建立されました。金運・商売繁盛・縁結びの信仰で人気が高く、毎月15日は箱根神社の月次祭と続けて「両社参り月次祭」が行われ、申し込みにより参列できます。
• 龍神水:新宮前で湧出する霊水で、お水取りの参拝者が多く訪れます。
• 参拝のすすめ:箱根神社と九頭龍神社(本宮・新宮)を巡る「両社参り」、さらに駒ヶ岳山頂の箱根元宮を加えた「三社参り」もおすすめです。
末社・由緒スポット
• 曽我神社:日本三大仇討で知られる曽我兄弟を祀る社で、正保4年(1647)に小田原城主・稲葉正則が石造本殿を造営しました。例祭は仇討成就の日にちなむ5月28日で、傘焼の神事や居合道最高峰の「全国選抜八段戦」などの奉納が行われます。大願成就や武門守護の信仰が篤い社です。
祭礼・行事
• 月次祭:
o 箱根神社:毎月1日・15日
o 九頭龍神社本宮:毎月13日
o 九頭龍神社新宮:毎月15日(箱根神社と続く両社参り月次祭)
• 箱根の夏祭り(7/31〜8/5):
o 7/31:湖水祭(九頭龍神)
o 8/1–2:例大祭(箱根大神・本祭)
o 8/3:駒ヶ岳の神祭り
o 8/4:湖尻龍神祭
o 8/5:鳥居焼まつり(龍神祭)
芦ノ湖を巡り、箱根大神と九頭龍神が一体となる大祭が一週間にわたり斎行されます。

箱根神社は、山岳信仰の霊威と武家・庶民の信仰が折り重なる「関東総鎮守」です。老杉に抱かれた参道から湖上の鳥居、九頭龍信仰に至るまで、歴史・自然・祈りが有機的に結びついた稀有な聖地として、初参拝の方にも何度も訪れる方にも心に残る体験を提供してくれます。

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