小田原城 

小田原城 |観光の魅力・歴史・アクセス方法・営業時間を写真&動画でチェック!

小田原城は、15世紀中ごろに大森氏によって築かれ、戦国時代には北条氏の本拠地として関東支配の中心となりました。豊臣秀吉の来攻に備えて総構が整備され、日本最大級の中世城郭へと発展しました。江戸時代には徳川家康の支配下に入り、大久保氏・稲葉氏が城主として城を整備し、近世城郭として姿を整えました。現在の天守閣は1960年に再建されたもので、城の歴史や美術工芸品が展示されています。春の桜や初夏の花菖蒲など四季の花々が楽しめ、NINJA館や甲冑体験など家族で楽しめる魅力がそろった人気の観光スポットです。

基本情報

名称
小田原城  (おだわらじょう)
所在地
〒250-0014  神奈川県小田原市城内6-1
アクセス
小田原駅[東口]から徒歩約10分
駐車場
周辺の有料駐車場をご利用ください。
営業時間
午前9時00分〜午後5時00分(入館は午後4時30分まで)
定休日
12月第2水曜日 ※館内整理のため 12月31日〜1月1日
料金
天守閣単独券
(個人)一般 510円、小中学生 200円
(30人以上の団体)一般 410円、小中学生 160円

常盤木門との2館共通券
(個人)一般 610円、小中学生 220円
(30人以上の団体)一般 500円、小中学生 180円
連絡先
電話番号:0465-23-1373
公式サイト
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詳細情報

小田原城は、15世紀中ごろに大森氏がこの地へ進出した際に築いた城郭が起源とされ、室町時代末期には西相模の要衝として発展しました。1500年ごろには北条早雲を祖とする小田原北条氏が本拠とし、以後約100年にわたり関東支配の中心拠点として大規模な城下町と防御体系が形成されました。とくに北条氏全盛期には、城下全体を取り囲む「総構(そうがまえ)」が築かれ、その全長は約9キロメートルに及び、日本中世最大級の城郭として知られています。

1590年の「小田原合戦」では、豊臣秀吉率いる大軍に包囲され、約3か月に及ぶ籠城戦の末に北条氏は降伏しました。この戦いは日本史の転換点となり、小田原城の歴史にも大きな節目となりました。江戸時代に入ると、城は徳川家康の支配下に置かれ、大久保氏が城主として入封しました。のちに稲葉氏が城主となると大規模な改修が行われ、規模を三の丸以内に縮小しながらも堅固な近世城郭へと整えられました。再び大久保氏が城主となってからは、箱根を背にする関東防衛の要衝として、また幕藩体制を支える譜代大名の居城として、幕末まで重要な役割を果たしました。

明治3年の廃城令により小田原城の多くの建造物は解体され、わずかに残った石垣も1923年の関東大震災で大きく崩落しました。その後、文化財保護の意識が高まる中で整備が進み、1938年に二の丸・三の丸の一部、1959年には本丸・二の丸の全域が国の史跡に指定されました。1960年には鉄筋コンクリート造で外観を復元した天守閣が再建され、続いて1971年に常盤木門、1997年に銅門、2009年に馬出門が復元されるなど、江戸末期の城郭景観が現代に甦りつつあります。現在も小田原市は史跡整備を進め、歴史的価値を未来へ伝える取り組みを続けています。

城跡一帯は「小田原城址公園」として整備され、歴史と自然が調和した憩いの場として多くの人々に親しまれています。園内では年間を通して四季の花々が楽しめ、桜・梅・藤・花菖蒲などが見頃を迎えます。特に春には約300本の桜が天守閣を彩り、カンヒザクラ、カワヅザクラ、ソメイヨシノ、オオシマザクラ、シダレザクラなど多彩な品種が1月下旬から4月上旬にかけて順に咲き誇ります。開花時期には夜間ライトアップも行われ、天守閣の展望デッキから眺める夜桜は幻想的な美しさで多くの観光客を魅了しています。

天守閣内部では、小田原城の歴史や城郭構造、北条氏の文化、当時の調度品や美術工芸品などが展示されています。常盤木門では甲冑や刀剣といった武具を間近に見学でき、城の軍事的側面を学ぶことができます。また「小田原城NINJA館」では、戦国時代に北条氏を陰で支えたと伝わる風魔忍者をテーマに、体験しながら学べる展示が充実しており、子どもから大人まで幅広く楽しめる人気施設となっています。

公園内の「こども遊園地」には豆汽車や各種遊具が設置され、ファミリーで一日中楽しめます。さらに、甲冑着付け体験や週末の手裏剣体験など体験型のイベントも年間を通して多数開催されています。近年は外国人観光客向けに、英語ガイド付きの城下町散策ツアー、忍者修行体験、城内での座禅体験なども提供され、国内外から高い評価を得ています。

小田原城は相模湾を望み、背後に箱根山を抱く自然豊かな地に築かれており、東京駅から新幹線で約35分、JR小田原駅から徒歩約10分という利便性の高いアクセスも魅力です。15世紀から続く武家文化、北条氏による中世城郭、江戸期の近世城郭、そして現代の復元と史跡整備が重層的に息づく小田原城は、歴史・文化・自然・体験がそろった神奈川県西部の象徴的な存在として、今も多くの人々を惹きつけています。

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