徳川美術館

徳川美術館|観光の魅力・歴史・アクセス方法・営業時間を写真&動画でチェック!

徳川美術館は名古屋市にある日本の歴史と文化を広く紹介する美術館です。昭和10年(1935年)に開館し、尾張徳川家の家宝を中心に、1万件以上の貴重な品々を展示しています。その中には、国宝である「源氏物語絵巻」も含まれており、その保存状態も非常に良いと評価されています。
美術館は9つの展示室で構成され、各部屋はそれぞれ異なるテーマ性を持つ設計になっています。常設展の名品コレクション展示室では、5つの部屋があり、具足飾りや茶の湯の場、能舞台などが再現されています。季節に合わせた展示替えが行われており、訪れる度に新しい発見があります。
特別展・企画展も豊富で、毎年「特別公開 源氏物語絵巻」や「尾張徳川家の雛まつり」など、日本の伝統文化に焦点を当てた展示が開かれます。
隣接している徳川園とともに、歴史と文化の深さを感じることができる場所です。収蔵品は、尾張徳川家に代々伝わる国宝・重要文化財も多く、その質と量は日本随一とされています。
短刀「庖丁正宗」や、各種の武具、茶道具、美術品など、尾張徳川家が世代を超えて大切にしてきた品々は、非常に良い状態で保存されています。このような貴重なコレクションを鑑賞できることは、徳川美術館ならではの魅力と言えるでしょう。

基本情報

名称
徳川美術館 (とくがわびじゅつかん)
所在地
〒461-0023 愛知県名古屋市東区徳川町1017
アクセス
JR「名古屋」駅から「大曽根」駅下車、南出口より徒歩約10分
地下鉄「名古屋」駅から「栄」駅下車、地下鉄名城線に乗り換え「大曽根」駅下車、3番出口より徒歩約15分

駐車場
駐車場 あり
営業時間
10:00~17:00(入館は16:30まで)
定休日
月曜日(祝日・振替休日の場合は翌平日) 、年末年始
料金
蓬左文庫・徳川美術館 共通観覧料】
前売券: 一般1,200円/高大生600円/小中学生400円
当日券: 一般1,400円/高大生700円/小中生500円
連絡先
電話番号:052-935-6262
公式サイト
キーワード

マップ

詳細情報

徳川美術館は、1935年(昭和10年)に開館した、名古屋市東区に位置する歴史文化美術館です。御三家の一つである尾張徳川家に伝来した宝物を中心に、1万件以上の大名道具や美術工芸品を収蔵しています。建物は国の登録有形文化財に指定されており、その豊富な収蔵品と高い保存水準から、日本文化を今に伝える重要な拠点となっています。
■ 収蔵品の特徴
徳川美術館が所蔵する大名道具は、尾張徳川家初代当主・徳川義直が、父である徳川家康から譲り受けた遺品「駿府御分物(すんぷおわけもの)」を中核としています。これらに加え、江戸時代を通じて尾張徳川家に代々受け継がれてきた品々が体系的に収集・保存されており、大名家伝来コレクションとして日本最大規模を誇ります。
● 主な収蔵品
• 国宝9件、重要文化財59件(資料により58件とされる場合もあります)
• 現存最古の物語絵巻として世界的に知られる国宝「源氏物語絵巻」
• 平安王朝文化を今に伝える漆工芸の最高傑作、国宝「初音の調度」
• 徳川家康の遺品として伝えられる名刀、国宝「庖丁正宗(ほうちょうまさむね)」
• 打刀・太刀・短刀・槍・薙刀などを含む武具・刀剣類約1,000振り(国内最大級)
• 茶道具、能装束、書画、婚礼調度など、多岐にわたる大名道具
これらの収蔵品は、質・量ともに日本有数と評価されており、保存状態の良さにおいても国内外から高い評価を受けています。
■ 展示室と鑑賞体験
館内は9つの展示室で構成されており、それぞれが明確なテーマ性を持った展示空間となっています。
● 名品コレクション展示室(常設展)
展示室1〜5は名品コレクション展示室として構成され、
• 具足飾りの部屋
• 茶の湯の場
• 能舞台(表能)を再現した空間
など、当時の生活や儀礼、文化の場を再現した展示が特徴です。単に作品を並べるのではなく、当時の人々が鑑賞したであろう空間そのものを体験できる展示手法が採られています。これらの常設展示は、ほぼ毎月、季節や年中行事に合わせた展示替えが行われ、訪れるたびに新たな視点で鑑賞できる工夫が施されています。
● 特別展・企画展
徳川美術館では、年間を通して多彩な特別展・企画展が開催されています。
• 毎年恒例の「特別公開 源氏物語絵巻」
• 尾張徳川家の年中行事や文化を紹介する「尾張徳川家の雛まつり」
• 日本の伝統文化や歴史をテーマとした各種企画展
隣接する蓬左文庫と連携した展示も多く、大規模な展覧会では複数の展示会場を使用するなど、柔軟な展示構成が可能となっています。
● 動線の特徴
徳川美術館は、展示室1から9までを順に巡る構造を基本としており、特別展の会場(展示室7〜9)へ向かう途中で、自然とコレクション展を鑑賞する流れとなっています。特別展と常設展の入口が明確に分かれていない点は、一般的な美術館とは異なる特徴です。
展示室を結ぶ回廊からは中庭の景観を望むことができ、まるで大名屋敷や城館を歩いているかのような落ち着いた雰囲気を味わうことができます。
■ 文化発信拠点としての徳川美術館
徳川美術館は、単なる展示施設にとどまらず、
• 隣接する日本庭園「徳川園」
• 貴重な文献資料を所蔵する「蓬左文庫」
• 料亭やレストランなどの関連施設
と一体となり、名古屋における文化の複合的な発信拠点を形成しています。
尾張徳川家に受け継がれてきた宝物が伝える日本文化の美と精神を「今」に伝え、さらに「未来」へと継承していくことを使命として、徳川美術館は継続的な文化発信活動を行っています。
■ 魅力と評価
• 大名道具コレクションの規模と質は日本最大級
• 国宝・重要文化財の展示は学術的価値が非常に高い
• 空間再現型展示により、当時の生活文化を立体的に学ぶことができる
• 建築そのものが登録有形文化財であり、重厚で落ち着いた雰囲気を備えている
• 季節ごとの展示替えや特別展により、何度訪れても新たな魅力を発見できる
徳川美術館は、徳川家ゆかりの文化と美が凝縮された美術館であり、歴史ファンや美術愛好家はもちろん、観光客にとっても非常に魅力的な文化施設です。

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