豊川稲荷|観光の魅力・歴史・アクセス方法・営業時間を写真&動画でチェック!
本殿を参拝した後は、霊狐塚にも足を運んでください。大小1,000点以上の狐の石像がずらりと並び、その光景は圧巻です。この稲荷神が実は寺院の一部であることは一般にはあまり知られていません。神と仏が共存する日本特有の信仰形態がここにも見られます。
門前町も見逃せません。100店以上の飲食店や土産店が並び、地元グルメ「豊川いなり寿司」は必食です。多彩なバリエーションが楽しめ、その起源はお供えの油揚げにご飯を詰めたものから始まったと言われています。
敷地内には美しい庭や数々の芸術作品、さらには「おさすり大黒天」など、多くの見どころがあります。豊川稲荷は一度訪れたら何度でも来たくなる魅力に溢れた場所です。
基本情報
- 名称
- 豊川稲荷 (とよかわいなり)
- 所在地
- 〒442-0033 豊川市豊川町1
- アクセス
- JR東海道新幹線・東海道本線「豊橋駅」下車、JR飯田線に乗り換え「豊川駅」下車、徒歩5分。
- 駐車場
- 【普通車】 350台
【バス】 30台 - 営業時間
- 開門5:00 閉門18:00
- 定休日
- なし
- 料金
- 拝観無料、御祈祷料は3,000円より
- 連絡先
- 電話番号:0533-85-2030
- 公式サイト
- キーワード
マップ
詳細情報
豊川稲荷は、日本三大稲荷の一つとして知られ、年間約500万人が参拝する国内屈指の霊場です。正式名称は「圓福山妙厳寺(えんぷくさんみょうごんじ)」といい、神社ではなく曹洞宗の寺院であることが大きな特徴です。
一般には「お稲荷さん=神社」というイメージが強いですが、豊川稲荷は寺院が管理する稲荷信仰の霊場として、全国から多くの信仰を集めています。
この独特な形態には、日本古来の神仏習合の文化が色濃く反映されています。境内には鳥居が建ち、狐像が多数祀られている一方で、寺院を示す「卍」も掲げられており、神と仏が共存して信仰されてきた日本ならではの宗教観を今に伝えています。
鎮守「豊川吒枳尼真天(とよかわだきにしんてん)」とは
豊川稲荷で祀られているのは、神社の稲荷神ではなく、寺院の鎮守である豊川吒枳尼真天(だきにしんてん)です。
吒枳尼真天は、
• 白い狐に跨る
• 稲穂を荷う
お姿で知られ、商売繁盛・家内安全・福徳開運の善神として、古くから厚く信仰されてきました。宝珠を持つ姿などについても、さまざまな伝承が伝えられています。
江戸時代には稲荷信仰が庶民の間で広まり、吒枳尼真天は「豊川稲荷の神」として全国に知られるようになりました。その結果、寺院でありながら「稲荷」という呼び名が定着し、現在に至っています。
妙厳寺創建までの歴史
― 寒巌義尹禅師と吒枳尼真天の出会い ―
豊川稲荷の歴史は、鎌倉時代の高僧・寒巌義尹(かんがんぎいん)禅師を抜きにして語ることはできません。
◇ 寒巌禅師の生い立ち
寒巌義尹禅師は、第84代順徳天皇の皇子として誕生し、比叡山で出家しました。その後、曹洞宗の祖・道元禅師を宇治の興聖寺に訪ね、弟子として修行を重ね、やがてその法を嗣ぎました。
禅師は「時世を救う」という大願を抱き、二度にわたり中国へ渡って仏法を究めました。
◇ 中国からの帰途での霊験
二度目の帰国の途上、海上に白狐に跨る女神が現れ、自らを吒枳尼真天と名乗り、
「私の教えを守れば、苦しみも悲しみも、必ず喜びへと変わる」
と告げたと伝えられています。
この出来事に深く感動した寒巌禅師は、帰国後に吒枳尼真天像を祀り、九州各地で寺院の創建や橋の架設、農地開拓など、社会救済の活動に尽力しました。
◇ 妙厳寺の誕生
寒巌禅師の没後、約200年を経た1441年(嘉吉元年)、遠江国(現在の静岡県)出身の僧 東海義易(とうかいぎえき)が九州から吒枳尼真天像と千手観音像を持ち帰り、現在の豊川の地に小寺を開いたことが、妙厳寺(豊川稲荷)の始まりとされています。
武将・文人から庶民へ広がった信仰
創建以来、妙厳寺は多くの武将や文人、そして庶民から信仰を集めてきました。
◆ 主な信仰者
• 織田信長
• 豊臣秀吉
• 徳川家康
• 今川義元
• 文人:渡辺崋山 など
また、江戸時代の名奉行 大岡越前守忠相 が、自邸に吒枳尼真天を祀ったことが、現在の豊川稲荷東京別院(東京都赤坂)の起源となっています。
こうした背景から、豊川稲荷は商売繁盛・福徳開運の信仰の中心地として、全国的にその名を広めていきました。
なお、2026年(令和8年)には、72年ぶりとなる豊川吒枳尼真天の御開帳が予定されています。
見どころ①:本殿と霊狐塚(れいこづか)
本殿参拝の後にぜひ訪れたいのが、霊狐塚です。
ここには信者から献納された大小1,000体以上の狐の石像が並び、その光景は豊川稲荷を代表する名所となっています。
もともとは納められた狐像を祀る場所でしたが、現在では全国から寄せられる信仰の証として、今も奉納が続けられています。
見どころ②:芸術的建造物と福を授かる仏さま
境内には、信仰と芸術が融合した見どころが数多く点在しています。
• おさすり大黒天
撫でると福を授かるとされ、多くの参拝者に親しまれています。
• 景雲門(けいうんもん)
打ち出の小槌を振りながら大黒天に参拝できる、独特の門です。
• 精巧な彫刻が施された堂宇
• 四季折々の表情を見せる美しい庭園
境内をゆっくり散策することで、豊川稲荷ならではの奥深い魅力を味わうことができます。
見どころ③:門前町と名物「豊川いなり寿司」
豊川稲荷の門前町には、100店以上の飲食店や土産店が軒を連ねています。
中でも名物の「豊川いなり寿司」は必食の逸品です。
◆ 豊川いなり寿司の特徴
• お供え物の油揚げにご飯を詰めたのが始まりとされる
• 現在では
o 一味入り
o ゆず風味
o みそかつ入り
o うなぎのまぶし入り
など、バリエーション豊富で食べ歩きも楽しめます。
参拝とあわせて門前町を巡ることは、豊川稲荷を訪れる大きな楽しみの一つです。
まとめ ― 神仏習合が今に息づく稲荷信仰の中心地
豊川稲荷(妙厳寺)は、
• 寺院でありながら稲荷信仰を担う独特の霊場
• 寒巌義尹禅師と吒枳尼真天の霊験に由来する深い歴史
• 武将から庶民へと広がった商売繁盛の信仰
• 1,000体以上の狐像が並ぶ霊狐塚
• にぎわいあふれる門前町と名物いなり寿司
といった要素が融合した、非常に魅力的な場所です。
「一度訪れたら何度でも来たくなる」と言われるのも納得の名所であり、今もなお、古くからの信仰と新しい魅力が調和しながら、多くの人々を惹きつけています。