碓氷第三橋梁(めがね橋)|観光の魅力・歴史・アクセス方法・営業時間を写真&動画でチェック!

碓氷第三橋梁(うすいだいさんきょうりょう)は、群馬県安中市の碓氷峠にかかる日本最大級のレンガ造りアーチ橋で、その優美な姿から「めがね橋」と呼ばれ親しまれています。明治25年(1892年)に完成し、長さ91メートル、高さ31メートルを誇る4連のアーチ橋は、当時の最新技術であったアプト式鉄道を支えました。現在は国の重要文化財に指定され、廃線跡は遊歩道「アプトの道」として整備され、橋の上を歩くことができます。特に秋には赤レンガと紅葉の美しいコントラストが楽しめ、多くの観光客が訪れる人気のスポットです。

基本情報

名称
碓氷第三橋梁(めがね橋) (うすいだいさんきょうりょう(めがねばし))
所在地
安中市松井田町坂本
アクセス
JR信越本線横川駅から[遊歩道アプトの道」徒歩100分、またはタクシー約10分
駐車場
駐車場 あり
営業時間
散策自由
定休日
年中無休
料金
無料
連絡先
電話番号:027-382-1111
公式サイト

マップ

詳細情報

碓氷第三橋梁は、群馬県安中市松井田町坂本に位置し、碓氷峠に架かる日本最大級のレンガ造り4連アーチ橋です。その優美な姿から「めがね橋」と呼ばれ、現在は国の重要文化財に指定されています。明治24年(1891年)6月に着工し、翌25年(1892年)12月に完成しました。わずか1年半で建設されたこの橋は、当時最先端の土木技術を結集した壮大な構造物であり、全長約91メートル、高さ約31メートルに及びます。使用されたレンガは約200万個にのぼり、設計はイギリス人技師チャールズ・A・ポーナル(Charles A. Pownall)と日本人技師古川晴一によって行われました。明治期における西洋技術導入の象徴といえる建造物です。

この橋は、かつて「交通の難所」と呼ばれた碓氷峠を越えるために、日本で初めて導入されたアプト式鉄道を支える重要な構造物として建設されました。アプト式とは、急勾配区間を安全に走行するためにレール中央に歯形状のラックレールを設ける方式で、信越本線横川~軽井沢間において明治26年(1893年)から昭和38年(1963年)の新線開通まで約70年間使用されました。

現在、碓氷第三橋梁を含む第二橋梁から第六橋梁、そして関連するトンネルや変電所跡は「碓氷峠鉄道施設」として国の重要文化財に指定されています。廃線跡は遊歩道「アプトの道」として整備され、橋の上を歩くことができるほか、途中には旧丸山変電所や十の隧道など、当時の鉄道遺構を間近に見ることができます。

めがね橋周辺は四季折々の自然に包まれ、春の新緑、夏の深緑、秋の紅葉、冬の雪景色と、それぞれに異なる美しさを見せます。特に秋の紅葉シーズンには、赤レンガのアーチと紅葉の織りなす光景が絶景で、多くの観光客が訪れる人気の撮影スポットです。

碓氷第三橋梁は、明治の技術力と美的感性が融合した日本の近代化を象徴する貴重な遺産です。経済産業省の「近代化産業遺産」、松村博氏選定「日本百名橋」、そして「ヘリテージング100選」にも選ばれており、歴史・文化・自然が調和する碓氷峠のシンボルとして、今も多くの人々に親しまれています。