三方五湖|観光の魅力・歴史・アクセス方法・営業時間を写真&動画でチェック!
基本情報
- 名称
- 三方五湖 (みかたごこ)
- 所在地
- 福井県美浜町(美浜町・若狭町)
- アクセス
- 舞鶴若狭自動車道若狭美浜ICより車で約20分
- 駐車場
- あり
- 営業時間
- 見学自由
- 連絡先
- 電話番号:0770-32-0222
- 公式サイト
マップ
詳細情報
三方五湖は、福井県美浜町と若狭町にまたがって広がる5つの湖の総称で、三方湖・水月湖・菅湖・久々子湖・日向湖から構成されています。これらの湖は、それぞれ水深や塩分濃度、水質が異なり、湖面の色合いが微妙に違って見えることから「五色の湖」とも呼ばれています。若狭湾国定公園を代表する景勝地であり、国の名勝にも指定されている自然豊かな地域です。
三方五湖は、地形的にはそれぞれ異なる成り立ちを持っています。久々子湖は、縄文時代前期の海面上昇によって形成された入り江が、その後土砂の堆積により閉ざされてできた潟湖と考えられています。一方で、他の湖は断層活動によって生じた凹地に水がたまって形成された断層湖とみられています。また、水月湖をはじめとする湖底には長い年月をかけて堆積した「年縞(ねんこう)」が存在し、特に水月湖の約7万年分の年縞は、年代測定の世界的な基準として認められています。
5つの湖はそれぞれ特徴的です。三方湖は五湖の中で唯一の淡水湖で、コイやフナ、モロコ、エビ、ウナギなどが生息し、冬から春にかけては伝統漁法「たたき網漁」が行われます。水月湖は五湖の中で最も面積が大きく、海水と淡水が混ざる汽水湖で、学術的にも重要な湖です。菅湖は最も小さな湖で、水月湖と同様に汽水湖であり、オジロワシやオオワシ、カモ類など多くの野鳥が観察できる場所として知られています。久々子湖は南北に長く海に近い汽水湖で、満潮時には海水が流入します。かつてはシジミ漁が盛んであり、現在はボート競技の会場としても利用されています。日向湖は五湖の中で最も深く、日本海と直接つながる塩水湖で、クロダイやアジ、イワシなどの海水魚が多く生息し、養殖や釣りも盛んに行われています。
また、この地域は古くから交通や物流の要所として栄えてきました。鎌倉時代には漁業や製塩業、廻船業が発展し、鯛やイワシ、アワビなどの海産物は「若狭の美物」として都へ運ばれていました。さらに江戸時代には「若州うなぎ」が京都で珍重され、生きたまま輸送する工夫も行われていました。こうした歴史の中で、サバなどを保存するための「へしこ」や「なれずし」といった独自の食文化も育まれ、現在まで受け継がれています。
三方五湖は自然環境の重要性も高く評価されており、2005年にはラムサール条約湿地に登録されました。さらに、三方湖の「たたき網漁」をはじめとする各湖の特徴に応じた伝統的な漁業文化が評価され、2019年には日本農業遺産にも認定されています。
観光地としても非常に人気があり、特に「県道三方五湖レインボーライン」は、五湖と日本海を一望できる絶景ドライブコースとして知られています。全長約11.2kmの道を進むと、梅丈岳の山頂にあるレインボーライン山頂公園に到着します。ここへは第一駐車場からリフトやケーブルカーでアクセスでき、山頂には複数のテラスが整備されています。これらのテラスからは、三方五湖と若狭湾、そして広大な空を含めた360度の大パノラマを楽しむことができます。
山頂公園内には「天空のテラス」や足湯、カフェ、バラ園などの施設も充実しており、景色を眺めながらゆったりと過ごすことができます。また「恋人の聖地」に選ばれているスポットもあり、カップルにも人気の観光地です。
このように三方五湖は、地形や自然の多様性、長い歴史、そして美しい景観が融合した魅力あふれる地域であり、四季折々に異なる表情を楽しむことができる、日本有数の景勝地となっています。