奈良国立博物館|観光の魅力・歴史・アクセス方法・営業時間を写真&動画でチェック!
基本情報
- 名称
- 奈良国立博物館 (ならこくりつはくぶつかん)
- 所在地
- 〒630-8213 奈良県奈良市登大路町50
- アクセス
- 近鉄 奈良駅より 徒歩約15分
または、JR奈良駅・近鉄奈良駅から
奈良交通「市内循環」バス(外回り)「氷室神社・国立博物館」下車すぐ - 駐車場
- 周辺の有料駐車場をご利用ください。
- 営業時間
- 9時30分~17時 (入館は閉館の30分前まで)
- 定休日
- 毎週月曜日(休日の場合はその翌日。連休の場合は終了後の翌日。) 12月28日~1月1日
- 料金
- 一般700円、大学生350円 ※特別展は別料金
- 連絡先
- 電話番号: 050-5542-8600
- 公式サイト
- キーワード
マップ
詳細情報
奈良国立博物館は、奈良県奈良市の奈良公園内に位置し、東大寺や興福寺、春日大社といった世界遺産に囲まれた歴史的環境の中にある国立の博物館です。明治28年(1895年)に「帝国奈良博物館」として開館し、東京・京都とともに設置された帝国博物館の一つとして誕生しました。令和7年(2025年)には開館130年を迎え、長い歴史の中で日本の文化財保護と研究の中心的役割を担ってきました。
本館にあたる「なら仏像館」は、明治27年(1894年)に完成した建物で、旧本館をリニューアルしたものです。設計は近代建築家・片山東熊によるもので、レンガ造りの西洋建築として明治中期を代表する重要な建築です。1969年には国の重要文化財に指定されており、その重厚で優雅な外観はそれ自体が芸術作品ともいえます。また、ライトアップが行われることもあり、夜間には昼間とは異なる魅力を楽しむことができます。
奈良国立博物館は「仏教美術の殿堂」と称されるほど、仏教に関する美術工芸品を中心に数多くの名品を収蔵・展示しています。特に「なら仏像館」では、飛鳥時代から鎌倉時代にかけて制作された仏像を中心に、国宝や重要文化財を含む約100体の仏像が常時展示されており、日本でも屈指の充実した仏像展示として知られています。これらの仏像は、繊細な彫刻技術や時代ごとの様式の違いを間近で観察でき、仏教美術の発展を体系的に理解することができます。
展示は通年「名品展」として行われ、収蔵品の一部が定期的に入れ替えられます。また、新館である東新館・西新館では、年に数回の特別展や特別陳列が開催され、よりテーマ性の高い展示が行われています。なかでも最大の注目は、毎年秋に開催される「正倉院展」です。
この展示では、東大寺正倉院に伝わる約9,000点の宝物の中から選ばれた品々が公開されます。聖武天皇ゆかりの遺愛品や、シルクロードを通じて伝来した工芸品など、国際色豊かな文化財を間近で鑑賞できる貴重な機会であり、全国から多くの来館者が訪れる一大イベントとなっています。
奈良国立博物館の設立背景には、明治維新後の社会変革によって散逸の危機にあった文化財を保護する目的がありました。1874年に奈良博覧会社が設立され、東大寺大仏殿で行われた博覧会を契機に文化財保護の意識が高まり、1895年の開館へとつながりました。その後も、社寺からの寄託品の増加や収蔵施設の拡充を経て、現在に至るまで文化財の保存・調査・研究を継続しています。
施設面では、なら仏像館のほか、東新館・西新館などが整備されており、地下通路によって各館が結ばれています。1972年には建築家・吉村順三の設計による新館が完成し、1997年には東新館が増設されるなど、時代に応じて機能の充実が図られてきました。
さらに館内には、ミュージアムショップやレストランが併設されているほか、「仏教美術資料研究センター」では専門的な資料を閲覧することができます(事前予約制)。また、ガイドツアーやワークショップなどの教育普及活動も行われており、来館者が多様な方法で仏教美術に親しめる工夫がなされています。
奈良国立博物館は、単なる展示施設にとどまらず、文化財の保存と研究を担う中核的な研究機関としての役割も果たしています。寺院や神社と協力しながら文化財の調査・修復を行い、その成果を展示を通して広く発信しています。こうした活動を通じて、仏教信仰が生み出した美術の魅力と、その背景にある歴史や文化を現代に伝え続けています。
また、博物館を訪れた後に周辺の東大寺や春日大社を巡ることで、展示で得た知識と実際の文化財を結びつけて理解することができ、より深い学びにつながります。奈良公園の自然や鹿の姿とともに、古代から続く文化の息吹を感じられる点も、この博物館ならではの魅力といえるでしょう。