図書館とカフェが同居
本を読みながら休憩しやすく、気軽に長居しやすい施設です。
AI要約
AIによる要約です。営業時間・料金・休館日は公式情報をご確認ください。
図書館、書店、カフェが一体化した話題の文化施設。読書や調べものはもちろん、子連れでも立ち寄りやすいです。
武雄市図書館・歴史資料館は、本を借りるだけでなく、書店やカフェ、歴史展示を一度に楽しめる複合施設です。木の温もりある空間でゆっくり過ごせ、隣のこども図書館は家族連れにも好評。観光の合間の休憩や、武雄の歴史を知る入口にも向いています。
本を読みながら休憩しやすく、気軽に長居しやすい施設です。
武雄の歴史や武雄鍋島家ゆかりの資料に触れられます。
隣接するこども図書館は、家族で立ち寄りやすいのが魅力です。
武雄温泉や御船山楽園と組み合わせて、半日観光に入れると回りやすいです。
武雄市図書館・歴史資料館は、佐賀県武雄市武雄町大字武雄にある、公共図書館と歴史資料館を組み合わせた複合文化施設です。「エポカル武雄」という愛称を持ち、市民の読書や学習を支えるだけでなく、武雄の歴史を伝える展示、講演会、ワークショップ、カフェ、書店など、多彩な機能を備えています。隣接する武雄市こども図書館とともに、子どもから大人まで幅広い世代が利用できる、武雄市を代表する文化・交流拠点となっています。
武雄市図書館・歴史資料館が開館したのは、平成12年(2000年)10月1日です。愛称の「エポカル」は、英語の「epochal」に由来し、「新時代の」「画期的な」という意味を持っています。21世紀を目前に控えた時期に、図書館と歴史資料館を融合し、未来に向けた文化・学習活動の場をつくる目的で誕生しました。開館した2000年は日蘭交流400周年に当たり、蘭学や洋学の歴史と深い関関係を持つ武雄にとって、象徴的な年でもありました。
平成25年(2013年)には大規模な改修が行われ、同年4月にリニューアルオープンしました。図書館部分には指定管理者制度が導入され、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社が運営を担うようになりました。公共図書館に書店やカフェを併設する新しい運営スタイルは全国的な注目を集め、武雄市図書館は市民のための公共施設であると同時に、多くの見学者や観光客が訪れる場所になりました。
館内に入ると、木の温かみを感じさせる開放的な空間が広がっています。高い天井に沿って本棚が並び、1階から2階へ連続するように書架が配置された景観は、武雄市図書館を象徴する大きな特徴です。多数の本に囲まれた館内は、従来の公共図書館とは異なる印象を与えます。利用者が目的の本を探すだけでなく、興味を引く本や知識と偶然に出会えるよう、さまざまな分野の資料が配置されています。
図書館には、文学、歴史、旅行、芸術、ビジネス、暮らしに関する実用書など、幅広い分野の資料がそろっています。新聞や雑誌も利用でき、館内の希少本コーナーには、佐賀県や武雄市などに関係する貴重な図書資料が配架されています。希少本の利用を希望する場合は、近くの職員への申し出が必要です。武雄市の歴史、文化、自然、観光について詳しく調べられるため、市民だけでなく、旅行中に地域情報を集めたい観光客にも役立ちます。
館内には、職員に調べものや資料探しを相談できるレファレンスカウンターがあります。必要な情報がどの資料に掲載されているか分からない場合や、郷土の歴史について詳しく調べたい場合などに利用できます。また、利用者自身で貸出手続きを行えるセルフカウンターも設置され、利便性の高い図書館サービスが提供されています。
調べものや自習に利用できる学習室のほか、パソコンなどを充電しながら利用できるシェアルームや、2階のカウンター席も設けられています。これらの席は基本的に先着順で、空いていれば利用できます。館内では公衆無線LANも提供されているため、読書だけでなく、個人での学習や資料調査、パソコンを使った作業にも活用できます。
点訳・対面朗読サービス室も設置されており、視覚障害や身体上の理由などによって、活字による読書が難しい人を対象とした対面朗読サービスが行われています。このほか、子ども用トイレや授乳室なども整備され、多様な利用者が安心して過ごせるよう配慮されています。
武雄市図書館の大きな特徴の一つが、公共図書館、書店、カフェが同じ空間に共存していることです。館内には蔦屋書店が入り、本や雑誌、雑貨などを購入できます。図書館の資料を借りるだけでなく、気に入った本をその場で購入できるため、読書の楽しみ方が広がります。ただし、図書館の蔵書と書店の商品では扱いが異なるため、利用する際には書架や本に付けられた表示を確認する必要があります。
館内には「スターバックス コーヒー 蔦屋書店 武雄市図書館店」もあります。スターバックスで購入した蓋付きの飲み物は、一部の区域を除いて館内で楽しめます。コーヒーなどを飲みながら本を読めることは、武雄市図書館を象徴するサービスの一つです。軽食については、スターバックスの専用席や、図書館・書店・カフェの共有席など、決められた場所で楽しめます。飲食できる場所や持ち込める飲食物については、館内の表示や最新の利用案内を確認し、資料を汚さないようルールを守ることが大切です。
共有席では読書や休憩を楽しめるほか、時期によって講座やイベントが行われることもあります。館内のメディアホールは講習会室として使用され、講演会、研修、ワークショップなどが開催されています。このほかにも、読書に関係する催し、ものづくり体験、暮らしに役立つ講座、マルシェなど、さまざまな企画が行われています。図書館を静かに本を読むだけの場所ではなく、人が集まり、学び、交流する場所として活用していることが特徴です。
複合施設のもう一つの柱が、武雄市歴史資料館です。歴史資料館には、武雄地方を長く治めた武雄鍋島家に関係する資料をはじめ、武雄市の歴史や文化を伝える数多くの資料が収蔵されています。武雄鍋島家は17世紀初頭までは後藤氏を称し、12世紀ごろから幕末まで武雄地方を治めました。江戸時代には佐賀本藩の親類同格として位置付けられ、請役と呼ばれる筆頭家老を務める家柄として、藩政を支える重要な役割を担いました。
歴史資料館の収蔵品のなかで特に注目されるのが、江戸時代中期から幕末にかけての洋学関係資料です。当時、日本周辺では欧米諸国の東アジア進出が活発になり、長崎警備を担当していた佐賀藩にとって、西洋の科学技術や軍事力を学ぶことが重要な課題となりました。文化5年(1808年)にイギリス軍艦が長崎港へ侵入したフェートン号事件は、佐賀藩が西洋諸国との軍事力や技術力の差を強く認識する契機の一つになりました。
こうした状況のなか、武雄領主の鍋島茂義は蘭学や西洋式砲術を積極的に導入しました。洋書、辞典、地図、図面、器物などを収集・作製し、西洋式砲術や大砲製造をはじめとする科学技術の研究を進めました。これらの取り組みは佐賀藩全体にも影響を与え、幕末の佐賀藩が科学技術や軍事技術において先進的な藩へ発展するための重要な基礎になったと評価されています。
武雄市が所蔵し、歴史資料館で保存・活用されている「武雄鍋島家洋学関係資料」は、合計2,224点からなる大規模な資料群です。その内訳は、文書・記録類1,304点、標本類4点、和書・訳書類284点、洋書類133点、絵図・地図類36点、図面類159点、写真7点、器物類297点です。
これらは、西洋の科学技術が日本へどのように取り入れられ、人々がそれを理解し、実際の技術として習得していったのかを具体的に示しています。その高い学術的価値が認められ、平成26年(2014年)8月21日に国の重要文化財に指定されました。
資料の中には、大砲製造や西洋式砲術などの軍事技術に関する記録のほか、各種学問の基礎研究に使用された洋書や辞典なども含まれています。単に外国の技術を取り入れただけではなく、当時の人々が洋書を読み解き、試行錯誤しながら知識や技術を習得していった過程を知ることができます。また、武雄鍋島家が収集・作製した資料が大きく散逸せず、実際に洋学研究が行われた武雄の地に、まとまった状態で残されている点にも大きな価値があります。
館内の蘭学・企画展示室では、こうした館蔵品を中心に、武雄の歴史や文化を紹介する企画展が年に数回開催されています。すべての収蔵品が常時公開されているわけではなく、展示テーマに応じて資料が入れ替えられます。そのため、訪れる時期によって異なる資料や歴史上の物語に出会えることも魅力です。市民による自主展示が行われることもあり、地域の歴史文化を守り、調査し、広く発信する施設として機能しています。
武雄市図書館に隣接しているのが、平成29年(2017年)10月1日に開館した武雄市こども図書館です。絵本や児童書を中心に、子どもが自由に本と親しめる環境が整えられています。「えほんの山」では靴を脱ぎ、くつろぎながら本を読むことができます。また、子どもたちが好きなテーマの本を集めた「秘密の部屋」も設けられ、物語の世界へ入り込むような気分を味わえます。
館内には、絵本作家ユニット「tupera tupera」が武雄の大楠をモデルに制作した壁面アート「おおきくすくすく」があります。子どもの想像力を刺激する色鮮やかな作品で、こども図書館を代表する見どころの一つです。また、赤ちゃんが眠くなったときに休める畳敷きの「あかちゃん休憩室」、授乳室、子ども用トイレなども用意されています。フードコートには離乳食など、持参した食事を取ることができる席もあり、乳幼児を連れた家族に配慮した施設となっています。
建物の外には芝生広場があり、天気のよい日には花見やピクニックなどを楽しめます。芝生広場でおはなし会やイベントが行われることもあります。館内でも絵本の読み聞かせや親子向けの企画が開催され、子どもたちが家庭とは異なる環境で、本や物語、人との交流を楽しめるよう工夫されています。
こども図書館内には「九州パンケーキカフェ」があり、九州産の素材にこだわったメニューやコーヒーなどを楽しめます。読書の合間に家族で食事や休憩ができるため、図書館を一日ゆっくり利用したい人にも便利です。店舗の営業時間や提供メニューは変更される場合があるため、利用前に最新情報を確認すると安心です。
武雄市図書館・歴史資料館は、本を借りるためだけの施設ではありません。現代的な図書館サービス、書店やカフェ、学習・交流スペース、武雄鍋島家の貴重な歴史資料、子どもが自由に本と触れ合える環境が一つの場所に集まっています。読書を楽しみたい人、武雄の歴史を学びたい人、観光情報を集めたい人、子どもとゆっくり過ごしたい家族など、それぞれの目的に応じた利用ができます。
公共図書館としての知的な役割と、気軽に立ち寄れる居心地のよさを両立させながら、武雄の歴史を未来へ伝えていることが、この施設の大きな特色です。従来の図書館の枠を広げ、市民と観光客が本、歴史、文化、人との新しい出会いを楽しめる、武雄観光でも注目したい文化スポットです。
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