富山市ガラス美術館|観光の魅力・歴史・アクセス方法・営業時間を写真&動画でチェック!
基本情報
- 名称
- 富山市ガラス美術館 (とやましがらすびじゅつかん)
- 所在地
- 〒930-0062 富山県富山市西町5-1
- アクセス
- 富山駅から市内電車環状線で約12分「グランドプラザ前」下車徒歩約2分
富山駅から市電「南富山駅前」行きで約12分「西町」下車徒歩約1分
北陸自動車道富山ICから車で約20分(国道41号線経由)
富山地鉄バス「西町」下車すぐ、「総曲輪」下車徒歩約4分
富山空港から地鉄バス(富山空港線)「総曲輪」下車徒歩約4分 - 駐車場
- 周辺の有料駐車場をご利用ください。
- 営業時間
- 9:30~18:00(金・土は20:00まで)
- 定休日
- 第1第3水曜日 年末年始(12月29日~1月1日)
- 料金
- 常設展:一般・大学生200円、団体170円、高校生以下無料
- 連絡先
- 電話番号: 076-461-3100
- 公式サイト
- キーワード
マップ
詳細情報
富山市ガラス美術館は、富山県富山市の中心市街地に位置する現代ガラス芸術を中心とした美術館です。2015年(平成27年)8月22日に開館し、「ガラスの街とやま」を目指したまちづくりの集大成として誕生しました。美術館は、世界的建築家である隈研吾氏を中心とする設計チームが手がけた複合施設「TOYAMAキラリ」の中にあり、建築そのものも芸術作品のような魅力を持っています。現代ガラスアートの展示を通して、ガラスという素材が持つ表現の可能性や魅力を国内外に発信する文化拠点となっています。
1. 「ガラスの街とやま」の背景
富山市が「ガラスの街」と呼ばれるようになった背景には、富山の伝統産業である「富山の売薬」があります。富山では300年以上前から売薬業が盛んであり、薬を入れるためのガラスびんの需要が高まりました。特に明治時代から大正時代にかけては、薬の周辺産業としてガラス製の薬びんの製造が急速に発展しました。
当時の富山では、ガラスびんの生産が全国でもトップクラスのシェアを誇り、戦前には富山駅周辺を中心に溶解炉を持つガラス工場が10社以上存在していました。これらの工場は富山県の経済を支える重要な産業となり、地域の発展に大きく貢献しました。
こうした歴史的背景をもとに、富山市では1985年から「ガラスの街づくり」を進めてきました。ガラス文化の振興を目的に、ガラス作家の育成や制作支援、展示施設の整備などを長年にわたり行ってきました。その取り組みの成果として、2015年に富山市ガラス美術館が開館しました。
2. 建築の特徴(TOYAMAキラリ)
富山市ガラス美術館が入る「TOYAMAキラリ」は、建築家・隈研吾氏を中心とする設計チームが手がけた複合施設です。外観はアルミ、ガラス、白御影石などの異素材パネル約1000枚を組み合わせて構成されており、富山の象徴である立山連峰の山肌をイメージしています。天候や見る角度によって建物の表情が変化し、まるで一つの巨大なアート作品のような印象を与えます。
館内は2階から6階にかけて斜めに吹き抜けた開放的な構造になっており、自然光を最大限に取り入れる設計が特徴です。また、内部には富山県産の杉を使ったルーバー(羽板)が壁や仕切りとして配置されており、斬新なデザインの中にも木材の温もりを感じる空間になっています。
さらに、建物には富山県の主産業であるアルミとガラスが多く使われており、地域の産業や文化を象徴する建築となっています。芸術、建築、自然素材が融合した空間は、訪れる人々に富山らしさを感じさせてくれます。
3. 展示内容
富山市ガラス美術館では、現代ガラス芸術を中心に、常設展と企画展の両方が開催されています。展示は定期的に入れ替えられるため、何度訪れても新しい作品に出会うことができます。
(1)グラス・アート・ガーデン(6階)
6階には常設展「グラス・アート・ガーデン」があり、現代ガラスアートの巨匠であるデイル・チフーリ氏とそのスタジオが制作したインスタレーション作品が展示されています。館内にはチフーリ作品が5点展示されており、色鮮やかで幻想的な空間を楽しむことができます。
代表的な作品の一つが「トヤマ・ペルシャン・シーリング」です。天井一面にカラフルなガラスパーツが敷き詰められており、まるで海の底から光を見上げているかのような幻想的な空間が広がります。
また、植物を思わせる形状の「トヤマ・リーズ」や、イタリア語で「千の花」を意味する“ミルフィオリ”をテーマにした「トヤマ・ミルフィオリ」など、個性的で迫力のある作品が並びます。さらに、実際に神通川で使われていた舟をモチーフにした「トヤマ・フロート・ボート」など、富山の自然や文化をイメージした作品も展示されており、美術館の象徴的な展示となっています。
(2)コレクション展(4階)
4階では、富山市が長年にわたり収集してきたガラス美術作品を展示するコレクション展が行われています。1950年代以降の現代ガラス作品を中心に、多様な表現方法による作品が紹介されています。
作品は定期的に入れ替えられるため、訪れるたびに異なる展示を楽しむことができます。ガラスという素材を使いながらも、彫刻のような造形や光の反射を利用した作品など、さまざまな表現が見られるのが特徴です。
(3)企画展(2~3階)
2階と3階では、国内外の現代ガラス作品やさまざまな美術表現を紹介する企画展が開催されています。テーマごとに展示内容が変わるため、ガラス芸術の多様な可能性に触れることができます。
また、館内の展示室の壁面や図書館内には、富山ゆかりのガラス作家による約50点の作品が展示されています。これらは「グラス・アート・パサージュ」と呼ばれ、建物全体でガラス芸術を楽しめるようになっています。
4. 富山のガラス文化拠点
富山市には、ガラス作家を育成する「富山ガラス造形研究所」や、制作活動を支援する「富山ガラス工房」があり、ガラス文化を支える拠点が整っています。こうした施設とともに、富山市ガラス美術館はガラス文化の発信拠点として重要な役割を担っています。
富山市は、作家の育成、制作支援、作品展示という三つの機能がそろった、世界でも有数のガラス文化都市として知られています。その中心的存在が、この富山市ガラス美術館です。
5. カフェとくつろぎの空間
美術館の2階には「FUMUROYA CAFÉ(フムロヤカフェ)」があります。加賀麩の老舗である不室屋がプロデュースした和風カフェで、コーヒーなどの定番メニューのほか、麩を使ったスイーツや軽食など多彩なメニューが楽しめます。
同じ建物には富山市立図書館も入っているため、図書館で借りた本を読みながらカフェでゆっくり過ごすこともできます。美術館鑑賞の余韻に浸りながら、落ち着いた時間を過ごせる空間となっています。
6. まとめ
富山市ガラス美術館は、富山の歴史や産業と深く結びついたガラス文化を象徴する美術館です。隈研吾氏が設計した建築、国内外の現代ガラスアート作品、そして地域の文化を感じられる展示が一体となり、訪れる人々に新しい芸術体験を提供しています。
また、企画展やカフェ、図書館などの施設も充実しており、美術鑑賞だけでなく、ゆったりとした時間を楽しめる文化施設でもあります。富山を訪れた際には、ガラス芸術の魅力と富山の文化を体感できる場所として、多くの人におすすめできる美術館です。
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