香取神宮|観光の魅力・歴史・アクセス方法・営業時間を写真&動画でチェック!
基本情報
- 名称
- 香取神宮 (かとりじんぐう)
- 所在地
- 〒287-0017 千葉県香取市香取1697-1
- アクセス
- JR成田線佐原駅から香取市循環バスで約13分、
JR成田線香取駅から徒歩約30分 - 駐車場
- 駐車場 あり
- 営業時間
- 授与所・御朱印受付の時間(通常)は8:30~17:00、祈祷受付は~16:30、宝物受付は~16:00
- 連絡先
- 電話番号:0478-57-3211
- 公式サイト
- キーワード
マップ
詳細情報
香取神宮は千葉県香取市に鎮座する下総国一宮で、全国約400社の香取神社を束ねる総本社です。創建は神武天皇十八年(紀元前643)と伝えられ、日本でも最古級の歴史を持つ神社の一つとされています。明治以前、「神宮」の称号を許されたのは伊勢・鹿島・香取の三社のみで、その格式は古くから別格とされてきました。境内は千葉県指定天然記念物「香取の森」として保護され、樹齢千年を超える御神木や古代から続く自然の静けさが訪れる人々を包み込みます。
⚔️ ご祭神:経津主大神(ふつぬしのおおかみ)
経津主大神は、日本神話「国譲り」において天照大神の命を受け、鹿島神宮の武甕槌大神とともに出雲へ赴き、大国主神から国を平定した武神です。この神話から、香取神宮は古来より
• 国家鎮護
• 武術・武道の祖神
• 勝運・災難除け
の神として崇敬されてきました。
武道の道場で「鹿島大明神」「香取大明神」の掛軸が対で掲げられるのは、二柱が日本の武の根源神であることを象徴しています。
また、家内安全・産業繁栄・海上守護・安産・縁結び・心願成就など多彩なご利益を求め、全国の香取神社の中心として幅広い信仰を集めています。
🏛 格式と歴史的役割
香取神宮は古代より皇室の篤い崇敬を受け、平安時代の『延喜式』では最高位である「名神大社」に列しています。中世には下総国の一宮として地域の守護神となり、明治維新後は官幣大社、昭和17年には天皇に代わって勅使が参向する「勅祭社」とされました。精神文化・政治文化の両面において、日本の歴史に深く関わってきた名社です。
🏺 文化財・宝物の豊富さ(200点以上の文化財)
香取神宮は所蔵する宝物の質・量ともに優れ、県指定文化財以上だけで200点を超えます。
■ 国宝「海獣葡萄鏡」
昭和28年に国宝指定。日本三銘鏡に数えられる白銅製の精巧な円鏡で、獅子・麒麟・鳳凰などの文様が刻まれています。千葉県で唯一の国宝工芸品です。
■ 重要文化財「古瀬戸の狛犬」
鎌倉時代の瀬戸焼で、250円切手の図案にも採用された名品です。
■ 本殿(重要文化財)
1700年に徳川幕府が造営した桧皮葺の流造。素木の美しさと元禄の華やかさを兼ね備え、日本を代表する神社建築です。
■ 楼門(重要文化財)
同じく1700年造営。丹塗りが鮮やかな純和様の楼門で、東郷平八郎筆の神額と随身像(竹内宿祢・藤原鎌足)が安置されています。
🌲 自然と信仰が融合した神域
境内には古代から守られてきた「香取の森」が広がり、静寂と神聖さが共存する霊域となっています。
● 三本杉
源頼義の祈願によって三つに分かれたという伝承を持ち、心願成就の象徴として人気です。
● 要石(かなめいし)
地震を起こす大ナマズの尾を押さえると伝わる霊石で、鹿島神宮の要石(頭を押さえる)と対になる存在です。
🎎 香取神宮の祭礼
■ 神幸祭(毎年4月15日)
800年以上続く伝統行事で、平安装束の氏子約200名が行列を組む優雅な祭りです。
■ 式年神幸祭(12年に1度・午年)
千葉県最大規模の大祭。
• 数千人の氏子行列
• 鳥居河岸から御座船で利根川を進む舟遊び
• 佐原での御旅所滞在
など、水上の神事として全国でも希少な壮麗さを誇ります。
💫 香取大神の信仰の広がり
香取大神の信仰は春日大社(奈良)や鹽竈神社(宮城)などにも伝わり、日本各地で武神・守護神として崇敬されています。現代では武道家・漁業者・商工業者・家庭の参拝者まで、広い層から「勝運・安全・導きの神」として支持されています。
✨ 総括:日本の歴史・武・信仰の中心にある特別な神社
香取神宮は
• 日本神話に根ざした創建伝承
• 皇室の深い崇敬
• 武徳と国家鎮護の象徴
• 国宝・重文に彩られた文化財の宝庫
• 古代そのままの自然が残る神域
• 千年以上続く伝統祭礼
これらすべてが揃う、日本でも屈指の格式・歴史を誇る神社です。
訪れるたびに、深い歴史と神聖さが静かに心へ響く特別な場所として、多くの人々に愛され続けています。