新宿御苑|観光の魅力・歴史・アクセス方法・営業時間を写真&動画でチェック!
庭園は広さ58.3ヘクタール、周囲3.5kmにも及び、日本庭園、フランス式の整形庭園、そしてイギリス風の風景式庭園が融合しています。特に風景式庭園は、日本において数少ない名作とされています。木々の隙間から高層ビルを望む都心ならではの風景も魅力の一つです。
新宿御苑には四季折々の自然が楽しめます。春には約900本の桜が咲き乱れ、桜の下でのピクニックは多くの人々に愛されています(ただし、アルコールの持ち込みは禁止です)。秋には美しい紅葉と皇室ゆかりの菊花壇が楽しめます。
交通の便も良く、JR・京王線・小田急線の「新宿」駅から徒歩約10分。都心の喧噪を忘れ、緑豊かな散歩道と鳥のさえずりを楽しめます。新宿御苑は、歴史、自然、そして美を感じられる場所として、訪れる人々に安らぎと感動を提供しています。
基本情報
- 名称
- 新宿御苑 (しんじゅくぎょえん)
- 所在地
- 〒160-0014 東京都新宿区内藤町11
- アクセス
- JR・京王線・小田急線「新宿駅」南口から徒歩約10分
西武線「西武新宿駅」から徒歩約15分
東京メトロ丸ノ内線「新宿御苑前駅」出口1から徒歩約5分
東京メトロ副都心線「新宿三丁目駅」E5出口から徒歩約5分
都営地下鉄新宿線「新宿三丁目駅」C1・C5出口から徒歩約5分 - 駐車場
- 普通車 最初の2時間は600円、以後200円/30分
- 営業時間
- 9:00〜16:00(閉園16:30、時期により異なる)
- 定休日
- 月曜日(月曜日が休日の場合は翌平日) 年末年始(12月29日~1月3日)
- 料金
- 大人 500円、学生(高校生以上)・65歳以上 250円(証明書の提示が必要)、子ども(中学生以下)無料
- 連絡先
- 電話番号: 03-3350-0151
- 公式サイト
マップ
詳細情報
新宿御苑は、東京都新宿区と渋谷区にまたがる広大な庭園で、都心にありながら豊かな自然と静寂に包まれた癒しの空間として、多くの人々に親しまれています。その面積は約58.3ヘクタール、周囲は約3.5キロメートルにもおよび、散策や観賞に最適なスポットです。
歴史的背景
新宿御苑の起源は、江戸時代に徳川家康の家臣である内藤清成が拝領した大名屋敷「内藤家下屋敷」にさかのぼります。明治時代には、農事試験場として活用された後、1906年(明治39年)に皇室の庭園として整備されました。戦後の1949年には国民公園として一般公開され、現在は環境省が所管する庭園として広く開放されています。
庭園の構成
新宿御苑は、日本庭園、整形式庭園(フランス式)、風景式庭園(イギリス式)の三様式が見事に調和した構成を持つ、国内でも稀有な庭園です。
日本庭園
大きな池を中心に園路が巡らされた池泉回遊式庭園で、江戸の風情を色濃く残しています。昭和初期には改修が加えられ、現在では秋の「皇室ゆかりの菊花壇展」などが開催される格式高い空間となっています。紅葉の名所としても知られています。
整形式庭園(フランス式)
左右対称の美しいデザインが特徴で、中央のバラ花壇には約100種類、約500株ものバラが色とりどりに咲き誇ります。その両側には約140本のプラタナスが4列に並び、ヨーロッパの宮廷庭園のような荘厳さを感じさせます。
風景式庭園(イギリス式)
広々とした芝生の上に、自然な姿でそびえる巨木が特徴の庭園です。新宿門から整形式庭園へ向かうビスタラインの中央には、シンボルツリーである高さ30メートルを超えるユリノキが立ち、四季を通じて美しい景観を演出します。
特色ある施設
玉藻池
江戸時代の内藤家屋敷跡の面影を色濃く残す庭園の一角です。かつては築山や谷、御殿を擁し、「玉川園」と呼ばれる景勝地として知られていました。
母と子の森
1985年(昭和60年)に開設された自然観察フィールドで、子どもたちが身近な自然と触れ合い、感性と環境意識を育むことを目的としています。昆虫や草花、小動物に出会える場所です。
温室
新宿御苑の温室は、明治8年(1875年)の試験用ガラス温室に始まり、その後改良を重ね、現在の温室は平成24年(2012年)にリニューアルされたものです。絶滅危惧種を含む熱帯・亜熱帯植物を約2,700種栽培・展示しており、環境配慮型の構造を採用しています。毎年11月には洋ラン展も開催されます。
旧洋館御休所(きゅうようかんごきゅうしょ)
明治29年(1896年)に天皇や皇族の休憩所として建てられた建物で、スティック・スタイルを基調とするアメリカ式の洋風建築です。1924年に増築され、現在は重要文化財に指定されています。
旧御凉亭(きゅうごりょうてい)
昭和2年(1927年)、皇太子(後の昭和天皇)のご成婚を記念して建てられた建物で、中国・閩南(ビンナン)建築様式を採用した本格的な中国風建築です。水辺に立つ涼亭として、夏の御休息の場として用いられました。
旧温室の遺構
1893年から1914年にかけて建てられた初期の温室の遺構で、2010年に発掘されました。切石と煉瓦を組み合わせた構造で、当時の温室建築の様子を伝えています。
旧門衛所(新宿門、大木戸門)
昭和2年に建設された門衛所で、歴史的価値と独自のデザイン性が評価されています。
擬木橋(ぎぼくばし)
明治38年(1905年)に完成した日本初の木を模したコンクリート橋で、1904年のセントルイス万博で紹介された擬木技術に基づき、フランス人技師が設置を担当しました。
四季の見どころ
春:約900本の桜が咲き誇り、お花見スポットとして大変人気です(アルコールの持ち込みは禁止です)。
夏:深緑の芝生と涼やかな池が、避暑にぴったりの空間を演出します。
秋:カエデやイチョウが色づく紅葉、そして皇室ゆかりの菊花壇展が見どころです。
冬:澄んだ空気の中で静かな景観が広がり、温室では一年中植物を観賞できます。