六義園

六義園|観光の魅力・歴史・アクセス方法・営業時間を写真&動画でチェック!

六義園は、元禄8年(1695年)に徳川綱吉の側近である柳沢吉保が設計し、7年の歳月をかけて完成させた庭園です。回遊式築山泉水庭園という形式で、綱吉から賜った駒込の平坦な土地に池や山を造りました。名称は、古い中国の漢詩集「毛詩」の「詩の六義」から取られています。庭内は、紀州(現・和歌山県)の名勝や和歌に詠まれた景観が巧妙に再現されており、閑静な雰囲気が漂います。
明治時代には三菱創業者の岩崎弥太郎が所有し、庭園は一時期荒廃しましたが、岩崎氏によって再整備され、昭和13年には東京市に寄付されて一般に公開されました。昭和28年には国の特別名勝にも指定されています。
アクセスはJR山手線・東京メトロ南北線「駒込」駅から徒歩で可能。特に春と秋は美しいシダレザクラや紅葉が見頃となり、場合によっては庭園内がライトアップされることもあります。庭園内には多種多様な樹木が植えられ、季節ごとに変わる風景が楽しめます。
現在も、都立庭園として多くの人々に親しまれています。約400本の針葉樹、約3,500本の常緑樹、2,500本の落葉樹が庭園を美しく彩り、野鳥も訪れる自然豊かな場所です。周辺の駒込や巣鴨エリアも含めて、六義園は都内で貴重な緑豊かなスポットとして多くの人々に愛されています。

基本情報

名称
六義園 (りくぎえん)
所在地
〒113-0021 東京都文京区本駒込6-16-3
アクセス
JR山手線「駒込」(南口)下車 徒歩7分
東京メトロ南北線「駒込」(N14)下車 徒歩7分
都営地下鉄三田線「千石」(I14)下車 徒歩10分
駐車場
駐車場はございません
営業時間
開園時間
午前9時~午後5時
(入園は午後4時30分まで)
定休日
年末・年始 (12月29日~翌年1月1日まで)
料金
一般    300円
65歳以上 150円
(小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料)
連絡先
電話番号:03-3941-2222
公式サイト

マップ

詳細情報

六義園は、東京都文京区本駒込に位置する江戸時代を代表する日本庭園です。元禄8年(1695年)、五代将軍・徳川綱吉から下屋敷としてこの地を賜った側用人・柳沢吉保(やなぎさわ よしやす)によって、自らの設計・指揮のもとで築かれました。完成までに7年の歳月を要し、元禄15年(1702年)に完成したとされています。

回遊式築山泉水庭園
六義園は「回遊式築山泉水庭園(かいゆうしき つきやま せんすいていえん)」と呼ばれる庭園様式で造られており、これは池や築山(人工の山)を中心に、園内を巡りながら風景を楽しむ形式です。園内には大泉水(だいせんすい)という大きな池をはじめ、築山や渓流、人工の島、中の島などが巧みに配置されています。

この庭園は、柳沢吉保の文学的造詣の深さを反映しており、特に和歌の世界観を表現するよう意図されて造られました。中国の古典『毛詩(もうし)』に記される「詩の六義(風・賦・比・興・雅・頌)」の考え方を、和歌の世界にも応用したことから、柳沢吉保はこの庭園に「六義園」と名付けました。

歴史的背景
江戸時代には、小石川後楽園とともに「江戸の二大庭園」と称される名園として知られていました。明治時代になると、六義園は三菱財閥の創始者・岩崎彌太郎の所有となり、一時期荒廃したものの、岩崎家によって再整備されました。昭和13年(1938年)には東京市に寄贈され、一般公開が始まりました。

その後、昭和28年(1953年)3月31日には、国の特別名勝に指定されました。これは、文化財保護法によって特に価値の高い文化財に与えられる称号で、都内でも数少ない貴重な指定庭園のひとつです。

庭園内の見どころ
大泉水と中の島
庭園の中央に位置する大泉水は、紀州(現在の和歌山県)和歌の浦の景観を模したもので、池の中には中の島があり、周囲を木々が取り囲んでいます。園内は「八十八境」と呼ばれる名所にちなんだ景観が点在しており、和歌の世界を散策するような楽しみがあります。

つつじ茶屋
明治時代に岩崎家の手によって建てられた「つつじ茶屋」は、つつじの古木材を使って造られた四阿(あずまや)です。戦災を免れた貴重な建物で、秋には紅葉に包まれて風情ある景観を楽しめます。

しだれ桜
園内の「内庭大門」をくぐると、春にはシダレザクラが枝いっぱいに薄紅色の花を咲かせ、流れ落ちる滝のような姿が訪れる人々を魅了します。見頃は3月下旬から4月上旬です。

大泉水のサツキ
5月下旬頃になると、大泉水の周囲にはサツキの花が咲き誇り、水辺の景観を鮮やかに彩ります。

幻想的な紅葉ライトアップ
秋には園内の紅葉が見頃を迎え、ライトアップイベントも開催されます。夜間特別開園では21時まで開園時間が延長され、茶屋や売店も営業しています。水面に映る紅葉が幻想的な世界を演出します。

春のツツジ
元禄時代、駒込・染井エリアはツツジ栽培の中心地であり、六義園には今もその名残として多くの古品種のツツジが植えられています。見頃の季節には「つつじを楽しむ」というイベントも開催されます。

自然と生き物
園内には約400本の針葉樹、3,500本の常緑樹、2,500本の落葉樹が植えられており、四季折々の自然の変化を楽しむことができます。また、野鳥も数多く訪れ、自然観察の場としても魅力的です。

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