尾瀬国立公園

尾瀬国立公園|観光の魅力・歴史・アクセス方法・営業時間を写真&動画でチェック!

尾瀬国立公園は、本州最大の高層湿地であり、群馬、栃木、福島、新潟の4県にまたがる自然の宝庫です。5月の雪解けから初夏にかけて、ミズバショウやニッコウキスゲ、ワタスゲなどの花々が一斉に咲き始めます。「はるかな尾瀬」の歌詞で親しまれた尾瀬は、6,000年以上かけて形成された湿原が広がり、尾瀬ヶ原や尾瀬沼など美しい湖沼が点在します。木道が整備されており、希少な高山植物や広大な原生林を間近で観察できるのが魅力です。2007年に国立公園に指定され、燧ヶ岳や至仏山などの2,000m級の山々からは360度の絶景が楽しめます。尾瀬は日本の自然保護運動の原点とも言われ、多くの哺乳類や鳥類も生息しています。

基本情報

名称
尾瀬国立公園 (おぜこくりつこうえん)
所在地
利根郡片品村
アクセス
JR上越線沼田駅からバス約110分(鳩待峠バス連絡所で乗換)、関越自動車道沼田IC約から約90分
駐車場
約100台
営業時間
5月中旬~10月下旬
尾瀬沼ビジターセンター 7:30~16:00
尾瀬山の鼻ビジターセンター 7:00~18:00
料金
無料
連絡先
電話番号:0278-58-3222
公式サイト
キーワード

マップ

詳細情報

尾瀬国立公園は、本州最大の高層湿原を有し、群馬・栃木・福島・新潟の4県にまたがる広大な自然公園です。標高約1,400メートルの尾瀬ヶ原(湿原面積約760ヘクタール、特別天然記念物指定範囲約849ヘクタール)や、標高約1,660メートルの尾瀬沼を中心に、燧ヶ岳(2,356メートル)や至仏山(2,228メートル)などの名峰がそびえています。
尾瀬は「はるかな尾瀬」の歌でも知られ、訪れる人々に四季折々の美しい景観を提供しています。2007年(平成19年)に日光国立公園から独立し、日本で29番目の国立公園として指定されました。

歴史
尾瀬の自然は古くから人々に愛されてきました。昭和9年(1934年)に日光国立公園の一部として指定され、その後、平成19年(2007年)に独立して「尾瀬国立公園」となりました。この際、会津駒ヶ岳、田代山、帝釈山などの地域も編入されています。
尾瀬は、かつて開発の危機に何度も直面しましたが、多くの人々の自然保護運動によって現在もその貴重な自然が守られています。そのため、尾瀬は日本の「自然保護の原点」とも呼ばれています。

地形と成り立ち
尾瀬地域は、火山活動によって形成された山岳地帯であり、尾瀬火山群の噴火によって凹地が堰き止められた結果、尾瀬ヶ原や尾瀬沼といった湿原や湖沼が生まれました。
尾瀬ヶ原は約1万年前に形成された本州最大の高層湿原で、冷涼な気候のため植物が完全に分解されず、泥炭層として堆積したことで、凸レンズ状に盛り上がった独特の地形を作り出しています。
また、至仏山では蛇紋岩が広く分布しており、ニッケルやクロムといった重金属を含む特殊な土壌に適応した植物群が見られます。オゼソウ、ホソバヒナウスユキソウ、カトウハコベなどの希少な植物が代表的です。

植生
尾瀬国立公園の植生は非常に多様で、標高約1,000メートルから2,360メートルにかけて、ブナを主体とした山地帯、オオシラビソやトウヒなどが生育する亜高山帯、そしてハイマツが広がる高山帯が分布しています。
湿原ではホロムイスゲ、ワタスゲ、ツルコケモモなどの湿地植物が見られ、季節ごとに色とりどりの花々が咲き誇ります。
また、尾瀬は北方系・南方系、太平洋型・日本海型の植物が交わる地点に位置しており、極めて多様な植物相を持っています。国内で確認されている高等植物の約1割にあたる116科938種が生息しており、そのうち42種が尾瀬で初めて発見された「原産植物」、19種が尾瀬でしか見られない「特産種」です。まさに植物の宝庫といえます。

動物相
尾瀬の豊かな森林と湿原環境は、多様な動物たちの生息地でもあります。ツキノワグマやニホンカモシカなどの大型哺乳類が多く見られるほか、鳥類や昆虫類も豊富です。特にトンボ類は種類が多く、日本に生息する北方系17種すべてが確認されています。
また、2005年(平成17年)には尾瀬地域がラムサール条約湿地に登録され、国際的にも重要な湿原として評価されています。
近年では、これまで生息していないとされていたニホンジカが確認されており、貴重な植物への食害が問題となっているため、防除対策が急がれています。

四季と見どころ
尾瀬のシーズンは、道路が開通する4月中旬から11月上旬までです。雪解けとともに春の花々が咲き、季節ごとに異なる美しい風景が楽しめます。
• 春(5月):雪解けの頃、雪面が赤褐色に染まる「赤渋(アカシボ)」現象が見られます。ミズバショウやリュウキンカの花が咲き、尾瀬のシーズンが始まります。
• 初夏(6〜7月):湿原が最も華やかな季節で、ワタスゲの白い綿毛やニッコウキスゲの黄色い花が湿原を彩ります。
• 夏(8月):本格的な登山シーズンとなり、多くの登山者が至仏山や燧ヶ岳を訪れます。午後の天候変化が激しいため、早出早着が推奨されます。
• 秋(9〜10月):湿原の草紅葉がオレンジ色に染まり、やがてブナ林の紅葉が見頃を迎えます。10月下旬には初雪が降ることもあり、尾瀬は冬の静寂に包まれます。

尾瀬国立公園は、豊かな自然環境と多様な生態系を持つ、日本を代表する湿原の楽園です。約1万年にわたって形成されたその地形と生態は、学術的にも極めて貴重であり、また「自然保護の原点」として多くの人々に愛され続けています。
四季折々に異なる姿を見せる尾瀬は、訪れるたびに新たな感動を与えてくれる、日本の自然美を象徴する場所です。

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