
二条市場|観光の魅力・歴史・アクセス方法・営業時間を写真&動画でチェック!
基本情報
- 名称
- 二条市場 (にじょういちば)
- 所在地
- 〒060-0052 北海道札幌市中央区南三条東1丁目2
- アクセス
- 地下鉄大通駅から徒歩8分
- 駐車場
- 駐車場 なし
- 営業時間
- 7:00~18:00(店舗により異なる)
- 連絡先
- 電話番号:011-222-5308(札幌二条魚町商業協同組合)
- 公式サイト
マップ
詳細情報
札幌二条市場は、北海道札幌市中央区に位置する、125年以上の歴史を持つ伝統的な市場です。明治初期、石狩浜の漁師たちが石狩川をさかのぼり、創成川沿いで新鮮な魚介を販売し始めたことが起源とされています。以来、市民の暮らしを支える「札幌の台所」として発展し、今日では観光地としても高い人気を誇っています。
歴史と成り立ち
二条市場の起源は、明治初期にさかのぼります。石狩の漁師たちが創成川沿いで魚を売るようになり、自然と人が集まり、やがて市場としての体を成しました。その後、地元の商人たちによって「十三組合」と呼ばれる13軒の商店が形成され、より組織的な商いが始まりました。
1902年(明治35年)には火災により大きな被害を受けましたが、有志によって再建され、1910年(明治43年)には東2丁目にまで規模が拡大。札幌市を代表する市場として定着していきます。
戦後の昭和時代に入ると、鮮魚に加えて野菜や乾物、海産加工品などを扱う店舗も増え、地域住民の生活を支える総合的な商店街としての役割も担うようになりました。
市場の魅力
現在の二条市場には、約20軒の鮮魚店や水産加工業者を中心に、果物店、乾物屋、土産物店、飲食店など多彩な店舗が軒を連ねています。北海道産のカニ、ホタテ、ホッケ、サケ、イクラなどの名産品が豊富にそろい、市場を歩けば色とりどりの海産物が目に飛び込んできます。
商品構成は店舗によって異なるため、見比べながら散策する楽しみがあります。干物や珍味、イクラやカズノコなどの加工品も充実しており、地方発送に対応している店も多数あります。試食を提供している店舗もあるため、実際に味を確かめてから購入できるのも魅力の一つです。
また、魚介類だけでなく、夕張メロンや富良野ぶどう、とうもろこしなど北海道産の旬の果物・野菜も販売されており、贈答品としても人気を集めています。
グルメスポットとしての二条市場
市場内には、獲れたての食材をその場で味わえる飲食店も多数営業しています。新鮮なネタを使った寿司や海鮮丼、炙り焼きなど、北海道の海の幸を存分に堪能できるメニューがそろっています。
朝早くから営業している店舗もあり、宿泊施設からの朝の散策がてら訪れ、器いっぱいに盛られた海鮮丼で一日を始めるのもおすすめです。市場ならではの新鮮で贅沢な味わいは、多くの来訪者を魅了しています。
のれん横丁と夜の楽しみ
市場の一角には「のれん横丁」と呼ばれるレトロな飲食エリアがあり、夜になると赤ちょうちんが灯り、昭和の趣が漂う雰囲気へと様変わりします。ここでは海鮮居酒屋やおでん屋、イタリアンなど、多彩なジャンルの飲食店が並び、観光客だけでなく地元の常連客にも愛される空間となっています。
気軽な“ちょい飲み”からしっかりとしたディナーまで対応しており、北海道の旬の食材を使った料理と地酒を心ゆくまで楽しめます。市場とは思えないほどディープな空間で、札幌の夜の魅力を味わえるスポットです。
市場ならではの雰囲気と楽しみ方
市場内には、漁業で使われていた浮き球を模した照明や、店舗ごとに趣向を凝らした看板が設置されており、まるで港町を歩いているかのような風情を感じられます。さらに、場内には男の子と女の子をモチーフにした可愛らしいマスコットの銅像もあり、観光客に人気の撮影スポットとなっています。
屋外型の市場であるため、冬場は冷え込みますが、通路の所々にストーブが設置されており、寒さをしのぎながら市場散策を楽しめるよう工夫されています。季節ごとに変わる食材や空気感を楽しむことも、二条市場ならではの醍醐味です。
札幌二条市場は、新鮮な魚介類や旬の果物・野菜、加工品までが一堂にそろう、買い物・食事・観光が一体となった魅力あふれるスポットです。125年の歴史とともに、札幌の食文化を支えてきたこの市場は、地元の人々だけでなく観光客にとっても訪れる価値のある場所といえるでしょう。