
五稜郭公園|観光の魅力・歴史・アクセス方法・営業時間を写真&動画でチェック!
基本情報
- 名称
- 五稜郭公園 (ごりょうかくこうえん)
- 所在地
- 〒040-0001 北海道函館市五稜郭町44
- アクセス
- JR函館駅から徒歩約1分の函館駅前電停から市電湯の川行きで約16分、五稜郭公園前電停下車、徒歩約15分
- 駐車場
- 無 ※周辺に函館市五稜郭観光駐車場(有料・97台収容)あり
- 営業時間
- 【郭内】5:00~19:00、(11~3月)5:00~18:00
- 料金
- 【郭内施設】一部有料
- 連絡先
- 電話番号:0138-31-5505
- 公式サイト
- お問い合わせ
- 函館市住宅都市施設公社
- 面積
- 25.2 ha
マップ
詳細情報
五稜郭公園は、北海道函館市に位置する国の特別史跡であり、幕末の戊辰戦争終結の舞台としても広く知られています。星形の美しい西洋式城郭「五稜郭」を中心に整備されたこの公園は、歴史・文化・自然が融合する函館を代表する観光地です。
五稜郭の歴史と特徴
五稜郭は、江戸幕府が蝦夷地(現在の北海道)を統治し、外国勢力からの防衛を目的として建設を決定し、7年の歳月をかけて元治元年(1864年)に完成しました。設計は蘭学者・武田斐三郎によるもので、稜堡(りょうほ)と呼ばれる5つの突角を配した五角星形の構造が特徴です。これは、フランスの築城技術を参考にした日本初の本格的な西洋式城郭とされています。
築城後は、箱館(函館)の政治・軍事の中心拠点として機能し、**慶応3年(1867年)**の大政奉還後には新政府に引き継がれました。しかし、明治元年(1868年)、旧幕府軍の榎本武揚や土方歳三らが占拠し、「箱館戦争」が勃発。ここで明治新政府軍との激戦が繰り広げられ、戊辰戦争の終焉の地となりました。
戦後、明治4年(1871年)には箱館奉行所などの建物が解体され、五稜郭はその役割を終えました。その後は陸軍省の管理下に置かれ、1914年(大正3年)からは「五稜郭公園」として一般に開放されました。さらに、1952年(昭和27年)には「五稜郭跡」として国の特別史跡に指定され、現在に至ります。
公園内の見どころ
箱館奉行所(はこだてぶぎょうしょ)
公園中央に位置する箱館奉行所は、2010年(平成22年)、当時と同じ場所・設計・工法・規模の一部に基づいて復元されました。内部には会議室や執務室の再現、歴史資料や映像展示があり、幕末期の政治や五稜郭の役割を学ぶことができます。歴史ファンにとっては見逃せないスポットです。
五稜郭タワー
公園に隣接する五稜郭タワーからは、高さ約90メートルの展望台より星形の五稜郭を一望できます。函館市街や津軽海峡まで見渡せる絶景は圧巻で、まずタワーに登って全体像を把握してから公園を散策すると、より理解が深まります。タワー内にはレストランや土産店もあり、観光のひと休みにも最適です。
桜と四季の風景
五稜郭公園は、北海道屈指の桜の名所として知られています。園内には約1,500本のソメイヨシノが植えられており、見頃は4月下旬から5月上旬。ゴールデンウィークと重なることから、毎年多くの花見客で賑わいます。
春には手漕ぎボートで堀を巡りながら桜を眺めることができ、夜にはライトアップされた幻想的な夜桜が園内を彩ります。散り際には、堀の水面に花びらが浮かぶ「花筏(はないかだ)」が見られ、風情ある景観が訪れる人々を魅了します。
また、春の桜だけでなく、初夏にはフジやツツジ、スイレン、秋にはカエデやツツジの紅葉、冬には雪と氷に覆われた静謐な風景など、四季折々の美しさを楽しむことができます。
冬の幻想「五稜星の夢イルミネーション」
毎年12月から翌年2月末にかけて開催される「五稜星の夢(ほしのゆめ)イルミネーション」は、冬の函館を代表する風物詩です。堀の周囲に約2,000個のライトが設置され、五稜郭の星形が夜空に美しく浮かび上がります。タワーから眺めるその光景はまさに幻想的で、多くの観光客を魅了しています。
「箱館五稜郭祭」で歴史を体感
毎年5月下旬には、「箱館五稜郭祭」が開催されます。新選組や旧幕府軍の衣装を身にまとった市民によるパレードが市内を練り歩き、戊辰戦争の歴史を今に伝えるイベントとして、多くの観光客でにぎわいます。幕末ロマンに触れられる貴重な機会です。
五稜郭公園は、幕末の歴史を今に伝える重要な遺産でありながら、四季折々の自然美に包まれた憩いの場でもあります。星形の城郭を囲む堀と自然、そして歴史的建造物が織りなす空間は、訪れる人々に深い感動を与えてくれます。函館を訪れる際には、ぜひ時間をかけてゆっくりと散策してみてください。歴史と自然の魅力が融合したこの場所で、時を超えた体験が待っています。