
神威岬|観光の魅力・歴史・アクセス方法・営業時間を写真&動画でチェック!
神威岬には悲しい伝説も残ります。チャレンカという娘が、愛する義経を追って身を投げ、その体が神威岩と化したという話は、地元に伝わる言い伝えです。そのため、かつては女性の立ち入りが禁じられていました。
ここはニセコ積丹小樽海岸国定公園にも指定され、神威岬灯台や広場からの展望も絶品です。ただし、強風時は遊歩道が閉鎖されることがあるため、訪問時は注意が必要です。
基本情報
- 名称
- 神威岬 (かむいみさき)
- 所在地
- 〒046-0321 北海道積丹町神岬町
- アクセス
- JR余市駅から北海道中央バス積丹神威岬行き(4月下旬~10月下旬運行)で約1時間50分、終点下車徒歩すぐ
- 駐車場
- 300台
- 営業時間
- 4月(8:00~17:30 入園8:00~16:30)、5月(8:00~18:00 入園 8:00~17:00)、6月(8:00~18:30 入園 8:00~17:30)、7月(8:00~18:00 入園 8:00~17:00)、8月~10月(8:00~17:30 入園 8:00~16:30)、11月(8:00~16:30 入園 8:00~15:30)、12月~3月(10:00~15:00 入園 10:00~14:00)
- 料金
- 無料
- 連絡先
- 電話番号:0135-44-3715(一般社団法人積丹観光協会)
- 公式サイト
マップ
詳細情報
神威岬は、北海道西部・積丹(しゃこたん)半島の北西部に位置する、北海道を代表する絶景の観光スポットです。高さ約80メートルの断崖から日本海を望むこの岬は、澄み切った海と切り立った岩肌が織りなすダイナミックな風景で、多くの人々を魅了しています。
積丹ブルーの海と、地球の丸さを感じる展望
神威岬の最大の魅力は、何といっても「積丹ブルー」と称される透明度の高いコバルトブルーの海です。岬の突端からは、視界を遮るものがほとんどなく、約300度の大パノラマが広がり、地球の丸さを実感できるほどの開放感を味わえます。
特に晴れた日には、青く輝く海と空が地平線で溶け合うような絶景が広がり、まさに北海道の自然美の象徴ともいえる景観が楽しめます。
遊歩道「チャレンカの小道」と女人禁制の門
神威岬の突端へは、「チャレンカの小道」と呼ばれる遊歩道を通って向かいます。全長約770メートル、片道20分ほどの行程で、起伏のある尾根道が続きます。道中は左右に広がる日本海の眺望と、ダイナミックな地形美を楽しむことができ、ちょっとした冒険気分を味わえるのも魅力です。
遊歩道の入口には、かつてこの地が女人禁制だったことを示す「女人禁制の門」が残されており、岬の歴史や伝説を今に伝えています。
チャレンカの悲恋伝説と神威岩
神威岬には、悲しい伝説が語り継がれています。源義経を慕うチャレンカという娘が、彼を追ってこの地を訪れたものの会うことができず、絶望の末に岬から身を投げたという物語です。そのチャレンカの魂が岩となり、現在の「神威岩(かむいいわ)」になったと伝えられています。
この伝説のため、神威岬はかつて女性の立ち入りが禁じられていた歴史を持ちます。
季節ごとの見どころ
神威岬は季節によってもさまざまな表情を見せてくれます。初夏(6~7月頃)には、黄色の花「エゾカンゾウ」が一帯に咲き誇り、鮮やかな海とのコントラストが訪れる人々の目を楽しませてくれます。
また、岬周辺ではウミウやカモメなどの海鳥も観察でき、自然の生態系を身近に体感できます。
神威岬灯台と自然公園の施設
岬の先端近くには、白地に黒い帯を巻いた「神威岬灯台」が立っており、切り立った断崖とコバルトブルーの海に印象的なアクセントを添えています。
ふもとの神威岬自然公園には、無料駐車場や休憩所、観光案内所が整備されており、気軽に立ち寄れる環境が整っています。また、園内にある「カムイ番屋」では、地元の海産加工品や土産物がそろい、夏期限定で提供される「積丹ブルーソフトクリーム」やウニ丼などのグルメも人気です。
神威岬へは、車や公共交通機関でアクセス可能です。
マイカー/レンタカー:札幌市内から約3時間。駐車場も完備されており、ドライブにも最適です。
高速バス(夏季限定):「高速しゃこたん号」が札幌〜神威岬間を約3時間で運行されます。
公共交通(期間限定):JR余市駅から中央バスに乗り換え、神威岬行き(例年4月下旬〜11月上旬)で約1時間半。※運行期間は年によって異なるため、事前確認をおすすめします。
※遊歩道「チャレンカの小道」は、強風時や悪天候時には安全確保のため閉鎖されることがあります。現地の最新情報をご確認のうえ、時間と服装に余裕をもってお出かけください。
注意事項とアドバイス
遊歩道はアップダウンがあるため、滑りにくいスニーカーや登山靴がおすすめです。
所要時間は往復で約40分。閉門時間があるため、岬先端を目指す際は時間にゆとりを持って訪れてください。
「女人禁制の門」付近からもすばらしい景色を望めますので、時間がない場合や歩行が難しい方でも楽しめます。
岬一帯は全面禁煙となっており、自然環境保護への配慮が求められています。
冬季は遊歩道・施設とも閉鎖されますので、訪問時期にはご注意ください。
神威岬は、積丹ブルーと呼ばれる透明な海、切り立った断崖、そして悲恋伝説を背景に持つ、ロマンあふれる絶景スポットです。雄大な自然の美しさと物語性が調和したこの地は、北海道を訪れるならぜひ一度は足を運びたい場所のひとつです。