
ウポポイ|観光の魅力・歴史・アクセス方法・営業時間を写真&動画でチェック!
基本情報
- 名称
- ウポポイ (うぽぽい)
- 所在地
- 〒059-0902 北海道白老町若草町2-3
- アクセス
- JR白老駅から徒歩約11分
マップコード 545 194 852 - 駐車場
- あり
- 営業時間
- 9:00〜20:00 ※平日・土日祝日及び月により異なる
※入園は閉園の1時間前まで
※博物館への入館は閉園の30分前まで - 定休日
- ⽉曜⽇(祝日または休日の場合は翌平日) 、年末年始(12⽉29⽇〜1⽉3⽇、2月20日~2月29日)
- 料金
- 大人1,200円、高校生600円、中学生以下無料
- 連絡先
- 電話番号:0144-82-3914
- 公式サイト
マップ
詳細情報
ウポポイ(民族共生象徴空間)は、北海道白老町のポロト湖畔に位置する、アイヌ文化の復興と発展を目的としたナショナルセンターです。「ウポポイ」とは、アイヌ語で「(おおぜいで)歌うこと」を意味し、歌や踊りを通じて人々がつながり、文化を共有するというアイヌの精神を象徴しています。
設立の背景と理念
ウポポイの設立は、平成21年(2009年)に内閣官房が設置した「アイヌ政策のあり方に関する有識者懇談会」における提言に基づいています。アイヌの人々が日本の先住民族であるという認識のもと、彼らの文化の復興・創造を図る「アイヌ政策の扇の要」として、また、民族の多様性と共生の象徴として位置づけられました。
現在、アイヌ文化は伝承者の減少や、アイヌ語や伝統工芸などの存立の危機といった課題に直面しています。ウポポイは、こうした文化を未来へ継承するための拠点としても重要な役割を果たしています。
主な施設と見どころ
ウポポイは、さまざまな施設と体験型プログラムを通じて、アイヌ文化を「学び」「触れ」「感じる」ことができる空間です。
国立アイヌ民族博物館
日本で初めて先住民族アイヌをテーマとした国立博物館として、2020年7月に開館しました。アイヌ民族の歴史・文化・生活様式などを、考古資料・映像・模型などを通して学ぶことができます。国内外の視点を交えた展示により、多角的な理解が得られるよう工夫されています。
国立民族共生公園
体験型のフィールドミュージアムで、実際に見て、聞いて、触れて、アイヌ文化を体感できる施設です。園内では、重要無形民俗文化財に指定されている「アイヌ古式舞踊」や、ユネスコ無形文化遺産に登録されている伝統芸能の上演が行われています。伝統楽器「ムックリ(口琴)」や「トンコリ」の演奏も楽しめます。
また、古来の集落(コタン)を再現したエリアでは、狩猟道具の展示や、伝統家屋「チセ」の建築風景などを見学することができます。子ども向けの体験プログラムも充実しており、自由研究にも最適です。
ポロトキッチン
1日2組限定で開催される特別な体験プログラムです。アイヌの伝統料理の調理体験を通じて、食文化の奥深さや自然との共生の知恵を学ぶことができます。
カムイ シンフォニア・カムイ ユカㇻ
夜には、幻想的な映像と音、光の演出による「カムイ シンフォニア」が上演されます。これはアイヌに伝わるカムイ(神)の物語をダイナミックに表現したもので、床面なども活用したプロジェクションマッピングのような演出で、臨場感あふれる物語体験が可能です。さらに、短編映像によって2種類の物語を伝える「カムイ ユカㇻ」も鑑賞できます。
飲食とお土産
園内には3つの飲食施設があり、アイヌの食文化を味わうことができます。
カフェ リㇺセでは、アイヌ料理「オハウ」(具沢山の汁物)や「ラタシケㇷ゚」(野菜の和え物)などを組み合わせたセットメニューが人気です。オハウは、石狩鍋のルーツとする見方もあり、動物性の脂と塩で味付けされた、シンプルでやさしい味わいが特徴です。
ヒンナヒンナキッチン炎では、鹿肉の串焼きといった軽食を楽しめます。
また、ミュージアムショップでは、アイヌ工芸品や書籍、オリジナルグッズなどを購入することができます。
社会的意義と今後
ウポポイは単なる観光施設ではなく、アイヌ文化を保護・継承し、その尊厳と価値を広く伝える場として、また、すべての人々が互いを尊重し、共に生きる社会を築くための象徴としての役割を担っています。