川越氷川神社|観光の魅力・歴史・アクセス方法・営業時間を写真&動画でチェック!
基本情報
- 名称
- 川越氷川神社 (かわごえひかわじんじゃ)
- 所在地
- 〒350-0052 埼玉県川越市宮下町2丁目11-3
- アクセス
- JR・東武東上線「川越駅」下車 東武バス神明町車庫行「喜多町」より徒歩約5分
西武新宿線「本川越駅」下車 徒歩約20分
関越自動車道「川越」ICより車で約15分 - 駐車場
- 駐車場 あり
- 営業時間
- 境内自由(社務所は8:00~18:00)
- 定休日
- なし
- 料金
- 無料
- 連絡先
- 電話番号:049-224-0589
- 公式サイト
マップ
詳細情報
川越氷川神社は、埼玉県川越市にある歴史ある神社で、約1500年前の古墳時代、欽明天皇2年(541年)に創建されたと伝えられています。古くから「お氷川様(おひかわさま)」の愛称で親しまれ、縁結びや家庭円満の神様として全国的に信仰を集めています。
🏯 歴史と由緒
川越氷川神社の創建は欽明天皇2年(541年)と伝えられています。当時、入間川の川底に光り輝くものが出現し、人々がそれを氷川の御神霊として崇めたことが、創建のきっかけとされています。昭和23年には境内から古代の祭具とみられる石剣や土器が出土しており、この地が古くから祭祀の場であったことを示しています。
室町時代の長禄元年(1457年)、太田道真・道灌父子が川越城を築いて以来、同社は城下の守護神・藩領の総鎮守として厚く崇敬されました。江戸時代に入ると、歴代の川越藩主によって社殿の造営や寄進が行われ、藩の信仰の中心として栄えました。現在の本殿は天保13年(1842年)、当時の川越藩主・松平斉典公と氏子の人々によって造営されたもので、精緻な「江戸彫り」の彫刻が施されています。
この本殿は、昭和40年(1965年)3月16日に「埼玉県指定有形文化財(建造物)」として指定されており、歴史的・芸術的価値の高い建造物として保存されています。
🙏 御祭神とご利益
主祭神は素盞嗚尊(すさのおのみこと)で、その妃である奇稲田姫命(くしいなだひめのみこと)、お二人の子である大己貴命(おおなむちのみこと)、さらに奇稲田姫命の父母である脚摩乳命(あしなづちのみこと)・手摩乳命(てなづちのみこと)の計五柱をお祀りしています。
これら五柱の神々は家族の神であり、二組の夫婦神を含むことから、川越氷川神社は「縁結び」「夫婦円満」「家庭円満」の神様として篤く信仰されています。特に大己貴命は出雲大社の祭神としても知られる「縁結びの神」であり、恋愛成就を願う多くの参拝者が全国から訪れます。
🕊 見どころ
1. 国内最大級の木造鳥居「大鳥居」
境内入口にそびえる「大鳥居」は高さ約15メートルの明神型鳥居で、木造としては日本最大級の規模を誇ります。平成2年(1990年)に建立され、中央に掲げられた扁額の社号は、幕末の政治家・勝海舟の直筆によるものです。その壮大な姿は、参拝者を荘厳な神域へと導きます。
2. 神秘的な「絵馬トンネル」
本殿の隣には、約3万枚の絵馬が奉納された「絵馬トンネル」があります。願いや感謝の言葉が書かれた絵馬がトンネル状に連なり、木漏れ日が差し込む光景は神秘的で、写真映えする人気スポットです。風が吹くと絵馬が軽やかに揺れ、心地よい音を立てる幻想的な空間が広がります。
3. 良縁を呼ぶ「縁結び玉」
境内の小石を巫女がひとつひとつ拾い集め、麻の網で包み祈祷した「縁結び玉」は、1日20個限定で無料頒布される特別なお守りです。早朝6時から整理券が配布されるほど人気があり、手にした人には良縁が訪れると伝えられています。受け取った「縁結び玉」は、財布やポーチなど人目につかない場所に入れて持ち歩くのが良いとされています。
4. 鯛を釣り上げる「鯛みくじ」
川越氷川神社名物の「鯛みくじ」は、釣竿を使って鯛型のおみくじを釣り上げるユニークなものです。赤い「一年安鯛みくじ」は運勢を占い、ピンクの「あい鯛みくじ」は恋愛運を占うものです。季節限定の特別色(白・金など)が登場することもあり、女性を中心に人気を集めています。
5. 清めの「人形流し(ひとがたながし)」
境内の「浄化の小川」では、人形(ひとがた)に息を吹きかけて穢れを移し、小川に流す「人形流し」を体験できます。「祓いたまえ、清めたまえ」と唱えながら流すことで、日常生活の中で知らず知らずのうちに積もった穢れや疲れを祓い清めることができるとされています。
🎐 四季の行事
夏:「縁むすび風鈴」
7月から9月にかけて行われる「縁むすび風鈴」は、川越氷川神社を代表する夏の風物詩です。境内には約2,000個もの色とりどりの江戸風鈴が飾られ、風鈴の音が涼やかに響き渡ります。「風鈴回廊」や夜間ライトアップされた「光る川」など幻想的な演出が行われ、夏の夜を彩ります。
秋:「川越まつり」
10月中旬に開催される「川越まつり」は、川越氷川神社の例大祭に合わせて行われる「付祭り(つけまつり)」です。江戸時代から続く伝統行事で、豪華絢爛な山車や囃子の競演が市街を華やかに彩ります。平成28年(2016年)にはユネスコ無形文化遺産に登録され、毎年全国から多くの観光客が訪れます。
春:「ランドセルお祓い式」
春には、小学校に入学する子どもたちの交通安全と学業成就を祈願する「ランドセルお祓い式」が行われます。家族での初詣行事としても人気があり、新しい門出を祝う温かい雰囲気に包まれます。
🌳 境内と自然
境内には、樹齢500年を超える欅(けやき)のご神木をはじめとする多くの樹木が生い茂り、四季折々の自然美を楽しむことができます。春には桜が咲き誇り、秋には紅葉が彩りを添え、夏には風鈴の音が心地よく響きます。木々を渡る風やせせらぎの音に包まれながら、訪れる人々は穏やかな時間を過ごすことができます。
川越氷川神社は、古墳時代に創建されたと伝えられる由緒ある神社で、夫婦・家族・縁を結ぶ五柱の神々を祀っています。良縁成就のパワースポットとして全国的に知られ、夏の「縁むすび風鈴」や秋の「川越まつり」など、四季折々の行事も多くの人々を魅了しています。
歴史・文化・自然、そして人々の願いが調和するこの神社は、まさに「縁を結ぶ聖地」として、これからも多くの参拝者に愛され続けていくことでしょう。